羊水検査はどのようにおこなわれますか?【出生前検査】

結論ですが

羊水検査では、お腹から細い針をさして羊水を採取します。

この記事は妊娠中の女性に向けて書いています。
妊娠中のさまざまな悩み・疑問・不安などが解決できればとおもっています。
今回は「羊水検査」を受けるかどうか悩んでいる人に対しての記事です。

羊水検査は出生前検査のひとつです。
出生前検査を受ける場合は、十分なカウンセリングや説明を受けて、しっかりとした理解をした上で受けるかと思います。
出生前検査の中の「羊水検査」を受けようと判断した場合に、実際にどのように検査がすすめられるのか疑問に思うことでしょう。

今回は「羊水検査」を受けようとする人に向けて、検査の基本的なこと、検査の流れ、検査による危険性などについて説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • 羊水検査とは、羊水を採取して赤ちゃんの細胞の成分を調べる検査です。
  • 羊水検査では、「エコー検査」で赤ちゃんの状態や胎盤の位置などを確認し、細長い針を指して「羊水採取」をします。
  • 羊水検査には「流産」「痛み」「出血・破水」「感染」などの危険性があります。
  • 羊水検査は「赤ちゃんの細胞が増えてこない」「モザイク」「母体血の混在」「遺伝子レベルの異常は検出できない」などの検査限界があります。

羊水検査はどのような検査ですか?

羊水検査とは

羊水検査とは、羊水を採取して赤ちゃんの細胞の成分を調べる検査です。
お腹の中の赤ちゃんのまわりには羊水があります。羊水に包まれて発育するため、羊水の中には赤ちゃんの細胞が含まれています。この羊水を採取することによって、お腹の中の赤ちゃんの「染色体」や「遺伝子」を調べることができます。おおよそ妊娠15週から18週あたりにおこないます。

羊水検査は確定的検査

赤ちゃんが産まれる前に検査する「出生前検査」というものがあります。
出生前検査では、検査によって病気になる確率がわかる「非確定的検査」、検査によって病気かどうかわかる「確定的検査」があります。
羊水検査は、お腹の中の赤ちゃんの染色体の異常があるかどうか調べる「確定的検査」として実施されます。

羊水検査によってわかる病気

羊水検査によって、お腹の中の赤ちゃんの「染色体」や「遺伝子」の異常を調べることができます。
具体的にいうと、
「21トリソミー」(ダウン症)「18トリソミー」「13トリソミー」「ターナー症候群」「クラインフェルター症候群」などの「染色体の数の異常」
「転座」「欠失」などの「染色体の構造異常」などがわかります。
また、羊水中の「AFP」(アルファ-フェトプロテイン)という成分を調べることで「開放性神経管奇形」、一部の遺伝子病などがわかります。

羊水検査はどのようにおこなわれますか?

エコー検査

お腹からエコーを当てて、お腹の中の赤ちゃんの状態や胎盤の位置などを確認します。
具体的にいうと、赤ちゃんの位置や心拍数や大きさ、羊水量、針を指す位置に胎盤が妨げていないかどうかなどを確認します。確認したら、お腹の針を指す位置を決めます。

羊水の採取

お腹を消毒し、痛み止めの注射をして、細長い針を指して、羊水を採取します。
具体的にいうと、お腹を消毒したら、清潔な布をかぶせます。
そして、痛み止めをしてエコーで見ながら妊婦さんのお腹に針を指します。
おおよそ20ml程度の羊水を採取します。
針を指すのは通常1回ですが、羊水を採取しにくい場合には2-3回指す場合もあります。

検査後

羊水を採取した後は、おおよそ30分から1時間程度安静にします。
ふたたびエコーで、お腹の中の赤ちゃん・羊水・胎盤・指した部分に血種などないか確認します。問題なければ検査は終了です。
おおよそ3週間程度で検査結果は出るので、後日結果を聞きに受診する流れになります。

羊水検査の危険性は?

流産

羊水検査の後にお腹の中の赤ちゃんが流れる可能性が「0.3%」程度あります。
これは羊水検査を1000回受けたら、約3回流産する計算になります。
しかし、この時期には自然に流産となる可能性もあり、羊水検査によって流産になったのか判断がつかない場合もあります。

痛み

羊水を採取するために細長い針で指す必要があります。
針を指した部分が痛くなったり、お腹が張って下腹部全体が痛むことがあります。

出血・破水

羊水を採取するためにお腹から子宮にかけて細長い針で指すことになります。
性器出血がおこったり、羊水が流れてくる破水することがあります。

感染

針で指した部分に感染する可能性があります。

羊水検査の検査限界

細胞が増えてこない

羊水を採取しても、お腹の中の赤ちゃんの細胞が増えてこない場合があります。
その場合には、染色体を検査することが出来なくなります。

モザイク

  正常な細胞と異常な細胞が混ざった「モザイク型」の染色体異常の場合には検出できないことがあります。

母体血の混在

羊水を採取するときに、母体の血液が混ざることがあります。
その場合は、母体の細胞を検査することになってしまい、赤ちゃんの正確な診断が出来ないことになります。

遺伝子レベルの異常は検出できない

遺伝子レベルの異常(知的障害、口唇・口蓋裂、先天性難聴など)は検出できません。また、顕微鏡観察では判別が困難な微細な染色体の異常は検出できないことがあります。

まとめ

  • 羊水検査とは、羊水を採取して赤ちゃんの細胞の成分を調べる検査です。
  • 羊水検査では、「エコー検査」で赤ちゃんの状態や胎盤の位置などを確認し、細長い針を指して「羊水採取」をします。
  • 羊水検査には「流産」「痛み」「出血・破水」「感染」などの危険性があります。
  • 羊水検査は「赤ちゃんの細胞が増えてこない」「モザイク」「母体血の混在」「遺伝子レベルの異常は検出できない」などの検査限界があります。

出生前検査をうけたからといってすべての先天性疾患がわかるわけではないということを頭に入れておきましょう。
前提として、産まれてくる赤ちゃんの「3-5%程度」は何かしらの先天性疾患をもっています。
今回説明した羊水検査でわかるものは、先天性疾患の原因の「染色体異常の一部」のみです。
つまり、検査で問題なかったとしても、検査ではわからない他の先天性疾患の可能性はあります。

羊水検査ふくめ出生前検査は命の選別にもつながる検査でもあるので、その検査の重みを十分理解してください。
そして、出生前検査を受ける前に十分な説明・カウンセリングを受け、納得した上で検査を受けてください。

この記事によって「羊水検査」の理解が深まり、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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