結論ですが、
WHOから出されている「精液検査の基準値」が2021年に変更になりました。
この記事は「妊娠したい」と思っているヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「精液検査の基準値の変更」についてわかります。
こどもが欲しいです!
このような意見にお答えします。
ここ最近、晩婚化の影響を受け、妊娠・出産する年齢が高くなってきております。
加齢に伴って妊娠率は低下するという事実があるため、「自分は妊娠する体なのだろうか」と心配して不妊に対して相談する人は多いです。
女性側だけでなく男性側が不妊の原因になることも十分あります。
そして、男性側の不妊の検査として「精液検査」が必ず行われます。
じつは、2021年に10年ぶりにWHOから出されている「精液検査の基準値」が変わりました。
ということで、今回は「精液検査の基準値の変更」について説明します。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
この記事のまとめ
精液検査とは
精液検査は、男性不妊の検査であり、「精液量」「精子濃度」「総精子数」「運動率」「前進運動率」「精子形態」「精子生存率」などを評価します。
不妊症といれば、女性側の検査と思う人が多いようですが、男性側の検査も重要です。
不妊症の原因は、ほぼ男女平等となっており、WHOの調査では、男性不妊48%、女性不妊65%、男女不妊24%の割合となっております。
男性不妊の検査では「精液検査」が必ずおこなわれます。
そして、精液検査の結果を解釈するにあたって、「基準値」を参考にします。
WHOから出されている「精液検査の基準値」が10年ぶりに変更となりましたので説明します。
精液検査の項目
精液検査は、「精液量」「精子濃度」「総精子数」「運動率」「前進運動率」「精子形態」「精子生存率」などが検査されます。
精液検査では、精液を採取して、容器に入れてきて頂きます。そして、持参された精液を顕微鏡で拡大して観察します。
「精液量」「精子濃度」「総精子数」「運動率」「前進運動率」「精子形態」「精子生存率」などの項目を評価します。
精液検査の基準値
精液検査の基準値は、WHO第5版(2010年)からWHO第6版(2021年)にかけて変更しております。
変更点
「精液量」は、1.5ml→1.4mlへ
「精子濃度」は、1500万/ml→1600万/mlへ
「総精子数」は変更なし
「運動率」は、40%→42%へ
「前進運動率」は、32%→30%へ
「正常形態率」は、変更なし
「精子生存率」は、58%→54%へ
精液検査のポイント
自然妊娠した男性のデータを元に作成
精液検査の基準値は、避妊中止後12か月以内にパートナーが自然妊娠した男性の精液検査のデータを元に作られました。
つまり、妊娠した男性は精液検査でどれくらいの値だったか、ということを知るためのデータになります。
基準値として、妊娠した男性のデータの下位5%以上のデータであれば、自然妊娠する可能性があるだろうと考えられます。
基準値はあくまで目安に
精液検査の基準値は平均値というわけではなく、「自然妊娠できる必要最低限のデータ」と考えてください。
このデータを上回っているから、自然妊娠を保証するというわけではありません。逆に、下回っていても自然妊娠できる可能性はあります。
妊娠の可能性は女性パートナーの状況も
妊娠するかどうかは、女性パートナーの状況によって大きく左右されます。
また、精液の検査は変動が大きいため、精液検査の基準はカップルの生殖能を間違いなく判断するものにはなりません。
男性不妊の治療と女性不妊の治療、つまり「夫婦一緒の治療」をすすめていくことが重要になるのです。
くりかえしですが、精液検査の基準値は、あくまでも目安として考えてください。
まとめ
今回は、「精液検査の基準値の変更」について説明しました。
妊娠するには女性だけでなく男性の協力も必要です。
とくに不妊の原因は「男女平等」であり、男性側もしっかりと「精液検査」などを受けるようにしましょう。
こどもは2人が協力して授かるものです。
しっかりと男女2人が協力していくことが大切です。
そして、子どもが欲しいという気持ちをしっかりとサポートできる存在でいたいと思います。
妊活がうまくいって子どもを授かり、喜ぶひとが少しでも増えることを願っています。
この記事によって、「精液検査の基準値の変更」について理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。
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