結論ですが
緊急避妊法はいくつかありますが「避妊効果」「安全性」「値段」「今後の避妊計画」に応じてえらびましょう。
この記事は「緊急避妊をしなければならない」女性向けに書いています。
この記事を読むことで「緊急避妊法の種類やそのえらびかた」がわかります。
望まない妊娠を防ぐために「避妊法」が重要です。
望んでいないときに子供ができてしまった場合、自分のライフプランが大きく変わってしまうだけでなく、パートナー・家族含め周囲にも重大な影響を与えることになります。
とくに未成年である中学生・高校生が望まない妊娠をすると、学校に行けなくなってしまったり、子供が生まれた後の養育環境などふくめ大変なことになってしまうケースが多いです。
また中絶を選択した場合も、体への負担だけでなく、こころにもダメージを負います。
基本的には普段の避妊法が大事ですが、「緊急避妊」が必要になるケースもあります。
たとえば、コンドームが破損していたり、実は穴が開いていたことがわかったり、ピルを飲み忘れたタイミングで性交渉した場合など避妊に失敗する場合があります。
そういった場合に「緊急避妊法」があります。
「望まない妊娠」は正しい知識と行動で防ぐことが可能です。
今回は「避妊」に失敗してしまった場合に必要な「緊急避妊法」について説明していきます。
この記事のまとめ
- 緊急避妊法は「LNG単回投与法」「ヤッぺ法」「銅付加子宮内避妊具」があります。
- 「避妊効果」「安全性」「値段」「今後の家族計画」などにおうじて緊急避妊法を選ぶことなります。
- 緊急避妊は夜中緊急で受診する必要はないです。
緊急避妊法にはどのようなものがあるか
緊急避妊法は、飲み薬による方法と子宮内避妊具を挿入する方法があります。
飲み薬は、性交後72時間以内にノボノルゲストレルという薬を1回飲む「LNG単回投与法」と、性交後72時間以内に中等量ピルを2錠飲み、さらに12時間後に2錠飲む「ヤッぺ法」という方法があります。
飲み薬以外の方法として性交後120時間以内に「銅付加子宮内避妊具」を使用する方法があります。
それぞれ具体的にみていきたいとおもいます。
LNG単回投与法
「LNG単回投与法」は、性交後72時間以内にノボノルゲストレル(LNG)という薬を1回飲む方法です。
値段は高めですが、避妊効果が高く、副作用も比較的少ないため、WHOなどで推奨されています。
副作用として、吐き気が多いです。他に下腹部痛・頭痛・胃腸障害・眠くなることなどがあります。
産後授乳をされている方は、LNGは乳汁に移行するので、内服後24時間は授乳を避けるよう注意が必要です。
ヤッペ法
「ヤッぺ法」は、性交後72時間以内に「中用量ピル」を2錠飲み、さらに12時間後に「中用量ピル」を2錠飲む方法です。合計で2回、4錠のむことになります。
副作用が比較的おおく、避妊効果も「LNG単回投与法」とくらべると劣ります。また、中用量ピルの2回目の内服をわすれてしまう可能性があります。
しかし、値段は安いです。
銅付加子宮内避妊具
「銅付加子宮内避妊具」を性交後120時間以内に挿入する方法です。
銅付加子宮内避妊具は避妊効果は高いですが、値段が高いです。
長期の避妊を目的とした場合以外にはあまり使用されていません。
使用期限は5年のものが多く、その後も使用継続する場合は交換が必要です。
実際に避妊法をえらぶ流れ
実際には、「避妊効果」「安全性」「値段」「今後の避妊計画」などにおうじて緊急避妊法を選ぶことなります。
「値段」が高いですが、「避妊効果」や「安全性」をかんがえると「LNG単回投与法」が第一選択になります。
予算が足りないようであれば、「ヤッぺ法」を選択することになります。
また、今後も長期に避妊をしたい場合は、これを機会にして 「銅付加子宮内避妊具」を挿入する流れとなります。
緊急避妊法は夜中に緊急で受診する必要はないです
「緊急避妊」には緊急という名前がついているので、夜に性行為をして避妊に失敗してしまった場合に、夜中にあわてて救急外来を受診する人がいます。
しかし、その必要はないです。むしろ、救急外来では緊急避妊薬の処方に対応していない所が多いので注意が必要です。
今までみてきたように、性行為から72時間という時間の猶予がありますので、翌朝の診療時間に受診して緊急避妊法を相談してください。
翌朝にのむことがおおいので「緊急避妊薬」は「モーニングアフターピル」「アフターピル」とも言われているくらいです。
まとめ
緊急避妊法は「LNG単回投与法」「ヤッぺ法」「銅付加子宮内避妊具」があります。
「避妊効果」「安全性」「値段」「今後の家族計画」などにおうじて緊急避妊法を選ぶことなります。
緊急避妊法は夜中緊急で受診する必要はないです。
日本では、性生活に関すること等は、あまり公にしない流れがあり、我慢を美徳とする文化であると言われています。
残念ながら、小学校・中学校では性教育が十分に行われていない現状があり、性に関する正しい知識が十分行きわたっていないです。
性生活を楽しむということに価値を重んじておらず、我慢をして禁欲することが多いようです。
色んな価値観がありますが、望まない妊娠を防ぐためにも、性生活を安全に楽しむためにも、避妊に関する知識をぜひとも知っておいて欲しいと思います。
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