流産の手術予定ですが出血しました!?どうすればいいですか??

結論ですが
流産の手術予定で出血した場合には、「かたまりを容器に入れて持ってくること」「平日日中の受診」「多量の出血・強い痛みが続く場合は早めの受診」をするようにしましょう。

この記事は「流産と診断された」女性に向けて書いています。
女性特有の病気に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「流産」についてわかります。

妊娠して幸せモードの中、赤ちゃんが残念ながら流れてしまうことがあります。
精神的ショックも大きいものです。
流産と診断された場合、自然に流れてくる場合もあれば、自然に流れてこない場合もあります。自然に流れてこない場合には手術などが必要となります。

今回のように、自宅で出血がおこって自然に流れてきている場合、「お腹が痛い」「出血が多い」などとても心配になるかと思います。
基本的には、自宅で流れてしまった場合は翌日の日中での受診をお願いしている病院やクリニックが多いです。
なんで、緊急の受診をしてはいけないのだろう?と思う人は多いかと思います。

今回、「流産手術を予定していたときに出血した場合」について説明していきます。

この記事のまとめ

流産の手術予定で出血した場合には…

  1. 流れて出てきた「かたまり」や「出血のかたまり」を容器に入れて、受診したときに持ってきてください。
  2. 基本的には平日日中の受診をおねがいします。
  3. 多量の出血が続く場合や痛みが全然落ち着かない場合は受診を相談しましょう。

流産と診断されたら

流産と診断されたら、自然に流れてくることもありますが、自然に流れてこない場合には手術などが必要になります。
流産となり、お腹の中に赤ちゃんが亡くなったままの状態が続くと、そこに細菌など感染すると「感染症」がおこってしまったり、赤ちゃんの亡くなった成分が母体の血液に混ざってしまい「不整脈」や「血栓症」がおこり命をおとすこともあります。
なので、流産となって自然に流れてこない場合には手術などによって子宮内をきれいにする必要があります。

流産の手術予定で出血した場合には

流産と診断されて、流産手術の予定を組んでいた場合に、自宅で出血した場合には自然に流れてきている可能性があります。そのようなときには、以下のような対応をするようおねがいします。
流れて出てきた「かたまり」や「出血のかたまり」を出来る範囲で容器に入れて、受診したときに持ってきてください。
出血や腹痛で不安となるかと思いますが、基本的には平日日中の受診をおねがいします。
ただし、多量の出血が続く場合や痛みが全然落ち着かない場合は早めの受診をかかりつけの病院やクリニックに相談するようにしましょう。

流れてきた「かたまり」は容器に入れて持ってきてください。

自宅で出血をした場合、とくに「かたまり」や「出血のかたまり」が流れてきた場合は、「かたまり」や「出血のかたまり」を出来る範囲で容器に入れて、受診したときに持ってきてください。
「レバー状のかたまり」や「粘液に混じりのかたまり」「白っぽいかたまり」としてみとめられます。少量の明らかな出血であれば取っておかなくても大丈夫です。
容器はタッパーなどの「食品用保存容器」を利用すると良いでしょう。
流れてしまったかも…というショックの中、かたまりを容器に回収するのは大変かと思います。しかし、完全に流れたかどうか診断するために必要となるので、流れてきた「かたまり」は容器に入れて、受診したときに持ってきてください。

基本的には平日日中の受診をおねがいします。

もしも、夜や休日に自宅で出血して流れてきてしまった場合は、基本的には翌日の平日日中の受診をおねがいします。
というのも、流産と診断されて自然に流れてくることは、自然の反応です。むしろ、子宮内の成分を除去する手術の必要がなくなったので、手術にともなう体への負担がかからなくなったという意味において良かったと言えるかもしれません。
ただし、実際に流れてくるときには、出血がともなったり、ひどい生理痛のような下腹部痛をともなうことが多くとても不安になるかと思います。
その気持ちはとてもわかるのですが、流産と診断されて自然に流れてくることは自然の反応であり、緊急性はないため平日日中の受診をおねがいします。

多量の出血が続く場合や痛みが全然落ち着かない場合は受診を相談しましょう。

流産と診断されて自然に流れてくることは、自然の反応であるとはいえ、多量の出血が続く場合や痛みが全然落ち着かない場合などでは受診を相談しましょう。
子宮の中の成分が流れた場合には、自然と出血量は少なくなっていき、痛みも落ち着いてきます。
多少の出血は持続することはよくありますが、万が一大量の出血が続いた場合や、強い痛みが続く場合には何かしら良くないことが起こっている可能性があります。
流産後の「子宮の収縮不全」、まれではありますが「子宮内外同時妊娠」、発熱を伴っている場合には「子宮内感染」、赤ちゃんの亡くなった成分が母体の血液に混ざってしまい「不整脈」や「血栓症」がおこりうる「死産児症候群」などの可能性に注意する必要があります。
多量の出血が続く場合や痛みが全然落ち着かない場合などでは早めの受診を相談しましょう。

まとめ

流産の手術予定で出血した場合には…

  1. 流れて出てきた「かたまり」や「出血のかたまり」を容器に入れて、受診したときに持ってきてください。
  2. 基本的には平日日中の受診をおねがいします。
  3. 多量の出血が続く場合や痛みが全然落ち着かない場合は受診を相談しましょう。

じつは、みなさんが思っているよりも流産の頻度は高いです。
可能であれば、流産と診断されて出血がある場合には、安心をしていただくために時間外であっても受診しても良いのでないかという気持ちはあります。
ただし、流産と診断されているときに出血する頻度は多いため、すべてを対応していたら時間外の周産期医療はマンパワーが足りなくなって、立ちいかなくなってしまいます。

本当に医療的介入が必要な人に医療資源を分配されるためにも、ご理解していただきたいと思います。流産の手術予定で出血した場合には、平日日中の受診の協力をお願い致します。

本当に、みなさんが思っているよりも流産の頻度は高いです。
一人でも多くの人が「流産」に対して理解を深めて欲しいです。

そして、流産は精神的なダメージが大きいため、しっかりとした説明をするとともに精神的なサポートをしなければと常々感じます。

この記事によって「流産の手術予定で出血した場合の対応」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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