ミレーナの不正出血

結論ですが、

ミレーナを使用すると、最初の数か月は、ほとんどの場合「不正出血」が起こります。

この記事は「ミレーナ」女性に向けて書いています。
医療・健康に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ミレーナの不正出血」についてわかります。

ミレーナを使ったら、少量の性器出血が続いていますが大丈夫でしょうか?

このような疑問にお答えします。

ミレーナとは、黄体ホルモンを長期間にわたって放出する子宮内に留置する器具のことです。

ミレーナは、もともと「長期の避妊」の目的で使用されていました。

しかし、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが子宮に直接作用することによって、「避妊効果」以外にも、「月経の量を抑える」「月経の痛みをやわらげる」などの効果があるため、それらに対する治療として使われるようになりました。

ミレーナを使ったら不正出血がありますが大丈夫ですか?

ということで、今回は「ミレーナの不正出血」について説明したいと思います。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

1.ミレーナとは

ミレーナとは、黄体ホルモンが長期にわたって放出される器具であり、子宮の中に留置して使用します。

ミレーナは、黄体ホルモンが長期にわたって放出される器具です。

黄体ホルモンが子宮内膜に持続的に作用することによって、子宮内膜が厚くなるのを抑えられます。

すると、「月経の量が減少する」「月経の痛みを改善する」、「避妊」などの効果を発揮します。

2.ミレーナの効果

月経困難症

ミレーナには「月経困難症」を改善する効果があります。

ミレーナは、黄体ホルモンを持続的に放出します。
黄体ホルモンが子宮に作用すると、子宮内膜が薄くなり、月経量は少なくなります。

月経量が少なくなると、月経の時に子宮内膜が排出される痛みも和らぎます。
さらに、黄体ホルモンの作用によって、炎症がおさえられるので、月経の痛みは改善します。

つまり、ミレーナによって、月経量が少なくなり、炎症がおさえられて、月経痛などの「月経困難症」の症状が改善するのです。

過多月経

ミレーナには「過多月経」を改善する効果があります。

くりかえしですが、ミレーナは、黄体ホルモンを持続的に放出します。
黄体ホルモンが子宮に作用すると、子宮内膜が薄くなります。

通常の月経では、妊娠に備えて子宮内膜は厚くなりますが、ミレーナによって子宮内膜が薄くなると月経の量は少なくなります。

つまり、ミレーナから放出される黄体ホルモンによって、子宮内膜は薄くなり、月経の量が少なくなり「過多月経」を改善するのです。

避妊

ミレーナには「避妊」効果があります。

くりかえしですが、ミレーナは、黄体ホルモンを持続的に放出します。
黄体ホルモンの作用によって子宮内膜が薄くなって受精卵の着床を妨げます。
また、黄体ホルモンの作用によって子宮の入り口の粘膜を変化させて、精子が子宮内に侵入するのを防ぐ効果もあります。

なお、ミレーナの効果は「5年間」持続しますので、長期の避妊に向いています。

つまり、ミレーナから分泌される黄体ホルモンによって、子宮内膜は薄くなり、粘液の性状を変えて、「避妊」効果が得られるのです。

3.ミレーナの不正出血

ミレーナを使用すると、最初の数か月は、ほとんどの場合「不正出血」が起こります。

くりかえしですが、ミレーナは、黄体ホルモンを持続的に放出します。
黄体ホルモンが子宮に作用すると、子宮内膜が薄くなり、月経の量は少なくなります。

しかし、ミレーナを使用した最初の数か月は、月経以外の出血である「不正出血」がほとんどの場合みられます。
これは、黄体ホルモンの作用によるものであり、とくに心配する必要はありません。
ミレーナがズレて擦れているのでないかと心配する人がいますが大丈夫です。

ミレーナの不正出血は予測が難しく、出血の量や持続する時期などは個人差がありますが、最初の数か月は不正出血があるものと思ってください。

ただし、定期的に診察を受けて、ミレーナの位置確認、子宮がん検診などの検査を受けるようにしましょう。

つまり、ミレーナを使用すると、最初の数か月は、ほとんどの場合「不正出血」が起こりますが、ほとんどの場合問題ないです。

まとめ

今回は「ミレーナの不正出血」について説明しました。

月経の痛みがひどい…
月経の量が多い…
長期間、避妊したい…

このような悩みの場合、「ミレーナ」という選択肢があります。

ミレーナを使うと症状が改善し、日々の生活がより快適になります。
ただし、ミレーナにともなって起こりうる症状や合併症などもあります。
ミレーナを安全に使用するため、気になる症状がある場合には担当の医師に相談するようにしましょう。

この記事によって「ミレーナの不正出血」について理解が深まり、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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