三大栄養素のエネルギー貯蔵【3つ】PFC

結論ですが

三大栄養素である、糖質・脂質・タンパク質のエネルギー貯蔵として「グリコーゲン」「体脂肪」「筋肉」などがあります。

この記事は「スポーツ栄養素」について書いています。
食事・栄養に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「エネルギーの貯蔵」についてわかります。

糖質・脂質・タンパク質などは、どのような形でエネルギー貯蔵されますか?

このような疑問にお答えします。

医食同源という言葉があるように、われわれの体は食べたものから作られています。
食べ物によって健康的に過ごすことができるのです。

そして、食べたものからエネルギーを生み出し、体を動かすパワーに変えているのです。
とくに、PFCと呼ばれる三大栄養素が主なエネルギー源となります。

食事から摂取しすぎた余った部分は、体の中にエネルギー貯蔵されます。

では、三大栄養素はどのような形でエネルギー貯蔵されますか?

ということで、今回は「三大栄養素のエネルギー貯蔵」について説明していきます。

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この記事のまとめ

1.グリコーゲン

糖質のエネルギー貯蔵として「グリコーゲン」があります。

グリコーゲンは、多数のグルコース(ブドウ糖)が結合した多糖類であり、「筋肉」や「肝臓」に貯蔵されます。

食事から摂取した糖質は、ブドウ糖や果糖などの単糖に分解されて、体内に消化吸収されます。
その場でエネルギーとして利用されない糖質は、グリコーゲンという形で約400g(約8割)は「筋肉」、約100g(約2割)は「肝臓」に貯蔵されます。

なお、グリコーゲンは、水分も一緒にためこみます。
グリコーゲン1gあたり、おおよそ3g~5g程度の水分子と結合することとされています。
カーボローディングなどで、体の中にグリコーゲンをフルでためると、おおよそ1500g~2500g程度の体重が増えることになります。

貯蔵されたグリコーゲンは「食事の間の血糖値が下がるとき」や「エネルギーが必要な運動のとき」などに、糖を放出して活動に必要なエネルギーを供給してくれます。

1.筋肉のグリコーゲン
2.肝臓のグリコーゲン
3.脂質

の順にエネルギーが使われます。

グリコーゲンは、運動してすぐにエネルギーとしてすぐに利用できるという利点がありますが、貯蔵量は「約1600kcal」程度と脂質と比べると少ないです。
一方、脂質は、出力の少ない持続する運動のエネルギーとして適しています。

筋肉や肝臓内のグリコーゲンは、運動することによって消費されるため、運動後にグリコーゲンの貯蔵量が減って、一時的に体重が減る場合が多いです。
また、糖質制限ダイエットなどで、一時的に体重が減るのも、グリコーゲンの貯蔵量が減ることによることが大きいです。

糖質のエネルギー貯蔵として「グリコーゲン」があります。

2.体脂肪

脂質のエネルギー貯蔵として「体脂肪」があります。

エネルギーとして使われなかった余分な脂質は、「体脂肪」という形で体に貯蔵されます。
体に蓄積する脂肪は、おもに「皮下脂肪」と「内臓脂肪」がありますが、それらを合わせたものが「体脂肪」と呼ばれます。
ダイエットなどで減量したい場合に、落としたいものが、この「体脂肪」になるでしょう。

体脂肪1kgは、おおよそ「7000kcal」とされています。
脂質は、「1gあたり約9kcal」なのに、なぜズレているのだろう?と疑問に思うかもしれません。

体脂肪などの脂肪は、おもな成分は「脂肪酸」(脂質)だけでなく、水分などからも構成されています。
そのため、体脂肪は、1kgあたり約9000kcalではなく「約7000kcal」となっています。

つまり、ダイエットなどで体脂肪を1kg程度落としたい場合には、

食事などから摂取するカロリーを「7000kcal」減らすか
運動などで消費するカロリーを「7000kcal」増やすか

するといいでしょう。

7000kcalというと相当なカロリー量になるため、数か月程度の長い期間で、少しずつ体脂肪を落とすようにするといいでしょう。

蓄積された体脂肪は、短期的にはすぐに変わるものではないため、長期間の減量を目的としたダイエットでは、体脂肪を落とすことを目標するといいでしょう。

ただし、体脂肪も体が健康的に機能するために、ある程度必要なものであります。
くれぐれも過度なダイエットには注意するようにしましょう。

脂質のエネルギー貯蔵として「体脂肪」があります。

3.タンパク質

タンパク質のエネルギー貯蔵として「筋肉」があります。

エッて思う人が多いかもしれません。
エネルギー源といえば、糖質や脂質がメインなのですが、このタンパク質も使われる場合があります。

タンパク質といえば、主に体の構造をつくる働きをすると理解している人が多いでしょう。「筋肉」「皮膚」「臓器」「毛髪」「骨」など体のあらゆる場所に存在しており、体の構造を作っています。
さらに、体の機能を調整している「ホルモン」「酵素」「抗体」などの材料にもなっています。

ヒトの体を動かすときにエネルギーが必要となった場合「糖質」が優先的にエネルギー源として使われます。
しかし、「糖質」が不足すると「脂質」だけでなく「タンパク質」がエネルギー源になります。タンパク質「1g」当たり「約4kcal」のエネルギーとなります。

タンパク質は、アミノ酸に分解されて体内に吸収されます。
そして、多数のアミノ酸が結合し、タンパク質が合成されて、体の構造を作るのです。
余分なアミノ酸は、アミノ基が外れて、ブドウ糖(糖新生)やケトン体などが合成されてエネルギー源として使用されます。

また、糖質や脂質が不足すると、「筋肉」や「臓器」などのタンパク質がアミノ酸に分解されてエネルギーとして使用されます。

このような意味合いで、タンパク質は「筋肉」という形でエネルギーが貯蔵されると言えます。
ただし、トレーニングによって筋肉を鍛え上げたいはずなので、筋肉が分解されないようにしっかりと糖質や脂質を確保することが重要になります。

タンパク質のエネルギー貯蔵として「筋肉」があります。

まとめ

今回は「三大栄養素のエネルギー貯蔵」について説明しました。

この記事によって「三大栄養素のエネルギー貯蔵」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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