結論ですが、
腟カンジダ症は、「抗生剤」「糖尿病薬」「ステロイド」「ピル」「免疫抑制剤」などのくすりが原因となります。
この記事は「腟カンジダ症」で悩んでいる女性に向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「カンジダ症とくすり」についてわかります。
新しい薬を使ってから「腟カンジダ症」になりましたが、関係ありますか??
このような疑問にお答えします。
実は、薬が原因となって「腟カンジダ症」になることがあります。
反対にいうと、薬をはじめてからカンジダ症を繰り返す場合には、治療薬を見直す必要も出てきます。
では、どのような薬がカンジダになりやすいのでしょうか?
ということで、今回は「カンジダ症とくすり」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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この記事のまとめ
腟カンジダ症とは
腟カンジダ症とは、腟の中でカンジダ菌が増殖して、かゆみ・おりもの異常などの症状を起こすことをいいます。
カンジダ菌は、真菌でありカビの一種であり、感染して増殖すると、かゆみなどの症状が起こります。
カンジダが感染する体の部位によって病名が異なります。
たとえば、カンジダ菌が腟の中で増殖して症状を起こすものを「腟カンジダ症」
外陰部にも症状を起こすものを「外陰腟カンジダ症」などといいます。
では、今回は「腟カンジダ症とくすり」の関係についてみていきましょう。
くすり1:抗生剤
「抗生剤」の使用によって、カンジダ症になりやすくなります。
抗生剤は、細菌による感染症に対して使用される治療薬です。
抗生剤の使用によって、目的の菌以外にも影響を与えてしまいます。たとえば、抗生剤の使用によって、腟内の常在菌(腟内をキレイに保ってくれている善玉菌)が死滅し、腟内の菌のバランスが崩れてしまいます。
そのときに、カンジダ菌が増殖してしまうと、腟カンジダ症につながります。
つまり、「抗生剤」の使用によって、腟内の菌のバランスが崩れてしまい、カンジダ症になりやすいのです。
くすり2:糖尿病薬
「糖尿病薬」の使用によって、カンジダ症になりやすくなります。
糖尿病薬の中には、尿の中に「糖」を出して、血糖値をコントロールする種類のものがあります。「糖」は菌にとっての栄養となるため、腟内の菌のバランスが崩れてしまい、カンジダが増殖し、「腟カンジダ症」につながります。
また、糖尿病の患者では、そもそも免疫力が低下している場合があり、カンジダが増殖しやすいという背景があります。
つまり、「糖尿病薬」の使用によって、尿の中の糖の影響で、カンジダ症になりやすいのです。
くすり3:ステロイド
「ステロイド」の使用によって、カンジダ症になりやすくなります。
カンジダは、おもにご自身の免疫力が低下したときに感染症を起こすことが多いです。
とくにステロイドの全身投与を長期間をおこなっている人の場合、免疫力が低下します。
免疫力が低下しカンジダが増殖すると、「カンジダ症」につながります。
つまり、ステロイドの使用によって、免疫力が低下し、「カンジダ症」になりやすいのです。
くすり4:ピル
「ピル」の使用によって、カンジダ症になりやすくなります。
ピルに含まれる「エストロゲン」(女性ホルモン)の作用によって、腟内のグリコーゲンを産生する機能が低下します。すると、グリコーゲンを栄養としている腟内の常在菌(腟内をキレイに保ってくれている善玉菌)の浄化作用が低下します
すると、腟内の菌のバランスが崩れてしまい、カンジダが増殖し、「腟カンジダ症」につながります。
つまり、「ピル」の使用によって、腟内の常在菌の自浄作用が低下し、腟内の菌のバランスが崩れてしまい、腟カンジダ症になりやすいのです。
くすり5:免疫抑制剤
「免疫抑制剤」の使用によって、カンジダ症になりやすくなります。
繰り返しですが、カンジダは、おもにご自身の免疫力が低下したときに感染症を起こすことが多いです。
自己免疫疾患などの治療で、「免疫抑制剤」が使用されると、免疫力が低下します。
免疫力が低下しカンジダが増殖すると、「カンジダ症」につながります。
つまり、「免疫抑制剤」の使用によって、免疫力が低下し、「カンジダ症」になりやすいのです。
まとめ
今回は「カンジダ症とくすり」について説明しました。
腟カンジダ症と診断されたら、治療をするとともに、生活の注意点を守り、カンジダが再発しないような生活を心がけをしましょう。
そして、カンジダの原因となるくすりを使っている場合には、そのくすりを中止もしくは変更することを担当医と相談するようにしましょう。
かゆみによる生活への影響は計り知れないです。
夜眠れない…
作業に集中できない…
ひっかいてしまってキズついてしまう…
などが起こります。
カンジダを繰り返さないためにも、しっかりと治療をするとともに、普段使っているくすりを見直してみましょう。
この記事によって「カンジダ症とくすり」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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