結論ですが
HPV感染によって、子宮頸がん以外にも様々な疾患が起こります。
この記事は「HPV」について知りたい女性に向けて書いています。
健康に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「HPV感染による疾患」についてわかります。
「HPV」の感染によって、どのような疾患が起こりますか?
このような疑問にお答えします。
「HPV」は、「ヒトパピローマウイルス」という名前のウイルスです。
「HPV」は子宮頸がんの原因で有名です。
しかし、「HPV」は実は他にもさまざまな疾患の原因となります。
では、子宮頸がん以外にどのような疾患があるのであろう?
ということで、今回は「HPV感染による疾患」について説明していきます。
この記事のまとめ
HPVと子宮頸がん
子宮頸がんのほとんどは「HPV」(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因です。
子宮頸部(子宮の入り口に近い部分)にHPVが持続感染すると、「異形成」という前がん病変を経て、「子宮頸がん」に進展します。
さまざまな種類がある「HPV」のうち、がん化するリスクが高い「ハイリスクHPV」(とくに16型・18型など)の感染によって子宮頸がんは起こります。
HPVと良性腫瘍
「HPV」の持続感染によって、さまざまな良性腫瘍が形成されます。「HPV」の型(タイプ)によって、形成される病変が異なります。
尖圭コンジローマ
「HPV」の6型・11型の感染によって、尖圭コンジローマが起こります。
尖圭コンジローマは、性感染症の一つであり、陰部などにできる「とさか状」「隆起性」の病変のことを言います。
尋常性疣贅
「HPV」の2型・4型の感染によって、「尋常性疣贅」(じんじょうせいゆうぜい)が起こります。
「尋常性疣贅」は、皮膚の上に出来上がった小さなイボの病変のことを言います。
青年性扁平疣贅
「HPV」の3型・10型の感染によって、「青年性扁平疣贅」(せいねんせいへんぺいゆうぜい)が起こります。
「青年性扁平疣贅」は、青年期(とくに女性)に多く、顔・おこでに出来る「先端が平らなイボの病変」のことを言います。
HPVと悪性腫瘍
「HPV」のうち「ハイリスクHPV」の感染によって、子宮頸がん以外にもさまざまな悪性腫瘍が形成されます。
たとえば、女性器であれば「腟がん」「外陰がん」。男性器であれば「陰茎がん」。
消化器でいうと、「直腸がん」「肛門がん」。また、「咽頭がん」などの原因になります。
まとめ
今回は「HPV感染による疾患」について説明しました。
HPVの感染は、じつに多くの疾患と深いかかわりがあります。
ちなみに、HPVワクチンを受けることで、「子宮頸がん」を予防することはもちろん、他の悪性腫瘍も予防することができます。
さらに4価・9価のHPVワクチンでは、性感染症の「尖圭コンジローマ」の予防もできます。
HPVワクチンによって、女性の病気を予防するだけではないため、男性もHPVワクチンを接種することをオススメします。
この記事によって「HPV感染による疾患」について理解が深まり、子宮頸がんで苦しむ人が一人でも少なくなることを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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