タンポンが奥の方に入ってしまって自分でとれません【産婦人科受診を】

結論ですが

タンポンが奥の方に入ってしまって自分でとれない場合は、産婦人科を受診しましょう。

この記事は「タンポンが自分でとれなくなった」女性向けに書いています。
この記事を読むことで「タンポンがとれない場合のからだへの影響」についてがわかります。

タンポンを使用していて、奥の方に入ってしまって自分で取れなくなってしまったことはありませんか?

  • 取り出すためのヒモが奥の方にいってしまった
  • 実は知らないうちにタンポンが自然に出ていた
  • 取り出してること自体、忘れてしまっていた

などの状況があるかと思います。
実際に腟内にタンポンが残っていなければ問題ないです。
しかし、腟内にタンポンが残っていた場合は感染などからだへの影響が懸念されます。

「タンポンが自分で取り出せなくなってしまった」
「タンポンが腟内にあるのか自分でよくわからない」
などでタンポンが残っている可能性が少しでもある場合には、産婦人科を受診しましょう。

今回は「タンポンが腟内に入っている場合の影響」について説明していきたいと思います。

この記事のまとめ

  • タンポンが長く入っていると感染します
  • 感染はお腹の中に広がっていくことがあります
  • 産婦人科を受診するとタンポンをとることができますし、感染している場合は治療も行うことができます。

タンポンが長く入っていると感染します

万が一、タンポンが腟内に長い間入ってしまった場合、感染します。タンポンの種類やその人の生理の量にもよりますが、基本的にはタンポンは8時間以上入れない方がいいです。1日中タンポンが入っていた場合、おりものの量が増えて臭いがきつくなります。

腟内には様々な細菌がいます。タンポンで腟にフタをされた状態になると細菌が繁殖しやすくなります。そして、細菌が増えてくると感染症をおこします。
実は、子宮の中は卵管を通じて、お腹の中の空間とつながっています。
腟内に感染を起こすと、「子宮の中」→「卵管の中」→「お腹の中」と感染が広がってしまい、「発熱」「腹痛」などの症状を来します。
また、感染によって「卵管」のまわりが癒着してしまうと、「不妊」の原因となってしまうこともあります。

「卵管」は精子・卵・受精卵の通り道であり、妊娠するときに大切な臓器です。
感染による癒着によって「卵管」の通過性が悪くなってしまうことがあります。
そうすると、精子や受精卵が卵管の中を通りにくくなってしまい、不妊の原因となってしまいます。
なので、タンポンが腟内に入っている可能性がすこしでもある場合は(実際に自然に脱落していた場合も)、産婦人科を受診して確認することが大切です。

どうやってタンポンをとるのか

産婦人科での診察では、まず「腟鏡」(クスコ)とよばれる器械を使って、腟内を観察します。
そこでタンポンをみつけたら、長いピンセットみたいな「セッシ」という器械を使って、タンポンをつかんで取り出します。

感染の治療

タンポンによって腟内が感染している場合は、「腟内洗浄」をしたり、「抗生物質」(細菌をやっつける薬)を腟内に挿入したりします。
また、「発熱」「下腹部痛」などの症状がありお腹の中への感染が疑わしい場合には、抗生物質の点滴や飲み薬など使用して治療します。症状が重度の場合には、入院することもあります。
お腹の中への感染がひどく、お腹の中に膿瘍とよばれる「膿のかたまり」がつくられている場合には、「ドレナージ」という膿を出してやる処置や「手術」が必要になることがあります。

まとめ

タンポンが長い間腟内に入っていると感染します。

腟内の感染からお腹の中まで感染が広がること、最悪「不妊」につながることがあります。

産婦人科を受診するとタンポンをとることができますし、感染している場合はその治療も行います。

「タンポンが自分で取り出せなくなってしまった」
「タンポンが腟内にあるのか自分でよくわからない」
などの状況があるかとおもいます。

とても勇気がいることかと思いますが、自分のからだのためにもタンポンが残っている可能性が少しでもある場合には、産婦人科を受診しましょう。

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