結論ですが
消毒とは、対象物から多くの病原体を死滅させることです。
この記事は「消毒」について疑問に思うヒトに向けて書いています。
医療行為に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「消毒」についてわかります。
医療機器を使用した後に、機器を「洗浄・消毒・滅菌」します。
医療機器を介した感染を予防するために、しっかりとした「洗浄・消毒・滅菌」が大切なのです。
では、その中の「消毒」は実際にどのように行われるのか?
今回、「消毒」について説明したいと思います。
この記事のまとめ
1.消毒とは
消毒とは
消毒とは、対象物から細菌芽胞をのぞく、病原性をもつ微生物を除去あるいは死滅させる方法のことです。
消毒の方法
消毒の方法には、熱水などを用いる「物理的消毒法」と消毒薬を用いる「化学的消毒法」があります。
2.物理的消毒法
物理的消毒法には、「煮沸法」「流通蒸気法」「間歇法」「紫外線法」「熱水消毒」などの方法があります。
熱による物理的消毒法は浸透力が強く、確実な効果が得られること、残留毒性がないことなどの利点があります。
煮沸法
煮沸したお湯の中に15分以上煮沸させる方法です。
流通蒸気法
100度の加熱水蒸気の中に30-60分間放置する方法です。
間歇法
80-100度の熱水か水蒸気の中に1日1回30-60の加熱を3-6回間歇的に繰り返す方法です。
紫外線法
紫外線を用いて消毒する方法です。
熱水消毒
80度以上、10分以上の熱したお湯で処理する方法です。
3.化学的消毒法(消毒薬)
消毒薬には、「高水準消毒剤」「中水準消毒剤」「低水準消毒剤」などのさまざまな種類があります。それぞれの特徴、使用目的、対象物への影響、安全面などを十分考慮して使い分ける必要があります。
高水準消毒剤
高水準消毒剤は、多量の細菌芽胞以外の微生物をすべて死滅させ、長時間の使用で滅菌をすることが可能な薬剤です。
「グルタラール」「フタラール」「過酢酸」などがあります。
中水準消毒剤
中水準消毒剤は、抗酸菌・栄養型細菌・ほとんどのウイルスや真菌を死滅させ、中には長時間・高濃度の使用で細菌芽胞を死滅させる薬剤もあります。
「次亜塩素ナトリウム」「アルコール」「ポピドンヨード」などがあります。
低水準消毒剤
低水準消毒剤は、ほとんどの栄養型細菌や真菌と一部のウイルスには有効であるが、抗酸菌・細菌芽胞には無効です。低水準消毒剤に耐性のある微生物も多いです。
「第四級アンモニウム塩」「クロルヘキシジン」「両性界面活性剤」などがあります。
4.消毒薬の使用方法
消毒剤の使用方法には、「浸漬法」「清拭法」「散布法」「還流法」などの方法があります。
浸漬法
容器の中に消毒剤を入れて、器材などを完全に消毒液に浸す方法です。
清拭法
ガーゼ・布・モップなどに消毒剤をしみ込ませて拭き取る方法です。
散布法
スプレー式の道具を用いて消毒剤を撒く方法です。
清拭法では消毒不可能な隙間などに用います。
還流法
チューブ・カテーテル・内視鏡などの細長いチューブ状の構造に消毒剤を還流させる方法です。
ウォッシャーディスインフェクター
ウォッシャーディスインフェクターは、洗浄・すすぎ・熱水消毒・乾燥などを自動で行う機器です。家庭でいう「自動食洗機」のようなものです。
自動でおこなうため、作業者の感染曝露や損傷リスクを大幅に減らします。また、一度に多くの器材を洗浄・消毒することが可能であり、労力を軽減することができます。
まとめ
今回は「消毒」について説明しました。
婦人科においては、普段の診療の中で「腟鏡」(クスコ)や「セッシ」「マルチン」といった医療器械を使います。
他の患者さんへの感染を広げないために、器械を使用した後には、適切に「洗浄・消毒・滅菌」を行う必要があるのです。
医療のプロとして、しっかりと「洗浄・消毒・滅菌」をおこない、安全・安心な医療を提供できれば幸いです。
この記事によって「消毒」についての理解が深まり、日々の診療行為を安全・安心に受けられているのだと実感して頂ければ幸いです。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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