結論ですが
個人差はありますが、生理周期によってコンディションは変わります。
この記事は「女性アスリート」に向けて書いています。
女性アスリートのさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「生理周期とコンディション」についてわかります。
- 生理の痛みで練習がきつい!
- 生理前のイライラで集中できない!!
- 生理前は体重が増えてしまう!?
こんな悩みありませんか!?
じつは、生理の周期によって体調は変化しています。
その体調の変化が「コンディション」に影響を与え、「競技パフォーマンス」にも影響を与えるのです。
自分がどの生理周期で「競技パフォーマンス」が発揮されるのか、把握することで、試合の結果につながります。
生理周期を上手にコントロールすることによって、大事な試合・合宿・重点的な練習にピークをもっていくことも可能になります。
つまり、女性アスリートにとって、「生理」と上手に付き合うことは必須のスキルだといえます。
今回は「生理周期とコンディション」について説明していきます。
この記事のまとめ
- 生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分けられます。
- 個人差はありますが、生理周期によってコンディションは変わることが多いです。
- 生理周期によって「体重」「体温」「筋力」などが変化します。
そもそも生理周期とは?
生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分けられます。
そもそも「生理」(月経)は、定期的(おおよそ1ヶ月に1回)に、厚くなった子宮内膜が剥がれて出血とともに出てくることによって起こります。
生理がおこっている時期を「月経期」
「月経期」から「排卵期」までを「卵胞期」
排卵する時期を「排卵期」(生理が来ておおよそ14日目あたり)
「排卵期」から次の「月経期」までを「黄体期」
とよばれます。
そして「黄体期」が終わると、次の「月経期」が来て繰り返されます。
生理周期とコンディション
個人差はありますが、生理周期によってコンディションは変わることが多いです。
日本人のトップアスリートによるアンケート調査では、「卵胞期」や「排卵期」にコンディションが良いとする回答が多かった。
その一方、「月経期」や「黄体期」にコンディションが悪いとする回答が多かった。
「月経期」においては生理にともなう痛みなどの症状による「月経困難症」が、
「黄体期」においては生理前の不調(頭痛・むくみ・イライラしやすいなど)をきたす「月経前症候群」が関わっている可能性があります。
個人差はありますが、生理周期によってコンディションが変わるため、大事な試合にコンディションをピークにもっていくため生理周期を意識することが大切です。
生理周期と体重の変化
生理周期によって体重は微妙に変化します。
体重は「月経期」に減少しはじめて「排卵期」にもっとも低い値となります。そして、「黄体期」に体重が増加していきます。
体重によってコンディションが変わったり、体重そのものが重要な競技として、「柔道」や「レスリング」などがあります。
生理周期と体温の変化
みなさんは「基礎体温」をつけたことがあるでしょうか?
じつは生理周期によって、体温も微妙に変化しているのです。
具体的に言うと、「月経期」「卵胞期」は低温相で推移して、「黄体期」は高温相となります。排卵すると「卵胞」は「黄体」に変わり、そこから分泌される「黄体ホルモン」(プロゲステロン)によって基礎体温は上がります。
体温によってパフォーマンスが変わる競技として、暑い環境の中で長い時間運動が行われるようなスポーツが挙げられます。たとえば「陸上長距離走」や「自転車」「トライアスロン」などの競技があります。
暑い環境の中、基礎体温の上昇は、体温を下げるときのエネルギーを余計に消費することになるからです。
生理周期による筋力
生理周期による筋力に関する研究があります。
結論をいうと、「排卵期に筋力が高まる、または黄体期に筋力は低下する」という結果と「生理周期と筋力は関係しない」という結果の2通りに分かれます。
エストロゲンの影響で排卵期に筋力が最大になる可能性が示唆されていますが、その筋力の変動は10%程度です。生理周期が筋力に影響を与えていたとしても、そこまで大きな変化ではないと考えられます。
まとめ
- 生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分けられます。
- 個人差はありますが、生理周期によってコンディションは変わることが多いです。
- 生理周期によって「体重」「体温」「筋力」などが変化します。
「競技パフォーマンス」に与える原因は多くあります。
たとえば、「ふだんのトレーニング」「試合前のピーキング」「食事」「睡眠」、試合のときの「気温」「湿度」「風力」、試合のときの「不安」「緊張」「メンタル状態」などさまざまあります。
とくに女性アスリートの場合は「生理周期」も「競技パフォーマンス」に影響を与えるため、しっかりとした知識をもつようにしましょう。
生理を上手に味方につけることで、「競技パフォーマンス」向上につながります。
では、「具体的にどうのように生理を管理するの?」という疑問が湧いてくるかと思いますが、別の機会に説明していきたいと思います。
この記事によって「生理周期とコンディション」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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