月経の色【この色は大丈夫ですか!?】

結論ですが

月経にはさまざまな色や性状があります。

この記事は「月経の色」について気になる女性に向けて書いています。
女性特有の疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています
この記事を読むことで「月経の色」についてわかります。

多くの女性はおおよそ月に1回、「月経」を経験していると思います。
そして生理用品に付いている「月経血」を見るかと思います。
いつもは「赤色」の月経血がいつもと違う色に変わったときに、大丈夫なのか心配になるかと思います。

どす黒い色になっている!?
なんかレバー状のかたまりになっている!!
さらさらして水っぽい!

など月経血に関する不安がさまざまあります。
月経に関する悩みは、他の人となかなか比べることも出来ないですし、気軽に相談できずに1人で抱え込んでしまうケースが多いかと思います。

今回は、「月経の色」について説明していきます。

この記事のまとめ

  • 月経には「さまざまな色」「さまざまな性状」があります。
  • 月経の色は「月経血が空気に触れた時間」「他の成分の混ざり具合」「月経量の多さ」などによって変化します。
  • 月経の性状は「他の成分の混ざり具合」「月経量の多さ」などによって変化します。

月経の色について

月経には様々な色がある

月経は、さまざまな色があります。
とくに「赤」「茶」「黒」「ピンク」などの色になることがあります。

月経とは

そもそも月経とは、厚くなった子宮内膜が剥がれて落ちて出血とともに出てくる現象のことをいいます。なので、月経血は、「子宮内膜」と「血液」が主な成分となります。

月経の色の変化

月経血の主な成分は血液であり、血液の色は「赤」です。そして、出血した血液は時間とともに「色」を変えていきます。
具体的にいうと、空気に触れた血液は、主成分の鉄分が酸化していくため、時間の経過とともに「赤」→「茶」→「黒」と色を変えていきます。
また、頸管粘液が多い場合には、月経血は粘液と混じって「赤」が薄まって「ピンク色」になります。

月経のかたまり

月経血は時間とともに「かたまり」を作るようになります。

時間の経過とともに血液がかたまっていくように、月経血も「かたまり」を作るようになり、「レバー状」のようなかたまりになったりします。

月経の色をみてみよう

月経の色は「月経血が空気に触れた時間」「子宮粘液などの他の成分の混ざり具合」「月経量の多さ」などによって変化します。これらの条件は、「ホルモンの変化」や「体調の変化」と大きく関係しています。また、月経の色によっては病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
では、月経の色について順にみていきましょう。

月経が赤色

月経血が「鮮やかな赤色」「濃い赤色」の場合は、とくに問題ない通常の月経といえます。
月経量が多い時期は、基本的には月経血が鮮やかな赤色になります。
濃い赤色の場合には、月経血が排出されるのに時間がかかったものと考えられます。

月経が茶色

月経が「茶色」の場合は、月経血の排出に時間がかかったものと考えられます。
月経の主成分である「血液」は、空気に触れると鉄分が酸化していくため、「赤」→「茶」→「黒」と色を変えていきます。月経周期が安定しない人によく見られます。

月経が黒色

月経が「黒色」の場合は、「茶色」の場合と同じように月経血の排出に時間がかかったものと考えられます。
月経の主成分である「血液」は、空気に触れると鉄分が酸化していくため、「赤」→「茶」→「黒」と色を変えていきます。月経周期が安定しない人によく見られます。

月経がピンク

月経が「ピンク」の場合は、月経血に子宮頸管粘液が混ざって「赤色」が薄まって「ピンク」になったものと考えられます。
エストロゲンの分泌低下などによって「月経量が少ない」、また、腟や子宮の感染症による炎症などによって「子宮頸管粘液が増えている」場合などが考えられます。
月経が終了しても、おりものが増えている場合や何か症状がある場合には産婦人科を受診することをすすめます。

月経がオレンジ

月経が「オレンジ」の場合は、月経血に「灰白色のおりもの」が混ざって「赤色」が「オレンジ」になったものと考えられます。
腟や子宮の感染症などによって「灰白色のおりもの」になります。そこに月経が混ざって「オレンジ」になっている可能性があります。
月経が終了しても、おりものが増えている場合や何か症状がある場合には産婦人科を受診することをすすめます。

月経の性状をみてみよう

月経の性状は「他の成分の混ざり具合」「月経量の多さ」などによって変化します。また、月経血にこれらの条件は、「ホルモンの変化」や「体調の変化」と大きく関係しています。
月経の性状によっては病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
では、月経の性状について順にみていきましょう。

月経が水っぽい

月経血がサラサラして水っぽい場合、「月経の量が少ない」「子宮頸管粘液が増えている」ことが考えられます。
エストロゲンの分泌低下などによって「月経量が少なく」なっていることが想定され、閉経が近い可能性があります。また、腟や子宮の感染症による炎症などによって「子宮頸管粘液が増えている」場合などが考えられます。

月経がレバー状のかたまり

月経血がレバー上のかたまりを作って出てくることは、月経の多い日にはよくあることです。
ただし、月経血が大きなかたまりを作って出てくることがあったり、量が多い場合には「過多月経」の可能性があります。出血量が多く貧血などにつながります。
子宮筋腫やポリープなどの「過多月経」の原因がないか産婦人科を受診することをすすめます。

月経に膜状のものが混ざる

月経に膜状のものが混ざって出てくる場合は、何かしらの構造物が混ざっている可能性があります。とくに子宮内膜の病気、流産、異所性妊娠などの疾患の可能性もあります。
何かしらの病気のサインの可能性が高いため、産婦人科を受診することをすすめます。

まとめ

  • 月経には「さまざまな色」「さまざまな性状」があります。
  • 月経の色は「月経血が空気に触れた時間」「他の成分の混ざり具合」「月経量の多さ」などによって変化します。
  • 月経の性状は「他の成分の混ざり具合」「月経量の多さ」などによって変化します。

今回は「月経の色」について説明していきました。
まさか、月経の色が変わるなんて…と驚く人もいるでしょう。
月経の色は、他の人と比べられず、自分は大丈夫なのかと不安になってしまう人も多いのではないかと思います。

月経にともなう症状のため、月経に関する悩みを抱える人は少なくないです。
月経の悩みはデリケートであり、なかなか人に気軽に相談できないかと思います。

いつもと違う月経の色や性状の場合、何か症状がある場合には、勇気をもって産婦人科に相談するようにしましょう。
産婦人科は症状で困っている人の味方です。

この記事によって「月経の色」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です