結論ですが
コルポパンチとは、「コルポスコピー」と「パンチ」による検査のことです。
この記事は「健康に関心のある」女性に向けて書いています。
女性特有の病気に関して理解を深めるお手伝いができればと思っています。
この記事を読むことで「コルポパンチ」についてわかります。
コルポパンチってなんですか?
このような疑問にお答えします。
子宮頸がん検診を受けて、検査で引っかかった時に、「コルポパンチ」という検査が必要なことがあります。
では、「コルポパンチ」とは何なのか?
今回は、「コルポパンチ」について説明したいと思います。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ

コルポパンチとは
コルポパンチとは、「コルポスコピー」と「パンチ」による検査のことです。
子宮頸がん検診では、子宮の入り口の細胞の検査が行われます。
その細胞の検査で「あやしい細胞」を認めた場合には「コルポパンチ」が行われます。
正確にいうと、「ASC-H」以上の病変や、「ASC-US」で「HPV陽性」の場合に「コルポパンチ」が行われます。
「コルポパンチ」とは、「コルポスコピー」と「パンチ」による検査のことです。
では、それぞれ順にみていきましょう。
コルポスコピーとは
「コルポスコピー」では、「コルポスコピー」という拡大鏡を使って「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を観察します。
「コルポスコピー」という拡大鏡を使って「子宮の入り口の部分」に明らかな病変がないか確認します。また、「薄めた酢酸」を「子宮の入り口の部分」につけることによって、病変をみやすくして確認します。
酢酸をつけることで、病変が疑われる場所は「白色」に変色したりするので、その変化を見て確認します。
パンチとは
「パンチ」は、「コルポスコピー」で見て確認された病変が疑われる部分の組織を採取する検査です。
繰り返しですが、「コルポスコピー」で「子宮頸部」(子宮の入り口の部分)を観察します。そこで病変が疑われる部位がないか確認します。病変が疑われる部位があれば、その組織の一部を採取しますが、「パンチ」(組織診)といいます。
「細長い専用の器械」を使って「組織の一部」をはさみ切って採取します。
採取された組織は、標本を作成して、顕微鏡でどのような病変が認められるのか確認します。
コルポパンチの結果
「コルポパンチ」の結果は、「軽度異形成(CIN1)」「中等度異形成(CIN2)」「高度異形成(CIN3)」「子宮頸がん(SCC)」などがあります。
「コルポパンチ」では、組織のタイプによって、子宮頸がんの前がん病変である「異形成(CIN)」となる場合が多いです。
「異形成」は、子宮頸がんになりやすさに応じて「軽度」から「高度」まであり、それぞれ「軽度異形成(CIN1)」「中等度異形成(CIN2)」「高度異形成(CIN3)」となっております。
「高度異形成(CIN3)」が子宮頸がんに一番なりやすく、治療対象となっています。
また、「SCC」という組織をみとめ、「子宮頸がん」だとわかる場合があります。
その場合には、子宮頸がんの進行期を決めるために、改めて内診が行われたり、CTやMRIなどの画像検査が行われます。場合によっては「円錐切除術」という手術で進行期を決める場合があります。
まとめ

今回は「コルポパンチ」について説明しました。
子宮頸がんは、若い世代にとても大きな影響を与えます。
子宮頸がんは若い女性に多く、子宮頸がんの治療によって子宮を摘出する手術が必要だったり、最悪若くして死亡してしまう場合もあります。
子宮頸がん検診で、検査に引っかかった場合には、「コルポパンチ」など追加の検査をしっかりと受けるようにしましょう。
検診の結果を放置していたら、知らないうちに「子宮頸がん」が進行していた…なんてこともあります。
子宮頸がん検診の検査で引っかかったら、ショックを受けるかもしれませんが、勇気をもって指示された検査を受けるようにしましょう。
この記事によって「コルポパンチ」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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