結論ですが
冷え性とは、人が寒さを感じない温度にも関わらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状のことをいいます。
この記事は「健康に関心のある人」に向けて書いています。
健康に対する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「冷え性」についてわかります。
体の冷えがひどいですが、冷え性ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
寒い季節になったら、手先や足先がある程度冷たくなるのは仕方がないことです。
ただ、気温のせいで一時的に冷たくなる程度でおさまらず、足の先端が四六時中冷えっぱなしになっているのであれば、それは「冷え性」の症状です。
では、冷え性ってなんですか?
ということで、今回は「冷え症」について説明していきます。
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まとめ
1.冷え性とは
冷え性とは、人が寒さを感じない温度にも関わらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状のことをいいます。
温かい部屋にいても手足が冷たい
ふとんの中で手足が冷たくて眠れない
着こんで厚着をしていても手足が冷える
このように、人が寒さを感じない温度にも関わらず、手足などが冷たくてつらく感じる症状のことを「冷え性」といいます。
実際に体温が低い状態であるとは限りませんし、必ずしも触ると冷たいとは限りません。
なお、「低体温」は深部体温が35度を下回ったときに診断されます。
体内で作られる熱量より、体から逃げていく熱量の方が多い場合に起こります。
低体温のほとんどが、寒いところで長時間過ごす場合に起こります。
では、冷え性による体への影響や、その対策についてみていきましょう。
2.冷え性の影響
免疫力低下
からだの免疫にかかる免疫細胞が活発に働くためには最適な温度があります。
体の冷えによって、体温が下がると、免疫細胞の活性は下がってしまいます。
すると、免疫力が低下してしまい、風邪や感染症にかかりやすくなってしまいます。
つまり、冷えの体への影響として「免疫力低下」があるのです。
消化不良
口に入った食べ物は、胃や腸を通過して、必要な栄養素を消化吸収されて、不要物は便として排出されます。
消化するときに、さまざまな消化液や消化酵素の働きが必要になりますが、活発に働くためには最適な温度があります。
体の冷えによって、体温が下がると、消化液や消化酵素の活性は下がってしまいます。
すると、消化機能が低下してしまい、消化不良を引き起こし、下痢や便秘などのトラブルの原因となってしまいます。
つまり、冷えの体への影響として「消化不良」があるのです。
頭痛・肩こり
体の冷えによって、体温が下がると、血管は収縮してしまい全身の血流は低下してしまいます。
とくに、肩や首にかけての血流が低下すると、肩の筋肉は硬くなり「肩こり」につながります。
そして、肩こりがひどくなると「緊張性頭痛」につながります。
さらに頭部への血流の異常から、血管の拍動を感じる「拍動性頭痛」にもつながります。
つまり、冷えの体への影響として「頭痛・肩こり」があるのです。
肌トラブル
全身の皮膚は、ターンオーバーを繰り返して、絶えず新しい細胞に生まれ変わっています。
体の冷えによって、体温が下がると、全身の新陳代謝は悪くなります。
すると、皮膚のターンオーバーの速度は低下し、肌の乾燥や肌荒れにつながります。
さらに、抜け毛や白髪などにもつながります。
つまり、冷えの体への影響として「肌トラブル」があるのです。
肥満
体の冷えによって、体温が下がると、体を温めようと脂肪を蓄えようとします。
また、体が冷えると、エネルギーを温存しようと活動性が低下してしまい、運動不足になりがちです。
さらに、体の基礎代謝は低下し、消費エネルギーが低下してしまい、肥満につながります
つまり、冷えの体への影響として「肥満」があるのです。
3.冷え対策
入浴
しっかりと湯船につかることで、冷えた体がしっかりと温まります。
また、全身の血流が良くなり、冷えが改善します。
さらに、入浴によるリラックス効果や疲労回復効果もあり、自律神経が整い体温調節機能が改善することが期待できます。
38度〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりと時間をかけて浸かって、体の芯からしっかりと温めましょう。
毎日忙しいからとシャワーで済まさず、お風呂に入ることをオススメします。
また、どうしても時間がないという人は足湯だけでも効果はあります。
冷え対策として、「入浴」をしましょう。
運動
運動をすることによって、熱が生み出されます。また、全身の血流が良くなり冷えが改善します。
また、適度な運動によって、ストレス解消効果などがあり、自律神経が整い体温調節機能が改善することが期待できます。
さらに、運動をして筋肉量が増えると、うまく熱が生み出されるようになります。
実際、男性に比べて筋肉量の少ない女性のほうが、冷えの傾向が強いとされています。
足の冷えであれば、下半身を動かす屈伸、スクワット、ウォーキング、ジョギングなど。
また、ストレッチ運動によって血流が良くなるためとくにオススメです。
冷え対策として、「運動」をしましょう。
食事
とくに、寒い日には、温かい食べ物や飲みものをとって、内側から体を冷やさないようにしましょう。
白湯やスープなど温かい飲みものを積極的に飲んで、体の内側からじんわりと温めるようにしましょう。
また、ニラ・ネギ・しょうが・ニンニクなどの体を温める食材をとるようにしましょう。
さらに、栄養バランスの良い、規則正しい食事をこころがけ、しっかりと自律神経を整えましょう。
冷え対策として、「食事」を工夫するようにしましょう。
服装
冷えないようにするために、首・手首・足首の「3首」を冷やさないことが重要だと言われています。
というのも「3首」の皮膚の近くには、太い血管が通っているため、気温の影響を受けやすく、この部分が冷えると末端が冷えやすくなるのです。
どれだけ厚着をしていても、この3首が露出していたり、十分に重ね着されていなかったりすると、冷えを感じやすくなるため注意が必要です。
寒い日には上着をしっかりと身につけるとともに、帽子・マフラー・手袋など着用して、寒さ対策をしっかりとしましょう。
また、室内と屋外での気温差があることを想定し、温度調整がしやすい重ね着をした服装もオススメです。
冷え対策として、「服装」を工夫するようにしましょう。
くすり
生活上の工夫をしても、冷えが改善しない場合には、くすりを使う方法があります。
冷えに対して「温経湯」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」「人参養栄湯」などの漢方薬が使われます。
さらに、更年期障害にともなう冷えが想定される場合には「ホルモン補充療法」「プラセンタ注射」などの治療が有効になる場合もあります。
冷え対策として、「くすり」を活用しましょう。
まとめ
今回は「冷え性」について説明しました。
手足だけでも十分につらい「冷え」ですが、冷えの悪影響は手足だけではありません。
「冷えは万病の元」と言われるように、冷えから全身の不調につながることがあります。
自律神経の乱れや、ホルモンバランスの乱れ、酵素の働きの低下などからさまざまな不調を来しやすくなります。
冷え対策をしっかりとおこない、体を良いコンディションに保ちましょう。
この記事によって「冷え性」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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