多尿について

結論ですが、

多尿とは、1日の尿量が著しく増えた状態のことをいいます。

この記事は「おしっこの症状」について知りたい女性に向けて書いています。
健康や医療に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「多尿」についてわかります。

尿の量が多いですが、どうすればいいですか?

このような疑問にお答えします。

おしっこが近いです…
何回もトイレにいきます…
夜におしっこで起きてしまいます…

このような症状で悩まされている場合は多尿の可能性があります。

では、多尿ってなんでしょうか??

ということで、今回は「多尿」について説明します。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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この記事のまとめ

多尿とは

多尿とは、1日の尿量が著しく増えた状態のことをいいます。

個人差がありますが、1日の尿量が3Lを超えるときに多尿とされます。

1回の尿量は150ml-200ml程度が正常ですが、多尿の場合にはすぐに尿がたまってしまうため、何回もトイレにいきたくなる「頻尿」も起こる場合が多いです。

個人差がありますが、1日の尿回数が8回を超えるときに「頻尿」とされます。

多尿とは、1日の尿量が著しく増えた(目安3L以上)状態のことをいい、頻尿も起こる場合が多いです。

多尿の原因と治療

尿崩症

多尿の原因として「尿崩症」があります。

尿崩症とは、「ADH」(抗利尿ホルモン)の作用が低下し、尿を濃くすることができず、薄い尿が多量に出てくる状態のことをいいます。

脳などが原因の「中枢性尿崩症」(脳腫瘍、脳炎、外傷など)と腎臓が原因の「腎性尿崩症」(先天性、ファンコニー症候群、嚢胞腎など)に分けられます。

尿崩症の治療は、中枢性ではバソプレシンの投与、腎性では根本治療はないですがサイアザイド系利尿薬などが行われます。

薬剤

多尿の原因として「薬剤」があります。

とくに、利尿薬・マンニトール・造影剤・炭酸リチウム・アムホテリシンBなどの薬剤を使用したときに尿の量が増えて多尿を来します。

治療として、原因薬剤の中止や変更を検討します。

糖尿病

多尿の原因として「糖尿病」があります。

通常は尿はブドウ糖と一緒に排出されず、血液中にもどされます。
しかし、糖尿病になると、腎臓で尿が作られるときに尿の中にブドウ糖が含まれるようになります。
すると、多量の水分が尿と一緒に排出されて(浸透圧利尿による)、尿の量が増えて多尿を来します。

治療は、糖尿病の治療に準じて、生活指導・内服薬やインスリン注射などが行われます。

心因性多尿症

多尿の原因として「心因性多尿症」があります。

心因性残尿では、水分を多量に摂取することによって、多尿をきたす状態のことをいいます。
多く水分をとれば、おしっこも多く出るので当たり前ではあります。

ストレスや口渇感から水分を摂取しなければならないという不安感・切迫感などによって心因性多尿症は引き起こされます。

心因性多尿症の治療として、カウンセリング・生活指導・行動療法などがあります。

この記事のまとめ

今回は「多尿」について説明しました。

おしっこの症状で悩まされているときに、受診するかどうか迷ってしまう場合があるかと思います。

婦人科では、簡単な尿検査、血液検査、エコーで膀胱を圧迫するような病変がないか評価などすることはできますが、
おしっこに関する症状は、基本的には、泌尿器科を受診することをオススメします。

とくに、長い間、多尿で悩まされている場合には泌尿器や腎臓内科などを受診して相談するようにしましょう。

この記事によって、「多尿」についての理解が深まり、いつまでも健康的に過ごせる人が一人でも多くなることを願っています。

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