子宮奇形について

結論ですが

子宮奇形とは、子宮の形状の異常のことです。

この記事は「婦人科の病気」について知りたい人に向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「子宮奇形」についてわかります。

子宮奇形ってなんですか?

このような疑問にお答えします。

婦人科を受診して、エコー検査などを受けると、子宮の形状の異常が判明する場合があります。

子宮の形状の異常のことを「子宮奇形」といいます。
子宮奇形では、症状がないことが多く、検診を受けてみると判明することが多いです。
また、初めての月経が来ない場合や、なかなか妊娠しにくい場合、妊娠して帝王切開でお産するときなどに「子宮奇形」がわかる場合もあります。

では「子宮奇形」ってなんだろう?

ということで、今回は「子宮奇形」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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この記事のまとめ

子宮奇形とは

子宮奇形とは、「子宮の形の異常」のことをいいます。

子宮は通常、洋ナシのような形をしており、子宮の入り口に近い部分である頸部が「1つ」、そして子宮体部が「1つ」であり、子宮の中の部屋も「1つ」です。
しかし、子宮奇形では、子宮が「2つ」に分かれていたり、子宮の中の部屋に壁ができたり、違う形をしていたり、一部が欠損していたりします。
ミューラー管という2本の管がくっついて子宮は出来上がるのですが、それがうまくいかないと「子宮奇形」を来すことになります。

子宮奇形の種類

子宮奇形では、子宮頚部や体部の数、子宮の中の部屋の形、欠損している状態などによっていくつかの種類があります。

  • 双角子宮:子宮体部が2つに分かれている状態です。
  • 重複子宮:子宮頚部も体部も2つある状態です。
  • 中隔子宮:子宮の中の部屋に中隔(壁)がある状態です。
  • 弓状子宮:子宮の中の部屋が弓の形をしている状態です。
  • 単角子宮:子宮の中の部屋の片方が欠損している状態です。

子宮奇形の診断

子宮奇形は、エコー・MRIなどの画像検査や、子宮鏡検査、子宮卵管造影検査、腹腔鏡検査などで診断されます。

子宮奇形は、子宮の形の異常なので、「エコー」や「MRI」などの画像検査で診断します。
また、子宮の中の状態を調べるために、「子宮鏡検査」や「子宮卵管造影検査」が行われます。必要に応じて、「腹腔鏡検査」で、お腹の中を観察して、子宮の外側の形状を評価します。

子宮奇形の症状

子宮奇形は、無症状のことが多いですが、月経痛・下腹部痛・過多月経・無月経・不妊などの症状を来す場合があります。

子宮奇形では、とくに症状がない場合が多いです。そのため、婦人科の検診など受けたときに偶然みつかるケースがあります。

子宮の形の異常によって、子宮の出口が狭くなると、月経血がうまく排出されず、月経痛や下腹部痛、無月経などの症状を来すこともあります。

また、子宮内腔の面積が広くなり、反対に月経量が多くなることもあります。
さらに、子宮内にうまく着床せず不妊症を来したり、妊娠しても流産や早産となってしまうこともあります。

子宮奇形の治療

子宮奇形の治療は、対症療法がおこなわれる場合が多いです。

子宮奇形では、無症状のことが多く、とくに治療を要することがないことが多いです。
しかし、月経痛・下腹部痛・過多月経などの症状があった場合には、症状を改善するために痛み止め・ピルなどの薬を使用して症状を和らげます。
また、子宮の出口が狭くて、下腹部痛や無月経などの症状がある場合には、子宮の出口を拡張する処置が行われます。
また、どうしても妊娠しない不妊症や、流産や早産を何回も繰り返してしまう場合には、双角子宮では「子宮形成手術」や、中隔子宮では「子宮中隔切除術」などが行われます。

まとめ

今回は「子宮奇形」について説明しました。

婦人科を受診して「双角子宮」など普段耳にしない病気の名前を聞くと、さまざまな疑問を抱くかと思います。
しかも診療時間は限られており、その場ですべてを理解するのは大変かと思います。

後からでもいいので、しっかりと調べて、自分の病状を把握することはとても大切です。
病状を理解した上で、今後どのような方針で治療をおこなっていくのか、担当の医師と相談するようにしましょう。

この記事によって「子宮奇形」についての理解が深まり、一人でも多くの人の疑問が解決でき、この記事が役に立つことを願っています。

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