全身倦怠感の原因疾患【3つ】

結論ですが、

全身倦怠感の原因疾患として「貧血」「甲状腺機能異常症」「肝疾患」などがあります。

この記事は「全身倦怠感で悩まされている」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「全身倦怠感の原因疾患」についてわかります。

いつもだるいのですが、何か原因となる病気はありますか?

このような疑問にお答えします。

忙しい現代人。
日常の疲労が抜けずに、あわただしい毎日を過ごしている方も多いかと思います。

疲労感が当たり前になってしまい、ずっと体のだるさを感じているなんてことも。
実は、慢性的に全身の倦怠感を感じている場合には、病気が隠れていることもあります。

全身倦怠感の原因となる病気ってどのようなものがありますか?

ということで、今回は「全身倦怠感の原因疾患」について説明していきます。

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まとめ

1.貧血

全身倦怠感の原因疾患として「貧血」があります。

「貧血」とは、何らかの原因で赤血球が減少した状態のことです。

赤血球は全身に酸素を運ぶ役割をしますが、貧血では十分な量の酸素を運搬することができなくなります。
すぐに「疲れやすく」「息切れ」しやすくなったり、心拍数があがり「動悸」が起こります。また、「全身倦怠感」「立ちくらみ」などの症状があらわれます。

血液検査で「Hb」(ヘモグロビン)という項目をみて貧血かどうか検査します。
成人女性の場合では、ヘモグロビンの値がおおよそ「12(g/dl)」以下で貧血と判断されます。

とくに、鉄分不足や月経血や消化管出血などの出血によって引き起こされる「鉄欠乏性貧血」の頻度は多いです。

全身倦怠感の原因疾患として「貧血」があります。

2.甲状腺機能異常症

全身倦怠感の原因疾患として「甲状腺機能異常症」があります。

甲状腺機能異常症では、体の代謝に関わる甲状腺ホルモンの異常が起こります。
大きく分けて甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症の二つに分けられます。

甲状腺機能亢進症では、代謝が亢進するため、動悸・手のふるえ・大量の発汗・血圧上昇・ほてり・神経過敏などの症状が起こります。
初期では、代謝が良く体が元気になったような感覚になります。
しかし、長期間経つと、体への負荷が顕在化して、エネルギー切れを起こしてしまい全身倦怠感などにつながります。

一方、甲状腺機能低下症では、代謝が低下するため、寒がり・体重増加・むくみ・肌荒れ・便秘・動作緩慢・記憶力の低下・脱毛傾向・やる気の低下・倦怠感などの症状が起こります。
基本的に、代謝が低下して元気がなくなるイメージです。

血液検査では、主に、「T3」「T4」などの甲状腺ホルモンや、「TSH」という甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモンの検査を行います。

全身倦怠感の原因疾患として「甲状腺機能異常症」があります。

3.肝疾患

全身倦怠感の原因疾患として「肝疾患」があります。

肝臓では、毎日エネルギーを作り出し蓄えたりしています。
そのため、肝疾患によって肝臓の機能が落ちると、エネルギー産生が妨げられるため、全身の疲労感につながります。
また肝臓では有害物を無毒化する役割もしています。
肝臓の機能が落ちると、有害物を処理できず、蓄積して全身の倦怠感につながるのです。

とくに、「B型肝炎」「C型肝炎」などのウイルス性肝炎、「アルコール性肝炎」「薬剤性肝障害」「脂肪肝」「肝硬変」「肝がん」などの肝疾患があります。
血液検査では、おもに「AST」「ALT」「γGTP」などの肝機能検査を行います。

全身倦怠感の原因疾患として「肝疾患」があります。

まとめ

今回は「全身倦怠感の原因疾患」について説明しました。

毎日、体が重く疲労感で悩まれている方は、一度受診して検査してみることをオススメします。
思わぬ病気が隠れていることがあります。

また、スポーツ選手やアスリートで、

なかなか競技パフォーマンスが上がらない
トレーニングの疲労が抜けない
いつもと比べて動きが明らかに悪い
常にだるい感じがある

などの症状がある場合には、是非とも病気が隠れていないか検査を受けることをオススメします。

忙しい現代人。
疲労感をうまくマネジメントできると、充実した毎日を過ごすことができます。

この記事によって「全身倦怠感の原因疾患」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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