結論ですが
前兆を伴う片頭痛では、基本的にピルを使うことができません。
前兆を伴わない片頭痛では、ピルを慎重に使う必要があります。
また、ピルによる副作用で頭痛(片頭痛)が起こる場合があります。
この記事は「ピルと頭痛」に関して知りたい女性向けに書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピルと頭痛」についてわかります。
頭痛持ちですが、ピルを使うことが出来ますか?
このような疑問にお答えします。
ピルには、使うときに注意が必要な「慎重投与」。
使ってはいけない「禁忌」(きんき)というものがあります。
とくに片頭痛をもっている場合には、「慎重投与」や「禁忌」にあたる場合があります。
そして、ピルを使うことによって頭痛の副作用が起こる場合や、頭痛が悪化する場合があります。
では、頭痛持ちですが、結局ピルを使うことが出来ますか?
ということで、今回は「ピルと片頭痛」について説明していきたいとおもいます。
この記事のまとめ
ピルとは
ピルは、おもに「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンの成分を含むくすりのことをいいます。
もともとピルは、妊娠をしないための「OC」(経口避妊薬)として使われていました。
ところが、ピルを使っている人は「月経の痛みが軽くなる」「月経の量が少なくなる」などの効果があるということが実はわかってきました。
なお、「避妊目的」で使用されるピルに対して、「月経症状を改善させる目的」で使用されるピルを「LEP」(低用量エストロゲン・プロゲステロン)と呼ばれます。
今回はそんな「ピル」と「片頭痛」の関係性に絞って説明したいと思います。
ピルと片頭痛
前兆を伴う片頭痛では、基本的にピルを使うことができません。
前兆を伴わない片頭痛では、ピルを慎重に使う必要があります。
また、ピルによる副作用で頭痛(片頭痛)が起こる場合があります。
それぞれ順にみていきましょう。
ピルの禁忌:前兆を伴う片頭痛
前兆を伴う片頭痛では、基本的にピルを使うことができません。
まず、前兆を伴う片頭痛をお持ちの人は、脳梗塞となるリスクが高くなります。
さらに、ピルを使うことで血栓症リスクが高くなり、脳梗塞となるリスクがさらに高くなります。
前兆を伴う片頭痛では、脳梗塞となるリスクが高くなるため、基本的にピルを使うことができません。
ピルの慎重投与:前兆を伴わない片頭痛
前兆を伴わない片頭痛では、ピルを慎重に使う必要があります。
なお、片頭痛は前兆をともなうことがあるのが特徴です。
頭痛の前に、目の前にキラキラした光が見えたり、ギザギザした光(閃輝暗点)が見えるような視覚性の前兆が多いです。
このような前兆を伴う片頭痛では、基本的にピルを使えないです。前兆を伴わない片頭痛でも、慎重にピルを使う必要があります。
ピルの副作用:頭痛
ピルを使うことによって、副作用で頭痛(片頭痛)が起こる場合があります。
ピルの副作用で頭痛(片頭痛)が5%以上の頻度で起こります。
そして、頭痛のある人は、ピルによって頭痛が悪化する可能性もあります。
頭痛には、エストロゲンという女性ホルモンと関係があります。
ピルにはエストロゲンが含まれており、その変化によって頭痛を引き起こしているとされています。
ピルを使うことによって、副作用で頭痛(片頭痛)が起こる場合があります。
まとめ
今回は「ピルと片頭痛」について説明しました。
女性は片頭痛を持っている人が多いです。
頭痛は、エストロゲンという女性ホルモンと関係があります。
とくに、はじめて月経が来た時、月経前や月経中、更年期などエストロゲンの変化があるときに頭痛が起こりやすいです。
男性にくらべて、頭痛で悩まされている女性は多いのです。
この記事によって「ピルと頭痛」の関係の理解が深まり、ピルを安全に使用して、一人でも多くの人に役に立って頂ければ幸いです。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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