中絶手術の合併症

結論ですが、

中絶手術後の合併症として、「出血」「痛み」「感染症」「子宮損傷」「子宮内癒着」などがあります。

この記事は「中絶手術を受ける」女性に向けて書いています。
医療・健康に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「中絶手術の合併症」についてわかります。

中絶手術を受ける予定ですが、どのようなリスクがありますか?

このような疑問にお答えします。

望まない妊娠をしてしまいました。
中絶手術を受ける予定ですが、手術は安全なのでしょうか?
どのような危険性がありますか?

ということで、今回は「中絶手術の合併症」について説明したいと思います。

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この記事のまとめ

1.出血

中絶手術の合併症として「出血」があります。

中絶手術によって、子宮の内容物が除去されると、子宮は元の大きさに戻っていきます。
そのときに、子宮内に残っている子宮内膜の断片や、血液のかたまりなどが排出されますが、これは自然なもので特に問題ないです。

しかし、中絶手術によって子宮や血管が損傷されると、出血がおこります。
妊娠している子宮は、血流が豊富であり、出血しやすい状態であり、大量出血することもあります。

圧迫止血、止血術、場合によって子宮全摘出術が必要になる場合もあります。

2.痛み

中絶手術の合併症として「痛み」があります。

中絶手術によって、子宮の内容物が除去されると、子宮は元の大きさに戻っていきます。
そのときに、子宮が収縮するため月経のような痛みを伴いますが、これは自然なもので特に問題ないです。
しかし、中絶手術によって子宮が損傷されると、下腹部痛がおこります。損傷部からの出血や感染が起こり発熱などの症状が起こる場合もあります。
子宮修復術や、場合によって子宮全摘出術が必要になる場合もあります。

3.感染症

中絶手術の合併症として「感染症」があります。

中絶手術によって、子宮の内容物が除去されるときに、子宮の中に感染する可能性があります。子宮の中に感染すると、下腹部痛・発熱・帯下異常などの症状が起こります。

膿がたまっていれば除去するとともに、腟洗浄や抗生剤による治療が行われます。

4.子宮損傷

中絶手術の合併症として「子宮損傷」があります。

中絶手術では、細長い器具を使用して、子宮の内容物が除去されます。
このときに、細長い器具によって「子宮損傷」してしまう場合がまれにあります。
下腹部痛や出血、感染すると発熱・帯下異常などの症状が起こります。

子宮修復術や、場合によって子宮全摘出術が必要になる場合もあります。

5.子宮内癒着

中絶手術の合併症として「子宮内癒着」があります。

中絶手術によって、子宮の内容物が除去された後、子宮の中が癒着してくっついてしまう場合があります。
以前、主流であった「子宮内膜そうは術」において、比較的多い合併症です。
「子宮内癒着」によって、月経痛や、月経の量が極端に少ない、月経が来ない、不妊症などの症状が起こります。

子宮内癒着剥離術などの治療が必要になる場合もあります。

まとめ

今回は「中絶手術の合併症」について説明しました。

中絶手術は、基本的にほとんどの場合、安全に行えますが、リスクもあります。
残念ながら100%の安全を保証された手術というものがないです。

そして、中絶手術は、体だけでなく心にもかなりの負担がかかります。

望まない妊娠を繰り返さないためにも「避妊」が重要となります。
女性のみなさんは、ご自身の身をしっかりと守りましょう。

また、中絶手術に関して、わからないこと・不安なこと・心配なことなどがあれば気軽に担当医に相談するようにしましょう。

この記事によって、「中絶手術の合併症」について知ることができ、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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