結論ですが
脂質不足の症状として「運動パフォーマンスの低下」「脂溶性ビタミン不足」「冷え性」などがあります。
この記事は「食事・栄養に関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「脂質不足の症状」についてわかります。
脂質不足になると、どのような症状が現れますか?
このような疑問にお答えします。
おそらく皆さんは、健康のために「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「規則正しい生活」が健康に良いということは、何回も耳にしていることと思います。
この中でも、日々の生活の中で「食事」に関して気にされる人は多いかと思います。
ついつい食べ過ぎてしまう…
忙しくて規則的な食事ができない!
どのような食事が健康にいいですか?
このような悩みや疑問があるかと思います。
忙しい現代人は、食生活が乱れてしまう人が多いです。
とくに仕事が忙しすぎて、食事を抜いてしまったり、簡単なインスタント食品・コンビニ弁当で済ませるなんてことも…。
食事は人の口から体に入ってくる大切なものです。
食事によって摂取された栄養によって、われわれの体は出来上がります。
「医食同源」という言葉があるように、「食」というものはとても重要です。
今回は、3大栄養素の一つである「脂質」についてピックアップします。
では、脂質不足の症状は、どのようなものがありますか?
ということで今回は「脂質不足の症状」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
まとめ
4.運動パフォーマンスの低下
脂質不足の症状として「運動パフォーマンスの低下」があります。
脂質は、体の中で消化されると「エネルギー源」として使われます。
「炭水化物」や「タンパク質」では「1gあたり4kcal」ですが、脂質は「1gあたり9kcal」となっており、三大栄養素の中で最も高いエネルギーとなります。
とくに脂質は有酸素運動において、長時間の運動を続けるときに必要なエネルギー源となります。
短時間の運動では、「糖」をエネルギー源として使います。
そして、貯蔵された糖が少なくなったときに、体内に貯蔵された「グリコーゲン」から「糖」が産生されて使用されます。
さらに、貯蔵された糖も少なくなると、「脂質」をエネルギー源として使用するように切り替わっていきます。
脂質が不足すると、とくに持久系の競技において、後半のエネルギー不足が起こります。
すると、後半思うように動けなくなり、競技パフォーマンスは低下するでしょう。
個人的にランニングが趣味ですが、マラソンのレースにおいて、おそらく脂質不足が原因とされるエネルギー切れを起こすということを経験しました。脂質が大事なエネルギー源なのだと改めて実感しました。
脂質不足の症状として「運動パフォーマンスの低下」があります。
5.脂溶性ビタミン不足
脂質不足の症状として「脂溶性ビタミン不足」があります。
脂質は、ビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンの吸収を助けます。
脂溶性ビタミンは、油脂に溶けて存在しており、脂質が存在することで、脂溶性ビタミンの吸収を助けてくれるのです。
脂質が不足することによって、これら脂溶性ビタミン不足が起こります。
ビタミンA不足で、暗い所で目が見えにくくなる「夜盲症」や「皮膚・粘膜の乾燥」
ビタミンD不足で、カルシウム吸収量が低下し、骨が脆弱化する「くる病」
ビタミンE不足で、「貧血」や「脱毛」
ビタミンK不足で、血液がかたまりにくくなる「易出血性」
などの症状が現れます。
脂質不足の症状として「脂溶性ビタミン不足」があります。
6.冷え性
脂質不足の症状として「冷え性」があります。
繰り返しですが、脂質は、体の中で消化されると「エネルギー源」として使われます。
「炭水化物」や「タンパク質」では「1gあたり4kcal」ですが、脂質は「1gあたり9kcal」となっており、三大栄養素の中で最も高いエネルギーとなります。
このエネルギーは、「運動エネルギー」にもなれば、「熱エネルギー」にもなります。
1Lの水の温度を1度上げるのに必要なエネルギーは「1kcal」です。
つまり、人の体全体を水分だと見立てた場合…
体重60kgの人が体温1度上げるのに必要なエネルギーは「約60kcal」となります。
そして、必要な脂質の量は「約6.7g」となります。
とくに外気温が寒い場合、体温が奪われてしまうでしょう。
体温を保持するために、体内に蓄えられた脂質のエネルギーが使われます。
脂質が不足すると、体温を保持することが出来ず、体温は下がってしまいます。
四肢末梢から冷えを感じやすくなり、「冷え性」につながります。
ちなみに、エネルギーとして使用されず余分にあまった脂質は「皮下脂肪」や「内臓脂肪」として、体内に蓄えられます。
蓄えられた脂肪によって、体温を保持してくれているのです。
脂質不足の症状として「冷え性」があります。
まとめ
今回は「脂質不足の症状」について説明しました。
健康的に過ごすために「日々の食生活」がとても大切です。
「食」は健康のためだけでなく、充実した日々を送ること、家族や友人などと有意義な時間を過ごすことなどにもつながるものです。
とくに今回紹介した「脂質」は、必要以上に食べ過ぎてしまうと、肥満や生活習慣病の原因となってしまいます。
また、過度なダイエットなどで脂質を制限し過ぎると、「脂質不足の症状」が起こるため注意が必要です
脂質は適切な量を把握した上で、摂取するようにしましょう。
また、できるだけ健康に良い脂質を選んで摂取しましょう。
この記事によって「脂質不足の症状」についての理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に日々の生活を送ることを願っています。
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