生理が来なくなりました、どうすればいいですか?【続発性無月経】

月経の悩み

結論ですが

今まで生理が来ていて、生理が来なくなった場合は「続発性無月経」が考えられ、受診をして相談しましょう。

この記事は「生理が来なくなった」女性向けに書いています。
この記事を読むことで「続発性無月経」についてわかります。

無月経の場合は、まずはじめに今までに生理があったかどうか確認します。
今まで生理が規則的にきていたが、今回生理の予定日になっても生理が来ないで無月経になった場合は「続発性無月経」といわれます。
もし、今までに1回も生理がない状態であれば「原発性無月経」といわれます。

今回は「生理が来なくなりました」という訴えなので、今まで生理がきていたが、生理が来なくなった「続発性無月経」のことにあたるかとおもいます。
「原発性無月経」と「続発性無月経」ではアプローチや想定される原因疾患が異なってきます。

今回は「続発性無月経」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • 今まで生理が来ていて、生理が来なくなった場合を「続発性無月経」といいます。
  • 「続発性無月経」の場合、①情報を確認する、②検査をする、③治療をするという順番で診療をすすめていきます。
  • 治療は、症状の程度・挙児希望・原因疾患などに応じて選択していきます。

①情報を確認する

生理の状況を確認する

繰り返しになりますが、今までに生理があったかどうか確認します。
「原発性無月経」と「続発性無月経」ではアプローチや原因疾患が異なってきますので、しっかりと確認します。
また、普段の生理の状況(不規則であったか、生理の長さ、周期など)を確認します。
つぎに、今回生理が来ない期間を確認します。「3か月以上生理がない状態」を無月経といいますが、無月経なのかどうかを確認します。

体調の変化を確認する

脳にストレスがかかると、「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌は不規則になってしまい、生理がみだれてしまったり、無月経となることがあります。
引っ越し・職場の変化・身内の不幸などストレスとなりうる「環境の変化」がないかどうか確認します。季節の変わり目も、気温の急激な変化によって知らず知らずのうちに脳にストレスがかかり、生理が乱れることが多いです。
また、くすりが原因で無月経となる可能性があり、最近はじめた薬がないかどうか確認します。さらに、体重の急激な変化がないかどうかも確認します。

症状を確認する

からだの変化や症状がないかどうか確認します。
たとえば、妊娠していないのに「乳汁」がでる場合は「高プロラクチン血症」が考えられます。男性のように、毛深くなったり、にきびが増えたりした場合は、「アンドロゲン」という男性ホルモンが増えている可能性があります。

②検査をする

妊娠検査

もちろん、妊娠をすると生理は来ないです。
まずは、妊娠検査をして妊娠かどうか確認することからはじまります。
自然に生理がこなくなることを「生理的無月経」といいます。
「妊娠」以外にも「産後」「授乳中」「閉経後」「初経前」は生理が来ません。
なお、18歳になっても生理が来ない場合は「原発性無月経」にあたります。

エコー検査

エコーではとくに以下の点を確認します。

  • 「月経血が外に流れるのを妨げる病変がないかどうか」
  • 「子宮内膜が厚くなっているかどうか」
  • 「妊娠の可能性がないかどうか」
  • 「多嚢胞性卵巣がないかどうか」
  • 「卵巣が腫れていないかどうか」

ホルモン検査

「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンが規則的に分泌されることによって、生理は規則的におこります。
「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンの値を検査するとともに、「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌を調整している脳から分泌されるホルモンである「LH」「FSH」などのホルモンの値を確認します。
また、乳汁を分泌し無月経の原因となる「プロラクチン」、男性ホルモンである「アンドロゲン」、「甲状腺ホルモン」の値なども検査します。

③治療をする

診断的治療をする

あきらかな原因がわからない続発性無月経の場合は、診断的治療として「プロゲステロン」のくすりを使います。
このくすりを使って、生理がくるようであれば「1度無月経」と診断されます。生理がくるようであれば、これが治療ということにもなります。
もし、「プロゲステロン」のくすりで生理が来ないようであれば、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモンのくすりを使います。
それによって、生理がくるようであれば「2度無月経」と診断されます。
もし、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモンのくすりを使っても生理が来ないのであれば、「子宮性無月経」と診断されます。

原因に応じた治療をする

検査結果が判明したら、原因に応じた治療をおこないます。
「高プロラクチン血症」では、プロラクチンを低下させるくすりを使用します。
また、プロラクチンを上げる副作用のあるくすりも知られており、そのくすりを飲んでいる場合には中止することを検討します。
脳にプロラクチンを産生する腫瘍ができることがあって、手術が必要な場合もあります。
「多嚢胞性卵巣症候群」は、妊娠希望があれば排卵誘発剤などのくすりを使用します。また、糖尿病のくすりを使うことや、排卵をうながすための手術をすることがあります。
「1度無月経」や「2度無月経」では妊娠を希望しない場合は、「プロゲステロン」単独の周期投与「ホルムストローム療法」、または「エストロゲン」と「プロゲステロン」の周期投与「カウフマン療法」をおこないます。

妊娠を希望する場合

妊娠を希望する場合には「排卵誘発剤」などを使用して妊娠をめざします。
排卵誘発剤は、クロミフェンなど内服薬や、hCG・hMGなどのホルモン注射を使用するゴナドトロピン療法などおこないます。

治療をしない場合

無月経で受診して、各種検査をしてとくに問題がなく、無月経でも生活に困っていないようであれば、とくに治療をしないで経過をみることもあります。
とくに閉経に近い年齢であれば、そのまま経過をみることが多いです。
しかし、若い年齢であった場合はエストロゲンという女性ホルモンが早期から低下していることがあり、「骨粗しょう症」や「脂質代謝異常症」などの健康への影響をケアする必要があります。

まとめ

今まで生理が来ていて、生理が来なくなった場合を「続発性無月経」といいます。

「続発性無月経」の場合、①情報を確認する、②検査をする、③治療をするという順番で診療をすすめていきます。

治療は、症状の程度・挙児希望・原因疾患などに応じて選択していきます。

予定日になっても生理が来なくなった場合、不安になるかとおもいます。
しっかりと受診をして、無月経の原因が何かないか確認することが重要です。

月経の悩みはなかなか人に話したくないものだと思います。
勇気をだして産婦人科を受診して相談しましょう。産婦人科は月経で悩んでいる人の味方です。