HPV検査ってなんですか?

結論ですが

HPV検査は、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)を検査します。

この記事は「HPV検査」について知りたい女性に向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「HPV検査」についてわかります。

「HPV検査」ってなんですか?

このような疑問にお答えします。

子宮頸がん検診を受けると、検査結果に応じて、追加の検査などが行われます。

そのときに、HPV検査が必要になる場合があります。

では「HPV検査」ってなんだろう?

今回は、「HPV検査」について説明していきます。

この記事のまとめ

HPV検査とは

HPV検査とは、「HPV」(ヒトパピローマウイルス)という子宮頸がんの原因であるウイルスに感染しているか検査します。

子宮頸がんの原因のほとんどは、「HPV」(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。
HPVが持続感染すると、「異形成」という前がん病変となり、「子宮頸がん」に進展します。

HPVには、100種類以上のタイプが知られています。HPV検査では、その中でもとくに子宮頸がんと関わりのあるハイリスクのHPVを検査します。

HPV検査によって、「HPV感染の有無」「感染しているHPVの型は何か」を知ることができ、「子宮頸がんへのなりやすさ」を判断することができます。

HPVと子宮頸がん

子宮頸がんのほとんどは「HPV」(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因です。

子宮頸部(子宮の入り口に近い部分)にHPVが持続感染すると、「異形成」という前がん病変となり、「子宮頸がん」に進展します。

HPVの感染から、子宮頚がんになるまでは「数年から十数年」かかります。

子宮頸がんの原因である「HPV」を検査することで、「子宮頸がんへのなりやすさ」を判断することができます。

HPV検査の種類

HPV核酸検出

「HPV核酸検出検査」では、ハイリスクタイプのHPVに感染しているかどうか検査します。

HPVの種類は、100種類以上存在しています。そのうち、がんと関係のあるハイリスクのタイプのHPVを検査します。

具体的いうと、HPV16,18型がとくに子宮頸がんになりやすいタイプです。また、それ以外のハイリスクのタイプのHPVも検査します。

つまり、「HPV核酸検出検査」では、HPV16,18型などのハイリスクタイプのHPVに感染しているか検査します。

HPVタイピング

「HPVタイピング検査」では、感染しているHPVの型が何なのか検査します。

繰り返しですが、HPVの種類は、100種類以上存在しています。
「HPVタイピング検査」では、がんと関係のあるハイリスクタイプのHPVの型を検査します。

とくに、HPV16,18,31,33,35,45,52,58などのハイリスクHPVのタイプがあります(その中でも16,18型はとくにハイリスク)が、どの型に感染しているか検査します。

つまり、「HPVタイピング検査」では、感染しているハイリスクHPVの型が何なのか検査します。

HPV検査結果と方針

HPV検査は、子宮頸部細胞診でASC-US、コルポパンチでCIN1・CIN2という検査結果が出たときに主に行われます。

ASC-USでHPV陽性

子宮頸部細胞診でASC-US、HPV検査が陽性の場合には、コルポパンチが行われます。

ASC-USの場合、子宮頸部の組織を採取する検査を行うか判断するために、HPV検査(核酸検出)が行われます。

HPV検査が陽性の場合は、コルポスコピーで観察して、子宮頸部の組織を採取する「コルポパンチ」と呼ばれる検査が行われます。

ASC-USでHPV陰性

子宮頸部細胞診でASC-US、HPV検査が陰性の場合には、12ヶ月後に子宮頸部細胞診のフォローアップが行われます。

ASC-USの場合、HPV陰性であれば、子宮頸がんリスクは高くないため、12ヶ月後に子宮頸部細胞診のフォローアップが行われます。

CINとHPV

コルポパンチでCIN1・CIN2(子宮頸がんの前がん病変)という結果が出た場合、今後の方針を決めるためにHPV検査(タイピング)が行われます。

検査結果による方針は以下の通りです。

まとめ

今回は「HPV検査」について説明しました。

子宮頸がん検診を受けて、検査結果を聞いて、追加の検査が必要になったとき。
その検査の意味がいまいちわからない場合が多いかと思います。

とくに「HPV」というアルファベットの略語をみるだけで、もうダメという人も多いのではないでしょうか。

「子宮頸がん検診」でひっかかって、「HPV検査」を受けるよう指示された場合には、しっかりと検査を受けるようにしましょう。

指示通りに行動することで、子宮頸がん検診の効果が発揮します。
反対に、指示された検査を受けなければ、せっかく受けた検診の効果が無駄になってしまいます。

この記事によって「HPV検査」について理解が深まり、子宮頸がんで苦しむ人が一人でも少なくなることを願っています。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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