結論ですが
妊娠中に注意が必要な嗜好品として、「アルコール」「カフェイン」「喫煙」などがあります。
この記事は「妊娠中の女性」に向けて書いています。
妊娠中のさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「妊娠中に注意が必要な嗜好品」についてわかります。
妊娠したら、嗜好品は控えた方が良いですか?
このような疑問にお答えします。
妊娠をしたら今まで普通に生活していた景色がいっきに変わります。
そして妊娠すると気を付けなければいけないことが多すぎて混乱してしまう人も多いです。
色々な情報があって、結局どうすればいいのか分からなくなる方も少なくありません。
では、妊娠したら、嗜好品は控えた方が良いですか?
ということで、今回は「妊娠中に注意が必要な嗜好品」について説明します。
この記事のまとめ

1.アルコール
妊娠中に注意が必要な嗜好品として「アルコール」があります。
妊娠中だけでなく、妊娠を考えている場合には、アルコール摂取を控えるようにしましょう。
妊娠中のアルコール摂取に関しては、今現在「安全性が確立されていない」です。
「アルコールの摂取量」「妊娠時期」「酒の種類」などについて、アルコール摂取に関して安全な範囲というのがわかっていないです。
妊娠中にアルコールを摂取すると「アルコール」(エタノール)や「アルデヒド」(アルコールの代謝産物)が胎盤を通過し、胎児に影響することが知られています。
妊娠中のアルコール摂取によって、「流産」や「死産」につながる可能性があったり、発育障害、成長障害、中枢神経障害、特徴的な顔貌などを来す「胎児性アルコール症候群」(FAS:Fatal Alchohol Syndrome)とよばれる先天異常などが生じる可能性があります。
妊娠中の全期間にわたってアルコールは胎児に影響を与える可能性があるため、アルコール摂取に伴うリスクを少しでも下げるために、妊娠中だけでなく、出来れば妊娠を考えたときからアルコール摂取は控えることをオススメします。
妊娠中に注意が必要な嗜好品として「アルコール」があります。
2.カフェイン
妊娠中に注意が必要な嗜好品として「カフェイン」があります。
妊娠中にカフェインを摂取すると、胎盤を通じて胎児に影響します。
とくに、カフェインによって母親のカテコラミンという物質が増えるため、「流産」や「低出生体重児」につながるといわれています。
賛否両論ありますが、妊娠中のカフェイン摂取による影響は、ほかにも「胎児形態異常」(赤ちゃんの形の異常)「早産」「新生児死亡率」があげられます。
では、どのくらいのカフェイン摂取であれば大丈夫なのだろうか?
結論をいうと、妊娠中の安全なカフェイン摂取量はわかっていないです。
いくつかの「観察研究」で
妊娠中のカフェイン摂取1日1500mg以上で「胎児形態異常」が増える
妊娠中にコーヒー5杯以上のカフェイン摂取で「流産」「低出生体重児」が増える
妊娠中のカフェイン摂取1日600mg以下では「流早産」「新生児死亡率」は上昇しない
などの報告があります。
さらに、カフェインの摂取量がふえると、「流産」「低出生体重児」(生まれる赤ちゃんの体重が軽くなること)の頻度が増えるという報告もあれば、関係ないという報告もあります。
具体的に「カフェインの摂取量が1日何mg以下」であれば安全だといえる値がはっきりとわかっていません。
ただし、 安全な摂取量は分かっていないですが、さまざまな報告から導き出された一応の目安となる量はあります。
WHOでは、1日あたりコーヒー3-4杯まで
オーストラリア・カナダ保健省では、1日あたり300mgまで
イギリス食品基準庁では、1日あたり200mgまで
と、妊婦のカフェイン摂取量が定められており、妊婦のカフェイン摂取量は「1日あたり200-300mg以下」が一応の目安となります。
ただし、妊娠中の安全なカフェイン摂取量はわかっていないということは頭に入れておきましょう。
妊娠中に注意が必要な嗜好品として「カフェイン」があります。
3.喫煙
妊娠中に注意が必要な嗜好品として「喫煙」があります。
妊娠中に喫煙している方は、すぐに禁煙するようにしましょう。
妊娠中の喫煙によって、たばこを吸っている「本人」だけでなく、胎盤を通じて「赤ちゃん」に影響をあたえます。また、たばこの煙の中に有害成分が含まれており、副流煙によって「まわりの人々」にも健康上の影響をあたえます。
喫煙者自身への影響
喫煙者はわかるかと思いますが、たばこの包装にも書かれている通り、喫煙によって健康を害するおそれがあります。
喫煙によって、肺や気管支に慢性的に炎症がおこるようになります。「肺がん」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」になりやすくなります。
また、煙草にふくまれている有害物質によって血管の壁にダメージが加わります。すると、「血管がせまくなる」「血管がやぶれやすくなる」「血管の壁が弱くなりコブができる」など起こりやすくなります。
たとえば、心臓に栄養している血管が狭くなって詰まってしまた場合「心筋梗塞」、脳の血管が詰まった場合「脳梗塞」、脳の血管がやぶれて出血した場合「脳出血」など起こります。
また、妊娠中の場合は「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」になりやすいという報告もあります。
赤ちゃんへの影響
煙草の成分は、胎盤を通じて「赤ちゃん」に影響をあたえます。煙草に含まれている成分のため「流産」や「早産」のリスクが上がります。
血管を狭くする作用のある成分のため、赤ちゃんに血流が十分にいき渡らず、赤ちゃんが小さくなる「胎児発育不全」、最悪の場合は「胎児死亡」につながることもあります。
また、胎盤と子宮の壁との血流が不安定になり、赤ちゃんが産まれてくる前に胎盤が剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離」につながることもあります。「常位胎盤早期剥離」は母親・赤ちゃんともに死亡してしまう可能性のあるおそろしい疾患です。
また、赤ちゃんが産まれたあとも、「喘息」「耳の疾患」「乳児突然死症候群」などなりやすいです。
さらに赤ちゃんが将来おおきくなって成人した場合、「高血圧」「糖尿病」「脂質代謝異常症」などの生活習慣病になりやすくなります。
喫煙の影響は、赤ちゃんが「胎児」「新生児」のときだけでなく「成人」になったあとも影響を与えます。
つまり、妊娠中の喫煙によって赤ちゃんの将来にわたって影響をあたえることになります。
受動喫煙の影響
喫煙の影響は吸っている人だけでなく、たばこから出てくる煙「副流煙」によって周りの人にも影響を与えます。
受動喫煙によって、「気管支喘息」「慢性気管支炎」などの呼吸器疾患のほか、「糖尿病」「メタボリックシンドローム」「うつ病」「認知機能低下」などに影響するという報告があります。
まとめ

今回は「妊娠中の嗜好品」について説明しました。
この記事によって「妊娠中の嗜好品」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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