結論ですが、
男性の性器カンジダ症は、性器にカンジダ菌が感染・増殖して、亀頭や冠状溝にかゆみや違和感などの症状を起こします。
この記事は「症状で困っている」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「男性の性器カンジダ症」についてわかります。
男性の性器カンジダ症ってなんですか?
このような疑問にお答えします。
「カンジダ」というと、夏場に多いです。
カビの一種である「カンジダ」は、夏場の暑くてジメジメした環境を好むので、カンジダには絶好の季節となります。
ただし、意外と冬や季節の変わり目にも「腟カンジダ症」は多い印象があります。
カンジダはめずらしいものではないですが、男性の性器では症状が起こることは少ないです。
ただし、性交渉をするたびにパートナーである女性側にカンジダ症がおこる場合、男性の方にカンジダをもっているケースは少なくないです。
今回は「男性の性器カンジダ症」について説明していきます。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
性器カンジダ症とは
性器カンジダ症とは、男性の性器にカンジダ菌が感染・増殖して、亀頭や冠状溝にかゆみや違和感などの症状を起こします。
カンジダ菌は、真菌でありカビの一種であり、感染して増殖すると炎症をおこし、かゆみなどの症状が起こります。
とくに男性の性器の場合は、亀頭や冠状溝に赤みや水ぶくれ、白い苔のようなものが出来たり、皮膚の表面がえぐれたり、ふやけたりして、かゆみや違和感などがあります。
包茎・糖尿病・ステロイド・免疫が低下するような基礎疾患がある場合などに症状が起こりやすいですが、基本的には、男性の性器において、カンジダによる症状が現れるケースは少ないです。
性器カンジダ症の症状
男性の性器カンジダ症では以下のような症状が起こります。
・排尿時痛・違和感
・性交時痛
・亀頭や包皮のかゆみ・ただれ・分泌物
性器カンジダ症の検査
視診
診察の基本は病変部をみることであり「視診」は大切です。
まずは、症状がある部位を確認するとともに、「亀頭」や「包皮」を観察します。
尿検査
男性の場合は、尿を採取して検査をします。
尿の中に「カンジダ」や「白血球」(カンジダをやっつけるために現れる)などが存在しているか顕微鏡で確認します。また、他の病原体がいないかも併せて確認します。
顕微鏡検査
診断を確定するために、その場ですぐにできる「顕微鏡検査」をおこないます。
男性器から分泌物が出ている場合には、それを採取して顕微鏡で拡大することで、「カンジダ」や「白血球」(カンジダをやっつけるために現れる)などが存在しているか確認します。また、他の病原体がいないかも併せて確認します。
培養検査
顕微鏡検査でははっきりと病原体がわからない場合には、培養検査が行われます。
これは、分泌物の中に病原体が存在していれば、培養することによって病原体が増殖することになります。すると病原体が何なのかわかりますし、その病原体に効果のある「抗真菌薬」や「抗生剤」が何なのかわかります。
性器カンジダ症の治療
抗真菌薬
治療は、カンジダをやっつける薬である「抗真菌薬」が使われます。
これは腟内に挿入する「腟錠」、軟膏やクリームなどの「塗り薬」、「飲み薬」や「注射」などがあります。
無症状の場合
性器に症状がなくても「カンジダ」を保菌している人がいます。
とくに症状がなければ基本的には治療は必要ないです。ただし、性交渉によってパートナーに何回もうつしてしまうケース場合などには、無症状でも治療することがあります。
その他
カンジダはジメジメした環境を好むため、通気性の良い下着を着用しましょう。
また、性器は清潔に保つようにしましょう。
性行為によってカンジダがうつることがあるので、治療が完了するまでは性行為は控えるようにしましょう。
まとめ
今回は「男性の性器カンジダ症」について説明しました。
性交渉をするたびにかゆくなる…
性行為のたびに腟カンジダ症を繰り返す…
相手の男性は無症状なのに…
パートナーである男性が性器カンジダの可能性があります。
そんな時には、泌尿器科への受診をすすめるようにしましょう。
この記事によって「男性の性器カンジダ症」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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