結論ですが
ホルムストローム療法とは、「プロゲステロン」というホルモンを補う治療法です。
この記事は「ホルムストローム療法」について知りたい人に向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ホルムストローム療法」についてわかります。
ホルムストローム療法って何ですか?
このような疑問にお答えします。
「ホルムストローム療法」って名前を聞いただけで、拒絶反応が起こる人は多いかと思います。
医療において、人の名前がついた治療法は多いです。
そして、人の名前がついているがために、治療内容がよくわからない…
なんてことも多々あります。
婦人科を受診して「ホルムストローム療法」をやりましょう!
って言われる場合があります。
では、ホルムストローム療法って何ですか?
ということで、今回は「ホルムストローム療法」について説明していきます。
この記事のまとめ
ホルムストローム療法とは
ホルムストローム療法とは、「プロゲステロン」というホルモンを補う治療法です。
月経周期が規則的に保つには、卵巣から分泌される「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンが重要な役割をしています。
「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌に異常があると、月経が不規則、月経周期が長い(月経が来る頻度が少ない)、無月経などの症状が起こります。
「エストロゲン」は分泌されているが、「プロゲステロン」の分泌が不十分な場合に、「プロゲステロン」のホルモンを補う「ホルムストローム療法」が行われます。
月経とエストロゲン・プロゲステロン
月経周期が規則的に保つには、「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンが卵巣から周期的に分泌されることが重要です。
月経周期が規則的な場合、1回の月経周期のうち「エストロゲン」が分泌されるピークが2回あります。そして、「プロゲステロン」が分泌されるピークは後半に1回あります。
ホルムストローム療法では、「プロゲステロン」を薬で補い、月経周期の後半のプロゲステロンのピークをつくり、自然なホルモンの変化を作り出します。
なお、「プロゲステロン」は黄体ホルモンであり、当院では「デュファストン」という薬を使っています。
ホルムストローム療法の内服方法
ホルムストローム療法では、プロゲステロン(デュファストン)を周期的に内服します。
ホルムストローム療法では、月経が来たタイミングに合わせて「デュファストン」の内服を開始します。以下、具体的な内服方法をみていきましょう。
デュファストン(プロゲステロン)
「デュファストン」は月経19日目から内服開始して月経28日目に内服を飲み終えます。
そして、18日間の休薬期間をおいて、「デュファストン」の内服を開始します。それ以降は、「10日間の内服」と「18日間の休薬」を周期的に繰り返します。
※医療機関によって内服方法は多少異なる場合があります。
ホルムストローム療法の効果
月経周期
ホルムストローム療法によって、月経が周期的に起こるようになります。
ホルムストローム療法によって、プロゲステロンが補うことによって、自然なホルモン周期に整います。すると、月経が規則的に起こるようになるのです。
排卵障害
ホルムストローム療法によって、排卵障害が改善し、卵巣機能が改善することがあります。
ホルムストローム療法によって、卵巣から分泌されるプロゲステロンが補うことによって、卵巣を休めることができます。すると、ホルムストローム療法を行った後に、排卵障害が改善したり、卵巣機能が改善することがあるのです。
多嚢胞性卵巣症候群
ホルムストローム療法によって、多嚢胞性卵巣症候群における月経異常が改善します。
多嚢胞性卵巣症候群では、エストロゲンは十分分泌されますが、排卵障害によって黄体ホルモンの分泌が不十分なことが多いです。ホルムストローム療法によって、黄体ホルモンであるプロゲステロンが補うことによって、月経周期を改善することができるのです。
まとめ
今回は「ホルムストローム療法」について説明しました。
「ホルムストローム」って名前を聞くだけで抵抗感が出るかと思います。
月経が規則的に来るには、ホルモンバランスが必要です。
月経が不規則、月経が来ない、月経の頻度が少ないなどの症状で困っている場合には、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
勇気をもって、婦人科を受診するとともに、必要があれば今回紹介した「ホルムストローム療法」の治療を受けるかもしれません。
この記事によって「ホルムストローム療法」の理解が深まり、一人でも多くの人に役に立って頂ければ幸いです。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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