結論ですが
妊娠しやすい時期は「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけてのタイミングです。
この記事は「妊活中の女性」に向けて書いています。
妊活に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています
この記事を読むことで「妊娠しやすい時期」についてわかります。
妊娠しやすい時期は結局いつなの?
少しでも妊娠するために出来ることはないですか!?
自分の排卵のタイミングを知りたい!!
このような疑問にお答えします。
妊活に関する情報はインターネットにあふれているかと思います。
さまざまな情報が飛び交っていて、信頼して良い情報なのかわからない場合が多いかと思います。
「妊娠しやすい時期は結局いつなのか?」という疑問は、妊活においてキモとなる部分です。
ぜひとも妊娠が成立するための基本的な部分を理解するようにしましょう。
では、今回は「妊娠しやすい時期」について説明していきます。
この記事のまとめ
- 妊娠するためには「タイミング」をあわせて「性交渉」をおこなう必要があります。
- 妊娠しやすい時期は「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけてのタイミングです。
- 排卵のタイミングをつかむには「基礎体温」「LHサージ」(排卵チェッカー)「子宮頸管粘液」「子宮内膜の厚さ」「卵胞の大きさ」などがあります。
妊娠するためには?
妊娠するためには「タイミング」をあわせて「性交渉」をおこなう必要があります。
まず、妊娠が成立するためには、性交渉をおこなって、「卵子」と「精子」が受精する必要があります。そして、「卵子」と「精子」が受精して出来た「受精卵」は子宮の中に着床して妊娠が成立します。
つまり、妊娠するためには「卵子」と「精子」が受精できるような「タイミング」にあわせて「性交渉」をおこなう必要があるのです。
妊娠しやすい時期は?
妊娠しやすい時期
妊娠しやすい時期は「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけてのタイミングです。
妊娠するためには「卵子」と「精子」が受精できるような「タイミング」にあわせて「性交渉」をおこなう必要があります。
なお、精子の寿命は「約3日間」、排卵後の卵子の寿命は「約1日間」と言われていますが、「精子の寿命」と「排卵後の卵子の寿命」を考えて性交渉を行う必要があります。
では、「性交渉の時期」と「妊娠率」に関する実際のデータを見てみましょう。
実際のデータ
「排卵日の5日前」から「排卵日の当日」までの期間を「fertile window」と呼ばれます。その期間に性交渉をすると妊娠する可能性があります。
反対に言うと、「排卵日の6日前」以前や、「排卵日の翌日」以降は、妊娠率は”0”となり妊娠する可能性はほとんどありません。
「fertile window」の中でも、とくに「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけてのタイミングが妊娠する可能性が高い期間になります。
つまり、妊娠しやすい時期は「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけてのタイミングということになります。
排卵のタイミングをつかむためには?
排卵のタイミングは、「基礎体温」「LHサージ」(排卵チェッカー)「子宮頸管粘液」「子宮内膜」「卵胞の大きさ」などでつかむことが出来ます。
繰り返しになりますが、妊娠しやすい時期は「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけての時期です。妊娠するためには、ご自身の「排卵のタイミング」をつかむことが大切です。
排卵のタイミングをつかむために、「基礎体温」「LHサージ」(排卵チェッカー)「子宮頸管粘液」「子宮内膜の厚さ」「卵胞の大きさ」などがあります。
では順にみていきましょう。
基礎体温
基礎体温をつけていき、「低温期」から「高温相」になる体温が上がるる直前あたりが「排卵のタイミング」であると分かります。
卵巣のなかの「卵胞」というものが徐々に大きく育ってきます。卵胞が十分大きくなると卵子が「排卵」されます。排卵した後の卵胞は「黄体」という構造に変わり、体温を上げる作用のある「黄体ホルモン」が分泌されます。
つまり、はじめは「低温相」があり、排卵すると基礎体温は上昇し「高温相」になります。
「低温相」から「高温相」になる体温が上がってくる直前あたりが「排卵のタイミング」であるとわかるのです。
基礎体温の測定は「自分できること」「からだへの負担がない」検査です。
ぜひとも、基礎体温を測定できる体温計を買って、基礎体温を測定してみましょう。
LHサージ(排卵チェッカー)
排卵日予測検査薬(排卵チェッカー)で「LHサージ」があるとわかった場合は「排卵のタイミング」が近いとわかります。
月経周期に応じて、さまざまなホルモンも周期的に変化します。
脳の下垂体というところから「LH」や「FSH」といったホルモンが分泌されます。そのうち「LH」が急激に上昇し下降する地点があり、「LHサージ」とよばれています。「LHサージ」からだいたい24時間から36時間後くらいに排卵されます。
つまり、排卵日予測検査薬(排卵チェッカー)で「LHサージ」があるとわかった場合は「排卵のタイミング」が近いとわかるのです。
おりもの(子宮頸管粘液)
おりもの(子宮頸管粘液)が、「量が多い」「糸がひきやすい」「サラサラの性状」「結晶がみえる」ようになったら「排卵のタイミング」が近いとわかります。
子宮の入り口に近い部分の通り道を「子宮頸管」(しきゅうけいかん)とよばれます。子宮頸管からは「子宮頸管粘液」とよばれる液体が分泌されています。
排卵が近くなると、精子がスムーズに通れるように、「子宮頸管粘液」は「量が多い」「糸がひきやすい」「サラサラの性状」「結晶がみえる」という変化をします。
つまり、おりもの(子宮頸管粘液)が、「量が多い」「糸がひきやすい」「サラサラの性状」「結晶がみえる」ようになったら「排卵のタイミング」が近いとわかるのです。
なお、診察では「子宮頸管粘液」を採取して判断しますが、ご自身で「おりもの」を観察して判断することも出来ます。
子宮内膜
エコー検査で子宮内膜を観察して「3本線」「木の葉状」にみえたら、「排卵のタイミング」が近いとわかります。
月経周期によって子宮内膜の厚さはかわります。
厚くなった子宮内膜が剥がれて「月経」が起こりますが、月経の後は、徐々に子宮内膜は厚くなっていきます。「排卵」の時期になると子宮内膜をエコーで観察すると「3本線」「木の葉状」にみえます。
つまり、エコー検査で子宮内膜を観察して「3本線」「木の葉状」にみえたら、「排卵のタイミング」が近いとわかるのです。
卵胞の大きさ
エコー検査で「卵胞」の大きさを測定し「20mm以上」あれば「排卵のタイミング」が近いとわかります。
卵巣の中には「卵胞」というものがあります。卵胞の中には「卵子」が含まれています。
「卵胞」は徐々に大きく育ってきます。卵胞が十分に大きく「おおよそ20mm程度」なると卵胞の中にある卵子が「排卵」します。
つまり、エコー検査で「卵胞」の大きさを測定し「20mm以上」あれば「排卵のタイミング」が近いとわかります。
さらに、排卵した後の「卵胞」(のちに黄体になる)を確認することで、確実に「排卵のタイミング」をつかむことが出来るのです。
まとめ
- 妊娠するためには「タイミング」をあわせて「性交渉」をおこなう必要があります。
- 妊娠しやすい時期は「排卵日の2日前」から「排卵日の前日」にかけてのタイミングです。
- 排卵のタイミングをつかむには「基礎体温」「LHサージ」(排卵チェッカー)「子宮頸管粘液」「子宮内膜の厚さ」「卵胞の大きさ」などがあります。
妊活中に、なかなか妊娠しないと不安になってしまうかと思います。
しかも年齢を重ねるごとに妊娠率は低下してしまうため焦ってしまうかと思います。
不安や焦りは、とても理解できますが、やれることを一つずつ確実に行っていくことが妊活では大切になるのです。
ご自身の「排卵のタイミング」をつかむために、「基礎体温」「LHサージ」(排卵チェッカー)「子宮頸管粘液」などは、自分で出来るかもしれません。しかし、「子宮内膜」や確実に排卵のタイミングをつかむことが出来る「卵胞の大きさ」など検査は、産婦人科を受診する必要があります。
なかなか妊娠しないで悩んでいる場合には、勇気をもって産婦人科を受診して相談するようにしましょう。産婦人科は困っている人の味方です。
この記事によって「妊娠しやすい時期」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。また、こどもを授かり喜ぶひとが少しでも増えることを願っています。
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