結論ですが
更年期女性の性欲低下の原因として「薬剤」「手術既往」「心理面」などがあります。
この記事は「更年期の女性」に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「更年期女性の性欲低下の原因」についてわかります。
最近、性欲が低下しましたが、何が原因ですか?
このような疑問にお答えします。
ということで、今回は「更年期女性の性欲低下の原因」について説明していきます。
この記事のまとめ
4.薬剤
更年期女性の性欲低下の原因として「薬剤」があります。
女性にかかわらず、更年期の年代になると、様々な病気にかかりやすくなります。
たとえば、高血圧、脂質異常症、糖尿病、骨粗しょう症、尿失禁、メンタル疾患などがあります。
その治療に使用される薬剤の中には性欲低下をきたすものがあります。
有名なところでいうと、抗うつ薬です。
とくにSSRIのパキシルやジェイゾロフトなどが有名で、性機能障害の副作用が70~80%程度にみられます。
ほかにも、降圧薬(β遮断薬)・抗てんかん薬・オピオイドなどによって性欲低下することがあります。
更年期女性の性欲低下の原因として「薬剤」があります。
5.手術既往
更年期女性の性欲低下の原因として「手術既往」があります。
とくに女性の場合、子宮筋腫、卵巣腫瘍などで子宮や卵巣の手術を受ける方がいます。
手術を受けて、子宮や卵巣を摘出した場合、自分の女性としてもシンボルが喪失して、メンタルにダメージを受けて、性欲が低下してしまう場合があります。
また、両側の卵巣を摘出した場合、卵巣から分泌される女性ホルモンが低下します。
すると、更年期障害の症状が早めに現れることになり、さまざまな症状がおこります。
たとえば、「hot flush」(のぼせ、ほてり、発汗など)・手足の冷え・動悸などの「自立神経症状」、感情のコントロールがつかない・怒りやすい・抑うつ感・焦燥感などの「精神神経症状」、眠れない・途中で起きてしまうなどの「睡眠障害」、腰痛・関節痛・肩こりなどの「運動器症状」などの症状が起こります。
他にも、女性ホルモンの低下によって、腟の中が乾燥し弾力性が失われ、性交時に痛みが出ることがあります。性機能が低下し、性行為自体に遠のいてしまい、性欲が低下してしまうことにつながります。
さらに、手術によるキズ痕が気になってしまい、異性に自分の体を見せたくないという心理から、性行為から遠ざかってしまうなんてこともあります。
更年期女性の性欲低下の原因として「手術既往」があります。
6.心理面
更年期女性の性欲低下の原因として「心理面」があります。
女性にかかわらず、更年期の年代になると、様々な人生経験をされるでしょう。
性行為に関して、あまり良くないイメージをもつような経験をされた人もいるかもしれません。とくに、性的・身体的・精神的虐待までいかなくても、それと同じような経験をされた方は性行為に対して否定的な感情につながります。
また、日常的なストレスから性行為から遠のいていきがちだったり、日々の不安感や抑うつ感、パートナーとの関係性においても性行為から遠ざかってしまう要素になります。
更年期女性の性欲低下の原因として「心理面」があります。
まとめ
今回は「更年期女性の性欲低下の原因」について説明しました。
年齢がいくつになっても、性生活を楽しみたい女性は少なくないと思います。
人は、年齢とともに、どうしても老化の影響を受けます。
それに抗う気持ちもわかりますが、受け入れる気持ちにシフトしていくことも重要だと思います。
年齢とともに性欲が低下するのは自然現象です。
一度それを受け入れた上で、性生活についてパートナーと一緒に考えていくことが大切だと思います。
性行為以外にもパートナーとのスキンシップの取り方が様々あります。
年齢に応じて、自分自身が柔軟に対応していくということも時には必要だと思います。
この記事によって「更年期女性の性欲低下の原因」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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