結論ですが
がんに伴い「口臭」がある場合は原因をみつけ「におい」が和らぐように対応します。
この記事は「がんに伴う口臭で困っている」人に向けて書いています。
がんに伴う症状の悩みが解決できればと思っています
この記事を読むことで「がんに伴う口臭」についてわかります。
がんにともなって「口臭」に困っているひとは意外と多くいます。
自分で自覚する人もいれば、家族などまわりの人に指摘される人もいます。
「口臭」の難しいところで、自分の息のにおいは慣れてしまうため、自分では気づかないこともしばしばあります。
口臭が気になってしまい周囲との会話が楽しめなかったり、近い距離で過ごすことをためらってしまうこともあります。
「口臭」への対応はとても重要となります。
今回「がんに伴う口臭」について説明していきます。
この記事のまとめ
- 「口臭」とは吐いた息の臭いによって相手に不快を与えてしまう程度のものをいいます。
- 口臭の原因には「口腔内環境」「病気によるもの」「消化管の逆流・停滞」「たべもの」「喫煙」などがあります。
- 口臭には「口腔内環境の改善」「病気の治療」「消化管の動きを改善」「原因となる食べ物を控える」「禁煙」などの対応をします。
そもそも口臭とは?
口臭とは「社会的に許容範囲レベルを超えた不快な悪臭のある呼気」と定義されています。つまり、吐いた息の臭いによって相手に不快を与えてしまう程度のものをいいます。
なぜ口臭が起こりますか?
口腔内環境
唾液の低下や口の中が乾燥すると、口の中が不衛生となってしまい口臭の原因となります。
また、食べかす・舌苔・歯肉炎・歯周病など口の中や歯が不衛生であったり、「のど」「鼻」「気管」「気管支」「肺」など空気の通り道に「壊死」(えし)や「感染」が生じると息が臭くなります。
病気によるもの
口の中や「のど」「鼻」「気管」「気管支」「肺」など空気の通り道に感染症があると口臭の原因になります。とくに口の中が不衛生であるとカビの一種である「カンジダ症」となります。また、糖尿病がひどく「糖尿病性ケトアシドーシス」という状態になると「アセトン臭」という特徴的なフルーツのような臭いとなります。肝障害や腎障害では、おしっこのような「アンモニア臭」がするようになります。
消化管の逆流・停滞
消化管の動きが悪く、「胃から食道への逆流」や「胃内容の停滞」などおこると口臭の原因となります。がんの進行にともなう「腸閉塞」(イレウス)や治療薬などによって起こります。
その他
にんにく・たまねぎ・アルコールなどを摂取すると、揮発性物質が産生されて肺や唾液から排出されて、口臭の原因となります。また、喫煙によってタバコに含まれるニコチンなどによって息が臭います。
口臭にはどう対応すればいいですか?
口腔内環境の改善
歯磨き・うがい、義歯のケアなどをしっかりと行います。歯だけでなく舌も清潔に保つようにしましょう。
また、唾液の量が低下している場合は、唾液の分泌をうながす薬を使ったり、口の中にカンジダがあればカンジダの治療薬を使います。適切な水分摂取をおこない、口の中の乾燥を予防します。
病気の治療
「口の中」や「のど」「鼻」「気管」「気管支」「肺」など空気の通り道に感染症があれば治療をおこないます。たとえば、「口腔内カンジダ」の治療をおこなったり、「肺炎」「気管支炎」では痰の細菌検査をおこない適切な抗生剤で治療を行います。
糖尿病では血糖のコントロ-ルをおこなったり、肝障害・腎障害など改善可能であれば治療を行います。
消化管の動きを改善
胃や腸などの動きが悪いと、「胃から食道への逆流」「胃内容の停滞」によって口臭となります。食事のときに「よく噛む」ようにしたり、「適度な運動」によって消化管の動きが良くなります。また、消化管の動きをうながす「蠕動促進薬」を使うことも行います。
その他
にんにく・たまねぎ・アルコールなどの口臭の原因となる食べ物を控えましょう。そして、唾液の分泌をうながす効果があるピクルス・レモンジュース・酢など「酸味のある食べ物」をオススメします。また、喫煙している場合は「禁煙」をしましょう。
まとめ
「口臭」とは吐いた息の臭いによって相手に不快を与えてしまう程度のものをいいます。
口臭の原因には「口腔内環境」「病気によるもの」「消化管の逆流・停滞」「たべもの」「喫煙」などがあります。
口臭には「口腔内環境の改善」「病気の治療」「消化管の動きを改善」「原因となる食べ物を控える」「禁煙」などの対応をします。
がんにともなって「口臭」に困っているひとは意外と多くいます。
「口臭」によって周囲の人との会話が楽しめなかったり、会話するときはいつも口を抑えたり、近い距離で過ごすことをためらってしまうこともあります。口臭がいつも気になって頭から離れなくなる「口臭恐怖症」につながることもあります。
「口臭」が気になる場合には、我慢せずに担当医と相談するようにしましょう。
この記事によって「がんに伴う口臭」に対する理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
コメントを残す