結論ですが
望まない妊娠を防ぐために、「普段の避妊」「緊急避妊」「家族計画」などが重要です。
この記事は「望まない妊娠を防ぎたい」人に向けて書いています。
「避妊法」に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「望まない妊娠を防ぐ方法」についてわかります。
すべての女性には「リプロダクティブ・ヘルスおよびライツ」というものがあります。
簡単にいうと、「子供を産みたい時に産み、子供を産みたくない時に産まない」ということを自ら決定することができる権利です。
「子供を産みたくない時に産まない」
つまり「望まない妊娠」を防ぐために「避妊」に関する知識がとても重要となります。
「望まない妊娠」によって、自分のライフプランが大きく変わってしまうだけでなく、パートナー・家族含め周囲にも重大な影響を与えることになります。
とくに未成年である中学生・高校生が「望まない妊娠」をすると、学校に行けなくなってしまったり、子供が生まれた後の養育環境など含め大変なことになってしまうケースが多いです。
また、人工妊娠中絶を選択した場合、体への負担だけでなく、精神的にもダメージを負います。
では、「望まない妊娠」を防ぐためにどうすればいいのか?
今回は「望まない妊娠を防ぐための方法」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
普段の避妊法
「避妊法」には避妊効果が高いものから低いものまで様々な方法があります。
残念ながら、ほとんど避妊効果が望めないものもあるので注意が必要です。
では順にみていきましょう。
経口避妊薬
経口避妊薬(ピル)は、エストロゲン・プロゲステロンというホルモンを含んだ薬を飲む方法です。
排卵を抑制する効果と子宮内膜を薄くして着床を防ぐ効果があります。
女性主体の避妊が可能であり、避妊以外の副効用(月経痛が軽くなる、月経の量が少なくなる、にきびが改善するなど)もあります。
子宮内避妊具
子宮内避妊具(IUD)は、子宮の中に避妊具(避妊リング)を留置する方法です。
子宮の入り口から子宮内避妊具を挿入するので、外来で挿入することができます。
避妊効果が高く、使用期限の5年間持つため、長期間の避妊に向いています。
不妊手術
不妊手術は…
男性であれば精子の通り道である精管を結紮・切断(いわゆるパイプカット)。
女性であれば精子や受精卵などの通り道である卵管を結紮・切断する手術を行います。
実際には、女性では帝王切開を何回も繰り返している方であれば、帝王切開のときに一緒に行う場合が多いです。
また、経腟分娩の場合は産後すぐの子宮が大きいうちに手術することもあります。
男性コンドーム
日本で一番普及しているのが男性用コンドームです。
性感染症の予防、男性の避妊参加が出来るという利点があります。
ただし、正しい装着方法を守らなかったり、コンドームの破損・脱落などによって、避妊に失敗してしまう可能性があります。
その他
その他の避妊法として、「周期的禁欲法」「腟外射精」、「女性用コンドーム」「ペッサリー」「殺精子剤」、「インプラント」「皮膚パッチ剤」「注射剤」などがあります。
ただし、「周期的禁欲法」「腟外射精」は避妊効果がいまいちであるため、避妊法に入れてはいけないとする意見もあるくらいです。
また、「女性用コンドーム」「ペッサリー」「殺精子剤」は日本で一般的に販売されておらず入手するのが難しいです。
「インプラント」「皮膚パッチ剤」「注射剤」によって薬剤を投与する避妊法は日本では認められていません。
緊急避妊法
LNG単回投与法
「LNG単回投与法」は、「レボノルゲストレル」(LNG)という飲み薬を飲む方法です。
性交後72時間以内に「レボノルゲストレル」(LNG)という薬を1錠1回だけ飲む方法です。
値段は比較的高いですが、避妊効果が高く、副作用も比較的少ないため、WHOなどで推奨されています。
ヤッペ法
「ヤッペ法」は、「中用量ピル」(プラノバール)という薬を飲む方法です。
「ヤッぺ法」は、性交後72時間以内に「中用量ピル」を「2錠」飲みます。そして、さらに12時間後に「中用量ピル」を「2錠」飲みます。
「ヤッぺ法」は、値段は安いですが、副作用が比較的多く、避妊効果も「LNG単回投与法」とくらべると劣ります。また、中用量ピルの2回目の内服を忘れてしまう可能性があります。
銅付加子宮内避妊具
「銅付加子宮内避妊具」は、銅が付加された「子宮内避妊具」(避妊リング)を挿入する方法です。
性交後120時間以内に「銅付加子宮内避妊具」を挿入します。
「銅付加子宮内避妊具」は、避妊効果は高いですが、値段が高いです。
使用期限は約5年間あり、今回の緊急避妊に加えて、普段の避妊もしたい場合にオススメします。
家族計画
いつ、どのタイミングで、どのような年齢差で何人子供を産むのか「家族計画」を立てることがなにより重要です。
人生一度きりです。
学業にいそしみたい
仕事に専念したい
キャリアを大事にしたい
そのような時期は「避妊法」です。
反対に、こどもが欲しい時期には「妊娠」に関する知識が重要です。
家族計画を立てて、理想とする子供を産むタイミング・数などを話し合ってはいかがでしょう。
「避妊法」はあくまでも、理想とする家族計画を支えるツールの一つにすぎないです。
ご自身が理想とするライフプランや家族計画を立ててみてはいかがでしょう。
まとめ
今回は「望まない妊娠を防ぐ方法」について説明しました。
実際、普段の避妊法を選ぶときには、避妊効果が比較的高い「経口避妊薬」「子宮内避妊具」「不妊手術」「男性用コンドーム」の中から選ぶことになります。
ただし「コンドーム」は正しい装着方法を守らなかったり、コンドームの破損・脱落などによって、避妊に失敗してしまう可能性があるので注意が必要です。
また、「避妊法」にプラスして「コンドーム」を併用する「二重防御法」は、性感染症予防も出来るためオススメです。
「避妊法」や「妊娠を望む」場合に、相談できるような産婦人科のかかりつけ医を見つけておくと安心ですね。
この記事によって「望まない妊娠を防ぐ方法」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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