ピルの吐き気・おう吐【ピルの副作用】

結論ですが、

ピルの副作用で、吐き気・おう吐が起こる場合があります。

この記事は「ピル」について知りたい人に向けて書いています。
ピルに関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピルの吐き気・おう吐」についてわかります。

ピルを使っていますが、吐き気がありますが大丈夫ですか?

このような疑問にお答えします。

避妊目的、月経症状の改善目的などでピルを飲んでいる人がいるかと思います。

ピルにはいくつか副作用があります。

不正出血・むくみ・下痢・乳房のハリ・血栓症など…。

そして、今回説明する「吐き気」などあります。

ピルを飲み始めて、吐き気があると…

この薬は大丈夫なのだろうか?
このまま続けてもいいのだろうか?

と心配になるでしょう。

では、ピルの吐き気には、どのように対処すればいいですか?

ということで、今回は「ピルの吐き気・おう吐」について説明します。

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この記事のまとめ

1.ピルの吐き気

ピルの副作用で、吐き気が起こる場合があります。

ピルにはホルモンの成分が含まれているため、そのバランスが変化することで、吐き気が起こりやすいです。
ただし、はじめのうちは吐き気が起こる場合が多いですが、内服を続けていくうちに吐き気が徐々におさまっていく場合がほとんどです。

なお、吐き気がひどく、おう吐してしまいピルを吐き出してしまった場合には、ピルの効果は見込めない可能性があるため、追加でピルを1錠内服した方が良い場合があります。
また、ピルにともなうアレルギー反応によって、吐き気だけでなく全身の発疹・下痢などの症状、そして重症化すると血圧低下・呼吸困難・意識障害などを生じるアナフィラキシーショックなどが稀に起こる場合があり注意が必要です。

ピルの副作用で、吐き気が起こる場合があります。

2.ピルの吐き気の原因

ピルの吐き気の原因として、ピルに含まれるホルモンの成分によって起こります。

「吐き気」は、食べ過ぎ・飲みすぎ・消化管に何かしらの異常が生じたときに起こす場合もあれば、ストレスやくすりなどが原因で起こる場合もあります。

ピルには、「エストロゲン」(女性ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)という2種類のホルモンの成分が含まれています。
「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、ご自身の体で生成されますが、ピルを内服することによって、それらのホルモンのバランスが乱れて、「吐き気」のほか「頭痛」「めまい」などの症状が起こります。

ピルの吐き気は、ピルに含まれるホルモンの成分によって起こります。

3.ピルの吐き気の対処

ピルの追加内服を

ピルを内服して3時間以内に「おう吐」した場合には、「ピルの追加内服」をしましょう。

ピルを内服して、くすりが消化吸収されて効果が発揮するまで2-3時間程度かかるとされています。
ピルを内服して、すぐに吐き気から「おう吐」してしまった場合には、ピルが吸収されず十分に効果が発揮しない可能性があります。

ピルを内服して3時間以内に「おう吐」した場合には、「ピルの追加内服」をしましょう。

他の避妊法を

ピルの吐き気・おう吐が続くようであれば、「他の避妊法」を併用しましょう。

吐き気・おう吐の症状が数日続くようであれば、内服されたピルの成分が体内に吸収されておらず、避妊効果が下がっている可能性があります。

吐き気・おう吐でピルを内服できない期間は、コンドームなど他の避妊法を併用することをオススメします。

ただし、ピルの休薬期間や偽薬(プラセボ)の期間に吐き気・おう吐がある場合は、避妊効果に影響を与えることはありません。

水分補給を

ピルの吐き気・おう吐によって、脱水から血栓症のリスクが高まるため、水分補給をしましょう。

ピルの内服によって血栓症リスクが上がります。
また、吐き気・おう吐が続くと、脱水によってドロドロ血液となり血栓症リスクがさらに高まります。

ピルの吐き気・おう吐によって、脱水から血栓症のリスクが高まるため、水分補給や補液をしましょう。

ピルの中止を

ピルの吐き気・おう吐が続くようであれば、ピルを中止することを検討しましょう。

ピルの吐き気などの副作用は、ホルモンバランスの乱れから起こる場合がほとんどであり、飲み続けていくうちにほとんどが落ち着いてきます。

ただし、ピルを3ヵ月以上継続しても、吐き気などの副作用が改善されない場合には、ピルが合っていない可能性があるため、ピルを中止することを検討しましょう。

まとめ

今回は「ピルの吐き気・おう吐」について説明しました。

ピルをうまく活用すると、女性の生活の質が上がります。

月経にともなう症状を改善することができ、仕事やプライベートでも快適に過ごすことをサポートしてくれます。

ピルにはいくつか副作用もあります。

心配のないものもありますが、気を付けなければならない副作用もあります。

ピルだけでなく、くすりを使う場合には、その特性を理解した上で、用法用量や注意点を守って、安全に使うことが大切です。

ピルを使用していて何か疑問をお持ちの方は、気軽にかかりつけの婦人科医に相談するようにしましょう。

この記事によって「ピルの吐き気・おう吐」について理解が深まり、一人でも多くの人に役に立って頂ければ幸いです。

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