肥満と体重過多の違いとは?

結論ですが、
「肥満」と「体重過多」は似たようにみえますが、実は違います。

この記事は「健康と体格について関心のある」ヒトに向けて書いています。
自身の健康への疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「肥満と体重過多の違い」がわかります。

飽食の時代と呼ばれている現代では、世界的に「肥満」が増加しています。
コンビニやスーパーが生活の身近にあり、食料に困ることはほとんどありません。
少なくとも我が国では、餓死するなんてことはほとんど聞かなくなりました。

反対に、必要以上に食事を摂れることになってしまい、「肥満」や「体重過多」という状態が問題となっています。
過食の時代が、生活習慣病などの現代人が悩まされている健康問題につながっているのです。

「肥満」はよく聞くけど、「体重過多」ってなんだろう?
と思ったかと思います。

今回は「肥満と体重過多の違い」について説明していきます。

この記事のまとめ

  • 肥満とは、体重が多いだけでなく体脂肪が過剰に蓄積した状態のことをいいます。
  • 体重過多とは、身長に対する体重の割合が多いことをいいます。
  • 適正体重を意識して健康的に過ごしましょう。

肥満と体重過多の違い

「肥満」と「体重過多」は似たようにみえますが、実は違います。

肥満とは

「肥満」とは、体重が多いだけでなく体脂肪が過剰に蓄積した状態のことをいいます。
「摂取エネルギー」が「消費エネルギー」を上回り、余分な体脂肪が体に蓄積された状態のことをいいます。

体重過多とは

一方、「体重過多」とは、身長に対する体重の割合が多いことをいいます。
「体重過多」は、「脂肪」の蓄積である「肥満」以外にも、体を構成する「筋肉」「骨」「水分」などの保持によって起こります。

肥満と体重過多の違い

「肥満」と「体重過多」は関係が深く、「肥満」の人が「体重過多」になっている場合は確かに多いです。
しかし、「お相撲さん」や「スポーツマン」では筋肉が発達し脂肪が少ない場合には「体重過多」であっても「肥満」ではないことがあります。
また、一見スマートにみえても、「筋肉」や「骨」が細く、体脂肪が多めの「隠れ肥満」タイプの人もいます。

肥満の健康への影響

「肥満」によって「総死亡」や「がんのリスク」が増加する可能性があり、「うつ病」のリスクが増加します。

「肥満」によって、「糖尿病」「高血圧」「脂質代謝異常症」などの疾患にかかりやすくなります。それらの疾患によって「動脈硬化」「循環器疾患」「脳卒中」などの重大な病気につながり、総死亡数が高くなる可能性があります。
また、肥満によって「がん」のリスクが増加する可能性があり、「うつ病」のリスクが増加することが知られています。

体重過多の健康への影響

「体重過多」や「成人期における体重増加」によって「循環器疾患」や「糖尿病」のリスクが増加します。

「肥満」と似ていますが、「体重過多」や「成人期における体重増加」によって「循環器疾患」や「糖尿病」のリスクが増加するのです。

やせの健康への影響

「やせ」によって「総死亡」や「がん」のリスクが増加する可能性があります。また、栄養不足をともなう「やせ」によって「感染症」や「脳出血」のリスクが増加します。

さらに、若い女性の場合は、「やせ」によって「月経異常」や「骨粗しょう症」などのリスクが上昇します。
「やせ」(体重減少)によって無月経になった状態を「体重減少性無月経」とよばれます。
また、「骨粗しょう症」になると、軽微なダメージでも骨折しやすい状態になってしまいます。

適正体重を目指しましょう

「肥満」や「体重過多」、さらに「やせ」によって、さまざまな健康リスクが上昇します。
健康リスクの少ない「適正体重」を目指しましょう。

適正体重とは

日本肥満学会の定めた基準では
「BMI18.5未満」となる場合を「やせ」(低体重)と分類されます。

「BMI 25以上」となる場合を「肥満」と分類されます。

「BMI 18.5-25」を「普通体重」と分類され、健康リスクが少ない「適正体重」となります。
とくに、「BMI=22」になるときの体重が「標準体重」と呼ばれ、最も病気になりにくい状態であるとされています。

まとめ

  • 肥満とは、体重が多いだけでなく体脂肪が過剰に蓄積した状態のことをいいます。
  • 体重過多とは、身長に対する体重の割合が多いことをいいます。
  • 適正体重を意識して健康的に過ごしましょう。

みなさんにとって「健康」というものがとても大切です。

しかし、普段の忙しい日常の中で、「自分のからだ」や「健康」について意識する機会はそう多くないかと思います。

病気をしたときに、はじめて今まで「健康」で過ごせたことがありがたいを感じるようになる人が多いです。そして、病気をしたときには手遅れになっていることもあります。

「健康」である今、健康について考えておくことが必要なのです。

「健康」であることが、「仕事」「家事」「育児」「介護」「遊び」などすべての活動をおこなう上で前提となります。
「健康」であることが、何よりも大切なのです。

人生100年時代です!

長い人生をよりよく生きるために、「健康」について改めて考えてみてはいかがでしょう。

この記事によって、「体格による健康への影響」についての理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に日々の生活を送ることを願っています。

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