結論ですが
腟鏡診とは、「腟鏡」(クスコ)という器械を用いた婦人科診察のことです。
この記事は「婦人科を受診するか迷っている」女性向けに書いています。
婦人科を受診することへの疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「腟鏡診」についてわかります。
婦人科を受診したときに、どのような診察がおこなわれますか?
このような疑問にお答えします。
婦人科ではどのような診察がされるのかわからない?
診察は恥ずかしいです!
痛くないか心配…
とくに初めて、産婦人科を受診する人にとって不安でいっぱいだと思います。
婦人科診察ではどのようなことが行われるのか説明します。
産婦人科の診察でよく行われるもので、「腟鏡診」というものがあります。
では、実際にどのように「腟鏡診」をおこなうのか?
今回、「腟鏡診」はどのような診察なのか説明します。
この記事のまとめ
腟鏡診の目的
目的
腟鏡診は、「腟の中」や「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を観察や処置をするため用いられます。
性器出血・帯下異常・陰部のできものなどの症状があったときに、その症状の程度を把握するために「腟鏡診」は行われます。また、腟内や子宮頸部から検体を採取するためにも「腟鏡診」を行います。
病状の把握
腟鏡診によって、病状を把握します。
たとえば、性器出血の原因を探るために出血している部分を確認したり、おりもの異常があったときに「おりもの」の色や量などを確認したり、陰部のできものなどの病変が腟内に広がっていないか確認するときに行われます。
検体の採取
腟鏡診によって、必要に応じて検体採取を行います。
たとえば、「腟の中」や「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)から分泌物を採取します。そして、病原体などいないか検査します。また、子宮頸がん検診では、「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を擦って細胞を採取して検査します。
腟鏡の種類
腟鏡は、「材質」「サイズ」「形状・構造」によって様々な種類があります。
材質
腟鏡は、さびにくく長年の使用に耐えうる「ステンレス製」のものが多いです。ステンレスの表面を研磨してツヤを出しているようです。
しかし、最近では「プラスチック製」の使い捨てのものもあります。
サイズ
腟鏡には、さまざまなサイズのものがあります。
小さいもので「S」「SS」「SSS」サイズなどがあります。性交渉の経験がなく、腟の入り口が狭い人には、小さな「腟鏡」を選びます。
また、大きなものでは「M」「L」「LL」サイズなどがあります。経腟分娩の回数が多く、腟内が広い人には大きな「腟鏡」を選びます。
形状・構造
腟鏡には、形状・構造によってさまざまな種類があります。
よく、腟鏡のことを「クスコ」と呼ばれますが、正確にいうと「クスコ式腟鏡」というものがあります。
構造によって大きく「管状腟鏡」と「溝状腟鏡」に分かれます。そして、「桜井式腟鏡」「コリン式腟鏡」「グラベス式腟鏡」「ターレット式腟鏡」「四弁式腟鏡」などの種類があります。
腟鏡診の方法
準備
腟鏡診の準備を行います。
内診などによって腟鏡の「適切なサイズ」を選びます。そして、腟鏡はステンレス製のものは冷たいので、あらかじめ温めておきます。
挿入
腟鏡の挿入を行います。
女性器はデリケートなため、挿入する前にかならず声をかけてから行います。
また、挿入しやすいように、腟鏡をぬるま湯で濡らしたり、潤滑剤を使って、滑りをよくしてスムーズに挿入します。
観察
腟鏡を挿入したら、「腟の中」や「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を観察します。
とくに性器出血・帯下異常・陰部のできものなどの症状があるかどうか、あれば症状がどの程度か確認します。
処置
腟鏡診で、「腟の中」や「子宮頸部」を観察し、必要に応じて検体採取などの処置を行います。
たとえば、腟内の分泌物を採取したり、子宮頸部の細胞を採取したり、病変の一部の組織のサンプルを採取したりします。また、腟内洗浄や腟錠を挿入する処置などが行われます。
まとめ
今回は「腟鏡診」について説明しました。
婦人科ではどのような診察がされるのかわからない?
診察は恥ずかしいです!
痛くないか心配…
このような人は多く、婦人科の受診をためらわれる人も少なくありません。
女性のデリケートな部位の診察になるので、受診のハードルは高いかと思います。
しかし、病状によっては、気がついたときには手遅れになってしまうこともあります。
勇気をもって婦人科を受診しましょう。
婦人科は困った人の味方です。
この記事によって「婦人科診察」である「腟鏡診」についての理解が深まり、受診に対する不安が解消し、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
コメントを残す