結論ですが
妊娠中の胃酸の逆流感がひどい場合には「楽になるような体勢をみつけること」「吐き気止め・胃薬などのくすりをためしてみること」が大切です。
この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
妊娠中のさまざまな疑問、不安などが解決できればとおもっています。
この記事を読むことで「妊娠中に胃酸の逆流感があったときに」についてわかります。
妊娠をして、赤ちゃんが大きくなってくると、お腹も大きくなってきます。
しかも、赤ちゃんはお腹の中で様々な動きをします。
お腹の中の赤ちゃんの動きを「胎動」とよばれます。
胎動がしっかりと感じられることは赤ちゃんが元気な証拠です。
しかし、胎動にともなって、赤ちゃんがお腹の中でパンチやキックをしたりして、圧迫症状に悩ませられることにもなります。
今回は、その圧迫症状のひとつである妊娠中の「胃酸の逆流感」について説明していきたいと思います。
この記事のまとめ
- 妊娠中の胃酸の逆流感は「赤ちゃんによる圧迫」「妊娠中のホルモンの影響で消化管の動きがわるいこと」が原因です。
- 妊娠中の胃酸の逆流感がひどい場合には「楽になるような体勢をみつけること」「吐き気止め・胃薬などのくすりをためしてみること」が大切です。
- 赤ちゃんが大きくなるとともに「圧迫症状」や「胎動」がつらくなってきます。
胃酸逆流感があるときには…
のちほど説明しますが、胃酸の逆流感は「赤ちゃんによる圧迫」「妊娠中のホルモンの影響で消化管の動きがわるいこと」などが原因です。
つまり、胃酸の逆流感への一番の治療法は「赤ちゃんが産まれて妊娠自体がおわること」です。
とはいえ、いつ赤ちゃんが産まれるかわかりませんし、まだ産まれてはいけない週数かもしれません。
妊娠中の胃酸の逆流感がすこしでも改善できるように「楽になるような体勢をみつけること」「吐き気止め・胃薬などのくすりをためしてみること」が大切です。吐き気止め・胃薬などのくすりは、妊娠中でも安全に使えるものを選んで使用します。
胃酸の逆流感は赤ちゃんによる圧迫症状!?
さきほど述べたように、胃酸の逆流感の原因として、「赤ちゃんによる圧迫」「妊娠中のホルモンの影響で消化管の動きがわるいこと」の2つ挙げられます。赤ちゃんが大きくなると胃や腸などの消化管が圧迫され「胃酸の逆流感」がおこります。また、妊娠中のホルモン状態によって消化管の動きがわるくなります。
そのため、「胃酸の逆流感」が起こったり、「便秘気味」になったりとさまざまな消化器症状を起こります。
赤ちゃんが大きくなるにつれて圧迫症状がつらくなる
妊娠が経過するとともに、お腹の赤ちゃんが大きくなってきます。
そして赤ちゃんが大きくなるとともに、羊水量も増えて、子宮もさらに大きくなっていき、お腹も大きくなっていきます。
赤ちゃんが発育していくことは喜ばしいことですが、赤ちゃんによる圧迫症状に悩まされることにもなります。
しかも、赤ちゃんはお腹の中で様々な動きをします。たとえば、以下のようなさまざまな動きをします。
- 手足をむずむず動かしたり
- キックやパンチをしたり
- からだをよじったり
- ぐるっと回転したり
- しゃっくりをしたり
おなかの中の赤ちゃんの動きを「胎動」といいます。
胎動があるということは、赤ちゃんが元気である証拠でもあります。しかし、赤ちゃんが動くと、母親側はその圧迫症状で苦しむことにもなります。
赤ちゃんのさまざまな圧迫症状
消化管への圧迫症状
赤ちゃんが大きくなると胃や腸などの消化管も圧迫されます。
すると、今回のテーマである「胃酸の逆流感」や「みぞおちの不快感」「胸焼け」「吐き気」「食欲低下」などの症状が起こります。
妊娠初期に「つわり」がおこりますが、妊娠末期にも赤ちゃんが大きくなってなり、その圧迫症状で吐き気などつわりのような症状が出てくることになります。
横隔膜への圧迫症状
赤ちゃんが大きくなると、お腹の上の方にある横隔膜を圧迫されるようになります。すると、呼吸が浅くなり、息切れを起こしやすくなったりします。ひどい場合には、過換気をおこすこともあります。
肋骨・恥骨への圧迫症状
赤ちゃんは、お腹の中で様々な動きをします。
お腹の中でパンチやキックして動いたり、赤ちゃんの体勢によっては、肋骨や恥骨あたりが圧迫によって痛みます。
お腹の重さによる症状
圧迫症状ではないですが、お腹が大きくなるにつれて体への負担がかかり様々な部位が痛みます。
お腹の重さの負荷によって、「腰痛」や「股関節」・「膝まわり」などの痛みにつながります。また「肩こり」も起こりやすいです。
赤ちゃんは夜行性!?
基本的に赤ちゃんは夜行性です。
母親の活動量が少ないときに、母親から栄養をとるのに効率が良いからです。
赤ちゃんは夜うごくので、さきほどみてきた「圧迫症状」や「胎動」によって眠れなくなってしまうこともあります。とくに妊娠後期になると、お腹を下にすることも出来ないため、かなりしんどいと思います。
まとめ
妊娠中の胃酸の逆流感は「赤ちゃんによる圧迫」「妊娠中のホルモンの影響で消化管の動きがわるいこと」が原因です。
妊娠中の胃酸の逆流感がひどい場合には「楽になるような体勢をみつけること」「吐き気止め・胃薬などのくすりをためしてみること」が大切です。
赤ちゃんが大きくなるとともに「圧迫症状」や「胎動」がつらくなってきます。
妊娠中はさまざまな体の変化・環境の変化から、体調不良を来たしやすいです。
症状がつらい場合には、パートナー・家族ふくめ周りのひとを頼りにしましょう。
また、かかりつけの産婦人科にもつらい症状を相談するようにしましょう。
妊娠には必ずゴールがあります。
その日まで、より快適に妊娠生活が送れるようサポートしたいと思います。
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