ホルモン補充療法で太りますか?【HRTと体重増加】

結論ですが

ホルモン補充療法の副作用で、体重が増えることは基本的にはありませんが、人によっては体重が増えることもあります。

この記事は「更年期障害に悩んでいる女性」に向けて書いています。
更年期に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ホルモン補充療法の体重増加」ついてわかります。

ホルモン補充療法を使いたいのですが、太りますか?

このような疑問にお答えします。

ほてりがひどいです
最近、イライラしやすくなりました
汗が止まらないです

このような症状の場合、更年期障害の可能性があります。

女性ホルモンである「エストロゲン」が低下していくことで「閉経」になっていきます。

「エストロゲンの低下」によって、40代から50代にかけての「更年期」にさまざまな症状や体への影響をきたすことになります。

その症状が日常生活に影響を及ぼすようになると「更年期障害」といわれます。

更年期障害の治療で不足した女性ホルモンを補う「ホルモン補充療法」がおこなわれます。

ホルモンの薬を使うと太ると聞いたのですが大丈夫ですか?

ということで、今回は「ホルモン補充療法と体重増加」について説明したいと思います。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

この記事のまとめ

1.ホルモン補充療法と体重増加

ホルモン補充療法の副作用で、体重が増加することは基本的にはありません。

ホルモン補充療法の副作用で、体重が増加することは基本的にはないとされています。
しかし、実際の現場において、ホルモン補充療法を使用しているときに体重が増えてしまうヒトも経験します。

自分の個人的な意見となりますが、ホルモン補充療法にともなう体重増加の原因について考察していきます。

2.ホルモン補充療法の体重増加の原因

食欲増加

ホルモン補充療法を開始して、食欲が増加して、体重が増えてしまうヒトがいます。

くすりに含まれるホルモンの影響なのか、一時的に食欲が増えているヒトもいます。

中には、ホルモン補充療法をによって更年期の症状が改善して、今までよりも体調が良くなって、食欲も出てくるなんて人もいます。

ホルモン補充療法を長期的に内服することで、食欲は落ち着いていき、元の体重に戻ってくることが多いような印象を受けます。

むくみ

ホルモン補充療法を開始して、むくみが起こり、一時的に体重が増えてしまうヒトがいます。

くすりに含まれるホルモンの影響によって、全身がむくんでしまうヒトもいます。

血栓症によるむくみでなければ、ホルモン補充療法を続けていくうちに改善してきます。

血栓症

ホルモン補充療法を開始して、血栓症によって、体重が増えてしまうヒトがいます。

血栓症は重大な副作用です。

とくに、ふくらはぎにある血管に血液のかたまりを作ることが多く、足がむくんでしまうケースがあります。片側に出来ることが多いです。

血栓症によって、むくみが生じると体重も増えてしまうことになります。

血栓症が疑わしい場合には、すぐにくすりを中止するとともに、血栓の検査、治療にうつることが大切です。

3.ホルモン補充療法の体重増加の対応

ホルモン補充療法を継続する

ホルモン補充療法によって体重増加した場合、ホルモン補充療法を継続することで改善してくる場合が多いです。

基本的には、ホルモン補充療法の副作用で、体重が増加することはありません。

血栓症などの重大な副作用がない場合には、2-3ヵ月程度服用を続けることで体重は元に戻って来る場合が多いです。

ただし、片方のふくらはぎのむくみなど、血栓症が疑わしい場合には、ホルモン補充療法を中止する必要があります。

判断に悩まれる場合には、担当医にピルを継続するか相談するようにしましょう。

適度な運動

ホルモン補充療法によって体重が増加した場合、「適度な運動」をしましょう。

ホルモン補充療法は関係なく、更年期には運動不足から体重が増えやすいです。
年齢を重ねるとともに筋肉量が減っていきます。
そして、消費カロリーが低下して、太りやすい体になります。

「適度な運動」をおこなうことによって、増加した体重を適正値に戻していきましょう。

栄養バランスのとれた食事

ホルモン補充療法によって体重が増加した場合、「栄養バランスのとれた食事」をしましょう。

体重は、食事などによって「摂取されたエネルギー」と運動などによって「消費されたエネルギー」の差によって決まります。

運動だけでなく、日々の食事を意識しましょう。とくに食べ過ぎは控えて、栄養バランスのとれた規則正しい食事を目指しましょう。

まとめ

今回は「ホルモン補充療法と体重増加」について説明しました。

「ホルモン補充療法」をうまく活用すると、更年期以降の女性の生活の質が上がります。

更年期にともなう症状を改善することができますし、骨や血管を健康的に保つことができ、将来の病気を予防する効果も期待できます。

女性にとって体重は気にされるポイントになるかと思います。
とくに「ホルモンの薬を使うと太る」と耳にすることが多いかと思います。

しかし、ホルモン補充療法をうまく活用することによって、更年期以降も若々しく健康的に過ごすことができます。

担当医と相談して「ホルモン補充療法」を安全に使用していくことが重要になります。

この記事によって「ホルモン補充療法と体重増加」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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