婦人科検診で卵巣がん検診も受けたいです!【卵巣がん検診】

ヘルスケア

結論ですが

残念ながら確立された卵巣がん検診はありません。

この記事は「健康に関心のある」女性向けに書いています。
この記事を読むことで「卵巣がん検診」についてわかります。

婦人科検診というと、一般的には「子宮頸がん検診」をさすことが多いです。
あわせて、「子宮体がん検診」や「エコー検査」のオプションを選ぶことが多いですが、「卵巣がん検診」をおこなっている産婦人科は少ないです。
女性の臓器というと「子宮」「卵巣」であるので、卵巣がん検診を希望するひとも多いですが、実は残念ながら確立された卵巣がん検診はありません。

今回、「卵巣がん検診」について説明します。

この記事のまとめ

  • 卵巣がんは、「自覚症状に乏しい」「病変が小さくても広がっているタイプがある」「確立された検診がない」ため早期発見が難しいです。
  • 卵巣がんの検査には「内診」、「エコー」「CT」「MRI」など画像検査、「腫瘍マーカー」などあります。
  • 卵巣がんから自分の身を守るために「定期的なエコー検査を」「症状があれば早めに受診を」「リスクがある人はとくに注意」するようにしましょう。

卵巣がんは早期発見しにくい

まずは、卵巣がんが早期発見しにくい理由を3つに絞って説明します。

確立された卵巣がん検診がない

無症状の健常者を対象とした検診には、「検査精度」「行いやすさ」「コスト」「検診の効果」などの考えが重要です。「エコー検査」や「腫瘍マーカー」による卵巣がん検診の研究などありますが、残念ながら「検診の効果」を証明されたものはないです。

自覚症状に乏しい

卵巣がんは「沈黙のがん」といわれており、初期には症状がないことが多いです。
卵巣がんには、お腹が出てきた感じがする「腹部膨満感」、「尿意切迫感」「頻尿」などの膀胱圧迫症状、「腹痛」「腰痛」「便秘」などの症状があります。
これらの症状があるときに受診したときには進行した状態だと判明することが多く、早期発見することが難しいです。

病変が小さくても広がっていることがある

卵巣がんのタイプには、卵巣がんの病変自体は小さくても、お腹の中に病変が急激に広がるものがあります。このタイプでは、卵巣の病変が小さいためを早期にみつけることが難しいです。

卵巣がんの検査

内診

「お腹」からの腹診と「腟口」からの内診指の両方から挟み込むようにして「子宮」「卵巣」を診察します。子宮や卵巣の腫れがないか、動きは大丈夫かなど確認します。

エコー

まずは簡便にできるエコー検査で「卵巣の腫れ」がないか確認します。また「腹水」というお腹の中に水がたまっていないかも確認します。
病変を認めた場合、「CT」「MRI」など画像検査でさらなる検査をおこないます。

腫瘍マーカー

血液検査で、がんの場合に上昇してくる「腫瘍マーカー」というものを検査します。CA125・CEA・CA19-9・AFPなどの項目があります。
ただし、ごく初期の卵巣がんでは「腫瘍マーカー」が上昇しないこともあったり、「腫瘍マーカー」が高くても卵巣がんではないことがあるので判定には注意が必要です。

卵巣がんから自分の身を守るために

定期的にエコー検査を受けましょう

なかなか婦人科の診察を受ける機会がないかと思います。
定期的な子宮頸がん検診は是非とも受けるとともに、あわせて「エコー検査」も受けて卵巣の腫れがないか定期的に確認するようにしましょう。

症状があれば早めに受診を

卵巣がんは初期には症状が出てこないことが多いです。
しかし、「腹部膨満感」「腹痛」「腰痛」などの症状がある場合には、ためらわずに早めに受診して問題ないか確認してもらいましょう。

リスクがある人は要注意

上記のような卵巣がんになりやすい「リスク因子」がある人は特に注意が必要です。定期的なエコー検査や、症状があれば早めの受診をするように心がけるようにしましょう。

まとめ

卵巣がんは、「自覚症状に乏しい」「病変が小さくても広がっているタイプがある」「確立された検診がない」ため早期発見が難しいです。

卵巣がんの検査には「内診」、「エコー」「CT」「MRI」など画像検査、「腫瘍マーカー」などあります。

卵巣がんから自分の身を守るために「定期的なエコー検査を」「症状があれば早めに受診を」「リスクがある人はとくに注意」するようにしましょう。

検診というと、検査を受ければ何でもわかると思っている人が多いです。
しかし、実際には検査には限界があり、「検査精度」「検査エラー」「見逃し」「コスト」などさまざまな課題もあります。
とくに多くの健常者におこなう検診となると、より大きな枠組みで検診の効果などを考えなくてはなりません。

確立された卵巣がん検診は残念ながら今のところないですが、自分自身のからだと普段から向き合っていくことは大切です。
いつもと体調が違ったり、症状に気づいた場合には、ためらわずに受診することを心がけましょう。

みなさんが健康で笑顔で過ごせるようお手伝いができれば幸いです。