医療費の計算は?診療報酬とは?

結論ですが、
診療報酬とは、医療機関が提供するサービスの対価として支払われる費用のことをいいます。

この記事は「医療費」について知りたいヒトに向けて書いています。
くすりの疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています
この記事を読むことで「診療報酬」についてわかります。

医療費ってどのように計算されますか?

このような疑問にお答えします。

医療機関を受診して会計をすると、「診療明細書」をもらうかと思います。
そこには、じつにさまざまな項目が記載してあります。
医療機関が提供するサービスに対して支払われる費用のことを「診療報酬」といいます。

「診療報酬」ってどのように計算されるのだろう?

ということで、今回は「診療報酬」について説明します。

この記事のまとめ

診療報酬とは

診療報酬とは、医療機関が提供するサービスの対価として支払われる費用のことをいいます。

日本では国民全員に加入が義務付けられている公的な医療保険制度があります。
そのおかげで、病気やケガなどした時に保険証を提示すれば誰でも必要な医療行為(診察・検査・治療など)を受けることができます。
医療行為などサービスを受けたら、医療機関に「診療報酬」を支払う必要があります。

つまり、診療報酬は、医療機関が提供するサービスの対価として支払われる費用のことをいうのです。

診療報酬の点数

診療報酬は、点数で記載されており、「点数×10円」が診療報酬の金額になります。

診療報酬は点数で記載されています。医療行為の一つ一つに細かく点数が決められています。
そして、皆さんが受けた医療行為に対する価格は「1点=10円」として計算されます。
たとえば、「初診料288点」は「2880円」ということになります。
この医療行為ごとの点数「1点=10円」は全国一律であり変わりありません。

診療報酬の支払い

診療報酬の支払いは、「患者さんの自己負担分」と「加入している医療保険者」で折半することになっています。

診療報酬の支払いは、「患者さんの自己負担分」(原則3割負担ですが、年齢や所得によって異なる)を医療機関の窓口で支払います。そして、残りの分は「加入している医療保険者」が医療機関に支払うことになります。

診療報酬の自己負担割合

診療報酬の自己負担割合は、以下のようになっています。

  • 6歳未満(就学前)…2割負担
  • 6歳以上70歳未満…3割負担
  • 70歳以上75歳未満…2割負担※
  • 75歳以上…1割負担※ (※ただし現役並み所得者は3割負担)

診療報酬の自己負担分の計算

では、診療報酬の自己負担分の計算がどのようになるのか、具体的にみていきましょう。

たとえば、風邪をひいて受診して処方をうけた場合…

初診料「288点」+処方箋料(その他)「68点」+一般名処方加算1「7点」=363点
医療費の合計は、363点×10=「3630円」と算出されます。

そして、自己負担分は、3割負担であれば…
3630円の3割で1089円→「1090円」(10円未満は四捨五入)
と計算されます。

まとめ

今回は「診療報酬」について説明しました。

病院を受診すると、何にいくらかかっているのか、いまいちよく分からないかと思います。「診療明細書」を見ても、見慣れないような言葉が並んでいて、何がなんやら…

医療行為などのサービスの対価として「診療報酬」を支払うことになります。
診療明細書をみて、自分はこんな医療サービスを受けたのだと意識することも重要だと思います。

この記事によって「診療報酬」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。

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