結論ですが
くすりを食後にのむことには理由があります。
この記事は「健康に関心のある」ひとに向けて書いています。
この記事を読むことで「食後にくすりをのむ理由」がわかります。
病院を受診した場合、くすりの処方をうけるかとおもいます。そして、くすりを受け取ったときに、くすりの飲み方もかかれていますね。
くすりの飲むタイミングが「食後」など書かれているかとおもいます。なんで、食事のあとにのまなければいけないのか、考えたことありますか?
今回は「なぜくすりは食後にのむのか」について3つの理由にしぼって説明していきたいとおもいます。
この記事のまとめ
- 食事とくすりをのむタイミングによって吸収されやすさが変わるため
- 胃の負担をかるくするため
- くすりをのむことを習慣化して飲み忘れをふせぐため
食事とくすりをのむタイミングによって吸収されやすさが変わるため
くすりをのむと、消化管で吸収されて、血液中に吸収されます。そして血流にのって、目的とする臓器などに作用して効果が発揮されます。
くすりには表面をコーティングされており、消化管からの吸収されやすさがうまく調整されています。食事とくすりをのむタイミングによって、くすりの「吸収される量」や「吸収されるはやさ」が変わることがあります。
くすりの種類によっては、食事のタイミングによって効果が下がってしまうもの、食事そのものをターゲットとするくすりなどがあります。
そういった点を考慮すると食後のタイミングでのむくすりが多いのですが、じつはくすりの種類によって飲むタイミングはちがいます。
食前
胃の中がからっぽの状態です。
胃があれにくい「漢方薬」、糖尿病の治療薬の「血糖をさげるくすり」、「胃の調子を整えるくすり」、食後の吐き気を予防するための「吐き気止め」などが効果的です。
食直前
食事のすぐ前のことです。
糖尿病の治療薬の「食後の血糖上昇をおさえるくすり」などがあります。
食直後
胃の中にたべものが一番多くある状態です。
「胃があれやすいくすり」などが適切です。
食後
胃の中にまだたべものがある状態で、食事してからおよそ30分後くらいが目安です。
くすりはゆっくりと吸収され、多くのくすりは食後と指示されます。
食間
食事と食事の間です。食事してからおよそ2時間後くらいが目安です。
胃があれにくい「漢方薬」、胃粘膜を保護する「胃潰瘍のくすり」などがあります。
胃の負担をかるくするため
くすりによっては飲みにくいものもあります。とくに一部の痛み止めは、胃があれやすく、胃がムカムカした感じがします。
食後であれば胃の中に食事がのこっている状態であり、すこしでも、くすりによる胃がムカムカする感じがおさえられるようになります。
くすりを飲むことを習慣化して飲み忘れをふせぐため
くすりをもらっても飲み忘れることってありますよね。
なにごともそうですが、ふだんおこなっていないことを習慣にすることは大変です。
新しいことを習慣化する工夫ですが、なにか新しいことを習慣化する上で
「すでにある習慣にヒモづけして習慣に取り込むこと」
がオススメです。
たとえば、毎日おこなっている「歯みがき」「食事」「おふろ」などのすでにある習慣のあとに「新たな習慣」をくわえることを自分の中でルールにします。
すると、今までの習慣のながれで新しい習慣を行うことができ、比較的抵抗なくおこなえます。
是非とも、ためしてみてください。
つまり、食事にヒモづけして、くすりの飲みかたが書かれていることは、ふだん、くすりをのんでいない人がくすりを飲むことを習慣化するために「食事」というすでにある習慣を利用しているともいえます。
くすりは服用時間をまもって、飲み忘れないようにしましょう。
まとめ
食後にくすりをのむ理由は…
「食事によってくすりの吸収されやすさが変わるから」です。
「食後のタイミング」でのむくすりが多いですが、じつは、くすりの種類によって「飲むタイミング」はちがいます。
食事のあとにくすりをのむことで「胃の負担をかるくすること」ができます。
すでにある「食事」という習慣に、くすりをのむという習慣をヒモづけすることによって、くすりを習慣化することができ「くすりの飲み忘れをふせぐ」ことにつながります。
くすりを処方されたら、かならず用法用量を守って正しく使いましょう。
とくに飲み忘れがないようにしましょう。
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