結論ですが
AMH(アンチミューラー管ホルモン)検査は、卵巣の中に卵がどのくらい残っているかを調べるための検査です。
この記事は「妊娠したい」人に向けて書いています。
「妊活」に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「AMH検査」についてわかります。
AMH検査ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
妊活で受診すると、さまざまな不妊に関する検査を目の当たりにします。
たとえば、ホルモン検査・感染症の検査・エコー検査・精液検査などなど
実にさまざまな検査があります。
その中でも「AMH検査」というものがあります。
アルファベットの略語で、拒否感が出そうな検査ですね。
では、AMH検査ってなんだろう?
ということで、今回は「AMH検査」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
AMH検査とは
AMH(アンチミューラー管ホルモン)検査は、卵巣の中に卵がどのくらい残っているかを調べるための検査です。
卵巣の中の卵の数は、出生時に決まっています。
出生時はおおよそ200万個、7歳で30万個、35歳で5万個と、年齢とともに減少します。
50歳前後で1000個くらいとなり、閉経をむかえるといわれています。
AMHは卵巣の中で卵が発育する過程で分泌されるホルモンであり、「発育卵胞の数」と相関しています。
そのため、AMHの値は、卵の数の目安となり「卵巣予備能」の目安となります。
AMHの基準値
AMHは、基本的には年齢とともに低下していきます。
年齢別の基準値は以下の通りです。
22~25歳: 0.28~8.01 ng/ml
26~30歳: 0.29~12.2 ng/ml
31~35歳: 0.07~10.0 ng/ml
36~40歳: 9.23 ng/ml以下
41~45歳: 4.48 ng/ml以下
AMHの留意点
AMHの解釈
AMHの値は、あくまで卵の数の目安であり、妊娠のしやすさ・卵の質・卵の発育・排卵などとは、必ずしも関係しません。
AMHの値がよくても、加齢によって排卵誘発への反応は悪いこともあります。
AMHが高すぎる
AMHの値が高すぎる場合は、卵巣予備能が十分あると解釈するかもしれません。
しかし、「多のう胞卵巣」の場合、AMHが高い値となります。
「多のう胞卵巣」では、排卵がうまくいかず卵巣の中に多数の卵胞が残り、不妊だけでなく月経不順などの症状が起こります。
AMHが高ければ高いほど良いということではありません。
検査時期
AMHは月経周期に影響を受けないため、いつでも検査することができます。
また、AMHは血液検査で行われます。
AMHの活用
AMHを測定することによって、排卵誘発剤の量や投与法を個別に調整することが出来ます。
また、AMHの値をみて、ご自身の卵巣予備能力を正しく知って、今後の妊活やライフプランに活かして頂ければ幸いです。
まとめ
今回は「AMH検査」について説明しました。
AMH検査を受けたけれど、結果をみてもいまいちわからない。
そのような人はとても多いです。
AMHでわかることは卵巣予備能なので、値をみてどのくらいのスピード感で不妊治療を受けていくのかの参考になります。
しかし、AMHの値は必ずしも妊娠のしやすさと相関しないため、具体的な計画にどの程度落とし込めるかは難しいともいえるでしょう。
ただし、本格的に不妊治療を受けている場合、AMHを測定することによって、排卵誘発剤の量や投与法を個別に調整することが出来るので、有効であるといえるでしょう。
AMH検査は比較的高額な検査であるため、受けるかどうか検討しているときには、担当医と相談してみると良いでしょう。
この記事によって「AMH検査」について知って、一人でも多くの人に役立つことを願っています。また、こどもを授かり喜ぶひとが一人でも増えることを願っています。
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