結論ですが、
水中毒とは、水を多く飲みすぎてしまい、低ナトリウム血症という状態になることです。
この記事は「毎日の健康」に関して興味のある人に向けて書いています。
健康・医療に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「水中毒」についてわかります。
水中毒ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
ヒトの体は「60%-70%」水分で出来ています。
水は、我々が生きていく上で必要不可欠です。
しかし、そんな水も取りすぎてしまうと体に悪影響を与えます。
「何事も過ぎたるは及ばざるがごとし」なのです。
水を飲みすぎると「水中毒」になってしまいます。
では、水中毒って何ですか??
ということで、今回は「水中毒」について説明します。
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この記事のまとめ
1.水中毒とは
水中毒とは、水を多く飲みすぎてしまい、低ナトリウム血症という状態になることです。
水を多量に摂取すると、尿の処理能力が追いつかなくなります。
すると、血液中のナトリウム濃度が低下し、「希釈性低ナトリウム血症」という状態となり、これを「水中毒」とよばれます。
とくに、精神疾患をわずらっている人が強迫観念によって水を多量に飲むことで起こるケースが有名です。
また、精神疾患がない人でも、乾燥する冬場や猛暑の夏などに多量の水分を摂取することが原因で起こる場合もあります。
水中毒とは、水を多く飲みすぎてしまい、「希釈性低ナトリウム血症」という状態になることをいいます。
2.水中毒の症状
水中毒の症状として、
めまい
頭痛
頻尿
疲労感
顔・手・下半身などのむくみ
下痢
などがあります。
水中毒が重度になると、
おう吐
意識障害
呼吸障害
けいれん
肺水腫
心不全
などの症状や病態がおこります。
3.水中毒の治療
水中毒の治療は、水分の制限・塩分の摂取・輸液などがあります。
水分の制限
水中毒の治療として「水分の制限」があります。
水の摂りすぎによって水中毒は起こりますので、水分の摂取を制限することが治療の原則になります。
とくに精神疾患などで水を摂りすぎてしまう方は、原因となっている精神疾患の治療に加えて、水を摂取できないようにすることが重要です。
水中毒の治療として「水分の制限」を行います。
塩分の摂取
水中毒の治療として「塩分の摂取」があります。
水中毒では、希釈性低ナトリウム血症となっており、水に対してナトリウム(塩分)が足りていない状態になっており、水中毒の治療では「塩分の摂取」をするようにします。
経口補水液・スポーツドリンクを飲んだり、梅干し・塩あめなどを利用して塩分を摂取するようにしましょう。
ただし、急速な塩分の摂取には気をつけるようにしましょう。
水中毒の治療では、ゆっくりと「塩分の摂取」をするようにしましょう。
輸液
水中毒の治療として「輸液」があります。
水中毒の症状が重度の場合、口から塩分を摂取できない場合があります。
その場合は、点滴による輸液によって、ナトリウム(塩分)を補給するようにします。
ただし、低ナトリウム血症を急速に補正してしまうと、脳幹部の神経が損傷するリスクがあるため、ゆっくりと補正するようにします。
水中毒の治療では、ゆっくりと「輸液」をおこなうようにします。
まとめ
今回は「水中毒」について説明しました。
われわれが生きていく上で欠かせない「水」
水は多すぎても、少なすぎても、健康に影響を与えてしまいます。
自分自身が必要とする水分量を把握して摂取するようにしましょう。
この記事によって「水中毒」について理解が深まり、一人でも多くの人に役に立って頂ければ幸いです。
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