結論ですが、
残尿感とは、排尿後も尿が残っている感じがすることをいいます。
この記事は「おしっこの症状」について知りたい女性に向けて書いています。
健康や医療に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「残尿感」についてわかります。
残尿感がありますが、どうすればいいですか?
このような疑問にお答えします。
おしっこをしてもスッキリしないです…
尿が出きっていない感じがします…
まだおしっこが残っている感じがします…
このような残尿感で悩まされている場合はどのようにすればいいですか??
ということで、今回は「残尿感」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
残尿感とは
残尿感とは、排尿後も尿が残っている感じがすることをいいます。
膀胱の中に尿がたまって、おしっこがしたいという信号が脳に伝わります。
すると、膀胱が収縮し、たまった尿が尿道から出て排尿が起こります。
排尿を終えた後も、おしっこがしたいという「残尿感」が起こる場合があります。
実際に、尿が残っている場合もあれば、尿が残っていないのに残尿感を感じる場合もあります。
残尿感とは、排尿後も尿が残っている感じがすることをいうのです。
残尿感の原因と治療
膀胱炎
残尿感の原因として「膀胱炎」があります。
膀胱炎は、膀胱に炎症が起こった状態をいいます。
膀胱に炎症があると、膀胱が刺激されて、おしっこしたい感じとなり「残尿感」が起こります。
膀胱炎の多くは、大腸菌による膀胱への感染が原因であり、抗生剤で治療します。
他にも、「間質性膀胱」「放射線性膀胱炎」「出血性膀胱炎」「複雑性膀胱炎」などがあります。
過活動膀胱
残尿感の原因として「過活動膀胱」があります。
過活動膀胱は、膀胱が過敏になって、尿が十分たまっていなくても、本人に意思とは関係なく膀胱が収縮する状態です。
尿をした後も、膀胱が収縮し、おしっこしたい感じとなり「残尿感」が起こります。
治療として、抗コリン薬・β3作動薬などの薬があります。
骨盤臓器脱
残尿感の原因として「骨盤臓器脱」があります。
子宮・膀胱・直腸などの骨盤臓器が下がった状態がひどくなると、尿の通り道が阻害され、尿を十分出すことができず、膀胱内に尿が残って「残尿感」が起こります。
治療として、ペッサリーリング・矯正下着などの保存的治療の他、手術などがあります。
神経障害
残尿感の原因として「神経障害」があります。
糖尿病や腰部ヘルニア・子宮がん・直腸がんなどの手術による「神経障害」によって、残尿が発生します。
とくに排尿に関係する神経が障害されると、尿がたまってもうまく出すことが出来ず、膀胱内に尿が残って「残尿感」が起こります。
治療として、膀胱の働きを整える薬、膀胱や尿道の神経の働きを改善する薬などを使います。
また、膀胱への感染予防のため、自己導尿などが行われます。
前立腺肥大症(男性)
残尿感の原因として「前立腺肥大症」があります。
前立腺肥大症では、尿の通り道が阻害され、尿を十分出すことができず、膀胱内に尿が残って「残尿感」が起こります。
治療として、α1受容体拮抗薬・5α還元酵素阻害薬などの薬、手術などがあります。
残尿が高度な場合、膀胱への感染予防のため、自己導尿などが行われます。
心因性
残尿感の原因として「心因性」があります。
心因性残尿では、膀胱や尿道に異常がなくても、トイレのことが気になってしまい、何回もトイレに行きたくなる状態のことです。
たとえば、大事な試験や試合、デート、大事な面談、プレゼンテーションなど人それぞれ勝負時や緊張する場面があるでしょう。
緊張からトイレが近くなる状態は誰でも経験するかと思いますが、その頻度が多くなり日常生活に支障が来すほど頻繁になった状態を「心因性残尿」といいます。
心因性残尿の治療として、カウンセリング・生活指導・行動療法などがあります。
この記事のまとめ
今回は「残尿感」について説明しました。
おしっこの症状で悩まされているときに、受診するかどうか迷ってしまう場合があるかと思います。
婦人科では、簡単な尿検査、エコーで膀胱を圧迫するような病変がないか評価などすることはできますが、
おしっこに関する症状は、基本的には、泌尿器科を受診することをオススメします。
とくに、長い間、残尿感で悩まされている場合には泌尿器を受診して相談するようにしましょう。
この記事によって、「残尿感」についての理解が深まり、いつまでも健康的に過ごせる人が一人でも多くなることを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
コメントを残す