ドーピング検査って何ですか?【女性アスリート】

結論ですが

ドーピング検査は、競技者がクリーンであることを証明するための手段です。

この記事は「女性アスリート」に向けて書いています。
女性アスリートのさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ドーピング」についてわかります。

  • ドーピングってよく聞くけど何ですか!?
  • 今使っている薬は大丈夫ですか?
  • たまに使う市販薬はドーピング検査に引っかからないですか??

女性アスリートは、日常生活で気を付けなければならないことが多いです。
その中でも「ドーピング」に関する基本的な知識は知っておかねばなりません。

飲んでいた薬によって、知らないでドーピング検査で引っかかってしまうこともあります。
また、競技力が上がると怪しげなサプリメントをすすめてくる人もいます。
自分が口にいれるものが「禁止薬物」なのかしっかりと把握する必要があります。

スポーツはフェアであることが大切です。
フェアな条件で競い合うこそ、「挑戦する気持ち」「お互いが競い合う緊張感」「相手を尊敬する気持ち」などが生まれ、スポーツに価値が出てくるものなのです。ドーピングによって、その価値が揺らいでしまいます。

今回は「ドーピング」について説明していきます。

この記事のまとめ

  • ドーピングは、スポーツにおけるフェアの理念に反する行為、スポーツの価値を損なう行為であり禁止されています。
  • ドーピング検査では、血液検査や尿検査などが厳重な管理な上でおこなわれます。
  • ドーピング検査にひっかからないために、「自分の使っている医薬品を確認する」「禁止物質を確認する」「うっかりドーピングに注意する」「治療使用特例を利用する」ことが大切です。

ドーピングって何ですか?

ドーピングとは、「スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち勝利を得ようとする行為」のことです。
「禁止物質」を使用することだけを「ドーピング」だと思いがちですが、じつは「ルールに反するさまざまな競技を高める方法」や「それらの行為を隠すこと」も含めてドーピングとよびます。
ドーピングは、スポーツにおけるフェアの理念に反する行為、スポーツの価値を損なう行為であり禁止されています。

アンチドーピングとは

アンチドーピングとは、ドーピング行為に対して「反対」(antiアンチ)し、スポーツがフェアであり、価値あるものとして成り立つための行いことをいいます。
ドーピングは、スポーツにおけるフェアの理念に反する行為、スポーツの価値を損なう行為です。それに対抗するために「アンチドーピング」があります。
世界的には「WADA」(World Anti-Doping Agency)、日本では「JADA」(Japan Anti-Doping Agency)という組織が中心にアンチドーピング活動を行っています。
おもに「スポーツにおけるドーピングをゼロにすること」「ドーピングが起こらないように予防活動をすること」などが行われています。

どのようにドーピング検査がおこなわれますか?

対象者は?

ドーピング検査が行われる大会に参加する選手が対象となります。
競技会において行われる「競技会内検査」として行われることもありますし、練習・合宿などの競技会以外の場面でも「競技会外検査」として行われることもあります、
そのため、「いつ」「どこで」練習を行っているのかという「居場所情報」を提出する必要があります。

どのような検査?

検査通告を受けたら、本人の確認の上、検査室に移動して検査がおこなわれます。「血液」や「尿」を採取して検査が行われます。
尿検査では、役員の立合いのもと、尿の採取します。かならず”本人”の”尿”であることを確認するためです。

検体の提出

採尿カップは3つ以上から選び、未開封であること確認します。
尿を採取したら、未開封であるボトルを開封して、尿を入れます。
このときに「尿量150ml以上、尿比重1.003以上」という基準が満たされなければ、追加して尿を採取する必要があります。
そして尿検体を提出したら、自分の検体だと証明するために、書類に自分のサインをして提出して終了です。

ドーピング検査にひっかからないために

自分の使っている医薬品を確認する

自分が普段つかっている薬がある場合には、しっかりと確認するようにしましょう。また、新しい薬が処方される場合には、担当医にドーピングにおける「禁止物質」にあたらないか確認するようにしましょう。

禁止物質を確認する

ドーピングにおける「禁止物質」や「禁止方法」は、WADAの「禁止表国際基準」(Prohibited List)に定められており、毎年(少なくとも毎年1月1日に)更新されます。
「常に禁止されている物質」「競技会のときだけ禁止されている物質」「特定の競技において禁止されている物質」などの分類があるので、それぞれ確認するようにしましょう。

うっかりドーピングに注意する

風邪や、花粉症、突然の症状に悩まされた場合に、市販のくすりを使う場合があるかと思います。うっかり飲んだ「風邪薬」や「花粉症の薬」、「漢方薬」「サプリメント」にも禁止物質が入っていることがあるため注意が必要です。
くすりを買う場合には、アンチドーピングに関する専門知識をもつJADA公認の「スポーツファマシスト」に相談するようにしましょう。

「治療使用特例」を利用する

治療のためにどうしても「禁止物質」を使用しなければならない場合には「治療使用特例」(TUE)を利用しましょう。
ただし、「治療使用特例」(TUE)のためには、JADAなどのTUE委員会に申請し、承認を得る必要があります。処方している担当医や、競技の指導者などと相談して申請するようにしましょう。

まとめ

  • ドーピングは、スポーツにおけるフェアの理念に反する行為、スポーツの価値を損なう行為であり禁止されています。
  • ドーピング検査では、血液検査や尿検査などが厳重な管理な上でおこなわれます。
  • ドーピング検査にひっかからないために、「自分の使っている医薬品を確認する」「禁止物質を確認する」「うっかりドーピングに注意する」「治療使用特例を利用する」ことが大切です。

アスリートにとって、「ドーピングについての知識」は必須です。
知らないでドーピングしていた! では済まされないです。
しっかりとドーピングに関する知識をつけて、スポーツのフェアな理念を損なわないようにしなければなりません。

競技者だけでなく、その「指導者」、持病がある場合には「担当医」の協力も不可欠です。
自分の飲んでいる医薬品が、禁止物質にあたるかどうか疑問の場合には相談するようにしましょう。

ドーピングは、スポーツの価値を損なう行為であるとともに、競技者の健康が損なわれてしまう行為でもあります。

最終的には自分のからだを守ることができるのは自分自身のみです。
しっかりとした知識をもち、スポーツと健康を両立できれば幸いです。

この記事によって「ドーピング」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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