睡眠と入浴【睡眠の質を上げる】

良質な睡眠のために「入浴」を利用することが大切です。

この記事は「睡眠」で悩まされているヒトに向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「睡眠と入浴」についてわかります。

良い睡眠をとるために、入浴って大事ですか?

このような疑問にお答えします。

ここ最近の寒い季節、睡眠で悩むひとは多くなります。

寒くて、なかなか寝付けない…
朝ふとんから出るのがしんどい…
朝起きても外は真っ暗…

実は、冬には不眠になりやすいのです。

そして冬は寒いため、体を冷やしてしまいがちです。
とくに寒い冬にオススメなのが「入浴」です。

では、睡眠のために、どのような「入浴方法」がいいですか?

ということで、今回は「睡眠と入浴」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

1.睡眠と入浴

良質な睡眠のために「入浴」を利用しましょう。

スムーズに寝るためには、体の深部体温を下げることがポイントになります。

湯船につかって入浴をすると、体の奥まで温まり、深部体温が1℃くらい上昇します。
血行がうながされて、体全体が温まり、体温が上がるのです。

そして、入浴後は、拡張した血管から熱が効率的に放散されるため、体温は少しずつ低下していきます。深部体温が下がってくると、自然な入眠が得られます。

ちなみに、赤ちゃんは眠くなると手足がとても温かくなります。
これは、手足などの末端から熱を放散させて、深部体温を下げて、自然な入眠に入るための体の変化と言えるでしょう。

早く寝るためのコツとして「入浴をする」ことがあるのです。

2.入浴の効果

入浴の効果として「睡眠の質向上」だけでなく、「疲労回復」「むくみ解消」「清潔」「リラックス」などがあります。

湯船につかることで、体が温まります。すると、手や足先の血管が広がり、全身の血液の巡りが良くなります。血流に乗って「酸素」や「栄養」を全身に届け、疲労物質も排出されて、「疲労回復」の効果が得られます。

また、お湯につかることによる水圧の影響によって、体全体が締め付けらます。
すると、血液やリンパの流れが良くなり、「むくみ解消」の効果が得られます。

なお、体全体がお湯につかることによって、体の表面についたゴミや埃、垢などの汚れを落とすことができます。また、湯船からの蒸気によって、毛穴が開き、毛穴にたまった汚れが取り除かれ、皮膚の表面が「清潔」に保たれます。

さらに、お風呂に入ることによって、日常生活から開放されます。
お風呂という密室の空間で、一人の時間をゆったりと「リラックス」した時間を過ごすことができます。

3.オススメの入浴法

オススメの入浴法は、「38度から40度程度のぬるま湯」で、全身浴で「10-15分程度」半身浴で「20-30分程度」の時間、入浴前後の水分補給を心がけることです。

お風呂の温度は「38度から40度程度のぬるま湯」をオススメします。

「42度以上」の熱めのお湯では、交感神経が優位にはたらき興奮状態になります。
一方、「38度から40度」程度のぬるめのお湯では、副交感神経が優位にはたらきリラックスした状態になります。ぬるめのお湯で、リラックスさせるようにしましょう。

入浴時間は、全身浴であれば「10分から15分」程度、半身浴であれば「20分から30分」程度つかることをオススメします。
入浴時間が長いと、水圧や温度の体への負担がかかってしまいます。さらに、知らないうちに汗をかいてしまい脱水となることがあります。

なお、眠りにつきたい「1時間から2時間前」に入浴するようにしましょう。入浴した後に、ちょうど深部体温が下がってくれて、自然な眠りに移行しやすくなります。

また、入浴する前後に水分補給を心がけましょう。

お風呂に入ると、「300mlから500ml程度」の汗をかきます。脱水状態になると、ドロドロ血液となり、血液が固まりやすい状態となって、「血栓症」や「心筋梗塞」「脳梗塞」などのリスクが高まります。
入浴する15分から30分くらい前にコップ一杯の水分、そして入浴した後もコップ一杯の水分を補給するようにしましょう。