腟カンジダ症と性行為

結論ですが、

腟カンジダ症は、性行為によって感染する可能性がありますが、頻度は多くないです。

この記事は「腟カンジダ症」で悩んでいる女性に向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「腟カンジダ症と性行為」についてわかります。

腟カンジダ症と性行為の関係について教えてください!?

このような疑問にお答えします。

カンジダは性行為によって感染する可能性がありますが、決して多くありません。
カンジダは体に常に存在していて、基本的には症状がないです。
ただし、何かしらの原因で、カンジダが増殖すると、かゆみなどの症状が起こります。

カンジダは性行為によって感染する可能性がありますが、体に存在しているものでもあり、普通の性感染症とは性質が違っています。

今回は「腟カンジダ症と性行為」について説明していきます。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

腟カンジダ症とは

腟カンジダ症とは、腟の中でカンジダ菌が増殖して、かゆみ・おりもの異常などの症状を起こすことをいいます。

カンジダ菌は、真菌でありカビの一種であり、感染して増殖すると、かゆみなどの症状が起こります。
カンジダが感染する体の部位によって病名が異なります。
たとえば、カンジダ菌が腟の中で増殖して症状を起こすものを「腟カンジダ症」
外陰部にも症状を起こすものを「外陰腟カンジダ症」などといいます。

では、「腟カンジダ症と性行為」の関係についてみていきましょう。

腟カンジダ症と性行為

腟カンジダ症は、性行為によって感染する可能性がありますが、頻度は多くないです。

カンジダは、もともと女性の腟や皮膚・消化管・口の中などに存在しています。
そして、体調不良や免疫力が低下したときなど、カンジダが増殖して発症します。

そのため、一般的な性感染症とは性質が異なります。

性行為にともなう腟カンジダ症は、全体の5-10%程度と言われており、頻度は決して高くないです。

パートナーの受診

性行為による感染は多くない

腟カンジダ症は、性行為によって感染する可能性がありますが、頻度は多くないです。

なので、腟カンジダ症の原因は性行為以外のことが多いです。
とくに、免疫力の低下、風邪・寝不足・妊娠など、抗生剤・免疫抑制剤・糖尿病薬・ステロイドの使用などが原因として挙げられます。

性行為のたびに感染する場合

性行為をするたびに腟カンジダ症を繰り返す場合があります。

その場合には、性行為によって腟内の細菌バランスがくずれてカンジダが増殖しやすい状態となった可能性や、パートナーからカンジダをうつされている可能性があるでしょう。

その場合には、症状がない場合にもパートナーにカンジダの検査をすすめてみるといいでしょう。

男性のカンジダ感染は無症状が多い

男性のカンジダ感染では症状が無い場合が多いです。

男性の性器に感染した場合の性器カンジダ症では、排尿時痛や性行為痛、亀頭や包皮に発赤・かゆみ・びらん、分泌物などが生じます。

男性では、カンジダによる症状がない場合が多く、検査や治療は基本的には必要ないです。
ただし、性行為のたびにパートナーが腟カンジダ症を繰り返す時になどには、泌尿器を受診して検査を受けるようにしましょう。

腟カンジダ症の感染予防

下着

カンジダはジメジメした環境を好むため、通気性の良い下着を着用しましょう。

タイトな下着やボトム・ガードル・タイツ・ストッキングなどは、蒸れた状態を引き起こすため注意しましょう。

清潔

カンジダが増殖しないように、陰部は清潔に保つようにしましょう。

ただし、腟内を頻繁に洗浄したり、ゴシゴシ洗ったり、刺激性のつよい石鹸を使ったりすると「腟内の自浄作用」が低下するため控えましょう。

また、生理用品はこまめに交換するようにしましょう。

性行為

カンジダは性行為によって感染することがあります。

パートナーがカンジダに感染している場合や、ご自身がカンジダに感染している場合には、治療が完了するまで性行為を控えるようにしましょう。

くすり

くすりによってカンジダになってしまう場合があります。

とくに、抗生剤・免疫抑制剤・糖尿病薬・ステロイド・ピルなどを使用するとカンジダになってしまうケースがあります。
これらのくすりを使っている場合にカンジダを繰り返す場合には、くすりを変更もしくは中止できないか担当医と相談するようにしましょう。

栄養バランスのとれた食事

腟カンジダ症を繰り返さないように「栄養バランスの良い食事」を取りましょう。

栄養バランスの良い食事、とくにタンパク質・アミノ酸などは免疫に関係する抗体の原料となり、ビタミン類などはそれらの吸収を促してくれるため積極的に摂取しましょう。

また、腸内環境を整えるため、発酵食品などによって生きた菌を摂りましょう。
納豆・ヨーグルト・みそ・乳酸菌飲料などオススメです。腸内環境が整うと、腟内の環境も整います。

十分な睡眠

腟カンジダ症を繰り返さないように「十分な睡眠」をとるようにしましょう。

睡眠が足りないと、免疫力が低下して、カンジダだけでなくさまざまな感染症にかかりやすくなります。

十分な睡眠によって免疫力をつけて、カンジダにかかりにくい体にしましょう。

適度な運動

腟カンジダ症を繰り返さないように「適度な運動」をしましょう。

運動不足によって、免疫力が下がるだけでなく、生活習慣病である糖尿病にもなりやすいです。糖尿病になると、尿中の糖分によって陰部にカンジダが繁殖しやすくなります。
さらに糖尿病の一部の治療薬はカンジダのリスクを上げるものがあります。

運動によって、汗を流すことで、体の表面の病原体などを自浄する効果も期待できます。

適度な運動によって、カンジダにかかりにくい体にしましょう。

まとめ

今回は「腟カンジダ症と性行為」について説明しました。

腟カンジダ症と診断されたら、治療をするとともに、生活の注意点を守り、カンジダが再発しないような生活を心がけをしましょう。

かゆみによる生活への影響は計り知れないです。

夜眠れない…
作業に集中できない…
ひっかいてしまってキズついてしまう…

などが起こります。

カンジダを繰り返さないためにも、しっかりと治療をするとともに、日々の健康管理も心がけましょう。

この記事によって「腟カンジダ症と性行為」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です