結論ですが、
現状より1日10分でも多く体を動かすようにして、活動的な生活を日頃から心がけるようにしましょう。
この記事は「健康について関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「健康寿命を伸ばすための具体的な行動」がわかります。
突然ですが「健康」とはなんでしょうか?
普段当たり前に使っている「健康」という言葉ですが、
改めて「健康ってなにか」と考えると、その意味は意外と難しいです。
健康は良いこと
年を重ねてもいつまでも健康でいたい
病気にならないで健康でいたい
毎日が健康でいきいきとしていたい
あの人は健康的でいいね
など「健康」にはポジティブな印象があるかとおもいます。
これからは人生100年時代です。
長い人生をよりよく過ごすために「健康」について知ることが大切です。
そして「健康寿命」を伸ばすことがポイントになってきます。
2021年2月19日に、国立高度専門医療研究センター6機関の連携による「健康寿命延伸のための提言」が公開されました。
そこには、エビデンスに基づく「健康に過ごすための具体的な予防行動」が10項目に分けて提言されています。
みなさんが健康に過ごすために役立つ内容であり、順に説明していきたいと思います。
今回は「身体活動」について説明していきます。
この記事のまとめ
(健康のための具体的行動)
現状より1日10分でも多く体を動かすようにしましょう。
活動的な生活を日頃から心がけるようにしましょう。
健康寿命延伸の提言とは
健康寿命延伸の提言とは
2021年2月19日に、国立高度専門医療研究センター6機関(※)の連携によって「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」が公開されました。
これは、日本人の健康寿命を伸ばすために必要な「予防行動」について提言されています。
健康寿命を伸ばすためには、「小児」「妊婦」「成人」「高齢者」など年齢や状態に応じて、さまざまな疾患を横断的に予防することが必要です。
しかし、予防について疾患横断的にまとめられたガイドラインや指針は今までなかったため、このような提言がされるに至りました。
健康寿命とは
「健康寿命」とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
出産して産まれてきてから、死亡するまでの期間を「寿命」と言います。
それに対して、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことを「健康寿命」と言います。
単に「寿命」を伸ばすだけでなく、「健康寿命」を伸ばすことが、人生をよりよく過ごすために重要になります。
健康寿命延伸のための10項目
健康寿命を伸ばすための具体的な予防行動などが10項目について提言されています。
いずれも国内外の様々な疫学研究やエビデンスに基づいたものになっております。
疾患横断的に健康を左右する「生活習慣」「生理学的要因」「社会的・物理的環境」について以下の10項目について提言されています。
いずれも、みなさんが日常生活の中で取り組める内容であり、健康に過ごすために是非とも実践して欲しいです。
今回は「身体活動」について説明していきたいと思います。
運動による健康効果
運動にはさまざまな健康効果があります。
具体的にいうと、「生活習慣病予防」「メンタルの安定」「骨の強化」「ロコモティブシンドローム予防」「免疫力アップ」「がん予防」「認知機能の向上」「睡眠の質の向上」など挙げられます。
実際に、身体活動レベルが高い人では、「がん」「循環器疾患」「糖尿病」のリスクが低下し、「うつ病」を発症するリスクが低下します。さらに、身体活動の増進によって「認知機能低下」をおさえ、認知症リスクを下げる効果があります。
運動にはさまざまな健康効があるため、子どもの時から、積極的に運動することをオススメします。
では、運動の健康効果について順にみていきましょう。
運動の健康効果1.生活習慣病予防
運動によって「生活習慣病の予防効果」があります。
糖尿病・高血圧・脂質代謝異常症などの生活習慣病は、食事・運動・生活様式などの生活習慣と密接に関わりがあります。適度な運動を行うことによって、血糖・血圧・脂質(血中のコレステロール)の値を改善させることができ、「動脈硬化」「心疾患」などのリスクを下げてくれます。
適度な運動によって「生活習慣病」を予防することが出来るのです。
運動の健康効果2.メンタルの安定
運動によって「メンタルの安定」につながります。
具体的に言うと、適度な運動は「気分転換」になり、「ストレス解消効果」があり、気持ちを元気にしてくれます。運動習慣によって、「うつ病」や「気分障害」などのリスクを下げてくれます。さらに、運動によって脳への血流が上がり「集中力アップ」効果もあり、作業効率が上がったりします。
運動によって「メンタルの安定」だけでなく、「日常の作業効率の向上」にもつながるのです。
運動の健康効果3.骨の強化
運動によって「骨の強化」につながります。
適度な運動による「骨」に対する刺激によって、「骨」は強くなります。適度な運動習慣によって、「骨粗しょう症」を予防することにつながり、さらには「骨折予防」につながります。
運動によって、体を動かすと「骨」への刺激によって、「骨」が強化されるのです。
運動の健康効果4.ロコモ予防
運動によって「ロコモティブシンドローム」が予防されます。
「ロコモティブシンドローム」とは、加齢などによって運動機能が低下して歩行困難などで介護が必要となるリスクが高まる状態のことです。
適度な運動によって、筋力・持久力などの身体機能の低下を防ぐことができます。さらに「筋肉」や「関節」の痛みを改善したり、血流が上がり「肩こり」「腰痛」などにも効果があります。
運動によって身体機能は維持され、「ロコモティブシンドローム」の予防につながるのです。
運動の健康効果5.免疫力の向上
運動によって「免疫力」が向上がします。
私たちの体には、ウイルスをはじめとした異物から体を守ってくれる「免疫機能」が備わっています。適度な運動をおこなうと、体の免疫細胞の働きが活発になり、免疫力が上がり、感染症にかかりにくい体になります。
運動によって「免疫力」が向上して、感染症にかかりにくい体になるのです。
運動の健康効果6.がん予防
運動によって「がん予防」につながります。
適度な運動をおこなうと、体の免疫細胞の働きが活発になり、免疫力がアップします。すると、ウイルスなどの感染源を排除するだけでなく、「がん細胞」も排除してくれます。そのため、がん予防にもつながりますし、データとしても、運動習慣によって全般的にがんのリスクが低下することが知られています。
運動によって、免疫力が上がり、「がん予防」につながるのです。
運動の健康効果7.認知機能の向上
運動によって「認知機能」が向上します。
適度な運動によって、脳への血流が良くなります。すると、「メンタルの安定」「日常の作業効率の向上」だけでなく、「認知機能」を向上する効果もあります。加齢などによる「認知症」のリスクを下げることにつながります。
運動によって「認知機能障害」を予防することにつながるのです。
運動の健康効果8.睡眠の質の向上
運動によって「睡眠の質」が向上します。
日中の適度な運動によって、体への適度な疲労感が生じます。すると、夜睡眠しやすい状態になるとともに、睡眠の質も上がります。
さらに、睡眠の質が向上すると、日常の生活における作業効率は上がり、メンタル安定、免疫力アップなどさまざまな健康効果につながります。
「運動と睡眠の相乗効果」は健康増進にとって、とても重要になるのです。
運動の健康効果9.妊娠と運動効果
運動習慣によって「妊娠合併症」および「早産」のリスクが低下し、自然分娩をできる可能性が高くなります。
身体活動が多い妊婦さんでは、「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」などの妊娠合併症になりにくく、妊娠37週未満に分娩となる「早産」のリスクが低下します。そのため、自然分娩をできる可能性が高くなります。
あくまで個人的な感覚ですが、運動不足になりがちな都市部の妊婦さんより、地方の妊婦さんの方が自然分娩する可能性が高いように感じます。
運動の健康効果10.高齢期の運動効果
運動によって「筋力維持・増強」だけでなく身体機能の向上や転倒のリスクを下げます。
繰り返しになりますが、運動によって、身体機能が低下して、自分で歩けなくなり、介護が必要となるリスクが高まる状態である「ロコモティブシンドローム」を予防することができます。
さらに、運動によって「転倒」を防ぐことができます。高齢者の転倒は、骨折などから「寝たきり」状態につながるおそろしいイベントです。
運動によって「筋力維持・増強」だけでなく身体機能の向上や転倒のリスクが下がるのです。
まとめ
(健康のための具体的行動)
現状より1日10分でも多く体を動かすようにしましょう。
活動的な生活を日頃から心がけるようにしましょう。
みなさんにとって「健康」というものがとても大切です。
しかし、普段の忙しい日常の中で、「自分のからだ」や「健康」について意識する機会はそう多くはないかと思います。
病気をしたときに、はじめて今まで「健康」で過ごせたことがありがたいを感じるようになる人が多いです。そして、病気をしたときには手遅れになっていることもあります。
「健康」である今、健康について考えておくことが必要なのです。
「健康」であることが、「仕事」「家事」「育児」「介護」「遊び」などすべての活動をおこなう上で前提となります。
「健康」であることが、何よりも大切なのです。
人生100年時代です!
長い人生をよりよく生きるために、「健康」について改めて考えてみてはいかがでしょう。
この記事によって、「身体活動の健康への影響」についての理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に日々の生活を送ることを願っています。
コメントを残す