結論ですが
「注射による痛み」を和らげるための工夫があります。
この記事は注射を受けるか悩んでいるヒトに向けて書いています。
医療行為についてのさまざまな悩み・疑問・不安などが解決できればとおもっています。
今回は「注射による痛みを和らげる工夫」についての記事です。
子供も大人も、痛いことは嫌だと思います。
そして、できるだけ病院にはかかりたくないかと思います。
とくに、子供のころに受けた注射がとても痛くて…
- 先端がとがっているものに恐怖を抱くひと
- 病院に拒絶反応をしてしまうひと
- どうしても採血が苦手なひと
などさまざまいます。
予防接種などで注射を受ける機会があるかと思います。
とくに注射が苦手な子供は多いかと思います。
自分自身も小さい頃は注射は苦手でした。
小学校の集団予防接種では、さも大丈夫なように強がっていました。しかし、内心では注射がとてもコワかったです。
実は、注射による痛みが少なくなるような工夫があります。
今回は「注射による痛みを和らげる工夫」について、7つに絞って説明していきます。
この記事のまとめ
1.注射の針の太さ
注射の針の太さが細いほど、針を指すときの痛みが少ないです。
針の太さには「G」(ゲージ)という単位がついています。「ゲージ」が高いほど、針の太さは細くなります。出来るだけ、「ゲージ」が高い、細い針を使うようにします。
ただし、針の太さが細くなればなるほど、薬液が出にくくなるため、薬液を注入するときに力が必要になります。
2.注射の薬液
注射で注入する薬液の状態によって、痛みの感じやすさが変わります。
体の成分に近い状態の薬液であれば、刺激が抑えられ痛みも抑えられます。しかし、残念ながら薬液の成分は変えることはできません。
しかし、薬液の温度の工夫はできます。薬液は基本的に冷所保存ですが、使用する前に常温に置いておくようにします。薬液の温度をできるだけ体温に近づけることで、痛みを抑えることができます。
3.説明をする
これから処置をおこなう時には、何を行うのか説明してから行います。
人は何が行われるのかわからない時、不安や恐怖を感じます。なので事前の説明が大事です。
とくに注射をする場合には、なぜ注射が必要なのか、どの場所に注射をするのか説明してから行います。そして注射をするときには声かけをしてから行います。
いきなり処置されると驚いてしまいます。時には、体が自然と逃避反応で動いてしまい危険です。処置でなくても、無言で近づいてきて、触ってくるのはコワイかと思います。何か処置をおこなう場合には、必ず説明と声かけをしてから行います。
4.力を抜いてもらう
注射をするときに力を抜いてリラックスしてもらいます。
緊張すると痛みが強く感じてしまいます。
力を抜くように声かけをしたり、息を吐くように促すようにして、注射をするときには力を抜いてもらいます。
5.注射する部分をつまむ
注射をおこなう前に注射をする部分をすこし強めにつまむようにします。
つまんだ刺激が注射による痛みの予備練習になります。さらに、つまんだ刺激によって、注射の針を刺したときの痛みがまぎれて痛みを感じにくくなります。
6.注射する所を見せない
注射の針が刺される様子を見せないようにします。
針が刺される様子をみて、怖くなってしまい、実際の刺される痛みよりも強く感じてしまうことがあります。とくに小さな子供では、注射の針をこわく感じるものです。一緒に来ている親がいれば、抱っこする姿勢を工夫することで、注射の針が刺される様子を見せないようにします。
7.他に注意を向けさせる
注射に意識が向かないように、他に注意を向けさせるようにします。
注射に意識が向くと、痛みの恐怖が強くなってしまいます。
とくに小さな子供では、ぬいぐるみを使ったり、関係ない話をするなどして、他に注意を向けさせるにします。
まとめ
痛いことは誰でも嫌だと思います。
そして、何が行われるのかわからないという不安は測りしれないです。
小さい時に注射が苦手で、大人になって病院を受診したくないと思う人は多いはずです。
注射による痛みが少しでも和らぐよう、工夫をしています。
とくに小児科の先生は普段から注射が苦手な小さいこどもを相手にするので、注射をするのがとても上手です。
自分は産婦人科ですが、見習わなければと思います。相手が大人をであっても痛いものは痛いものです。
注射の痛みをおさえて、病院キライの人が少しでも減ってくれれば幸いです。
この記事によって「注射による痛みを和らげる工夫」の理解が深まり、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。
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