「組織診」って何ですか?【婦人科診察】

結論ですが

組織診では、組織の一部を採取して検査に提出します。

この記事は「婦人科を受診する」女性向けに書いています。
婦人科を受診することへの疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「組織診」についてわかります。

婦人科を受診したときに、どのような処置がおこなわれますか?

このような疑問にお答えします。

婦人科ではどのような診察がされるのかわからない?
診察は恥ずかしいです!
痛くないか心配…

とくに初めて、婦人科を受診する人にとって不安でいっぱいだと思います。
婦人科の処置ではどのようなことが行われるのか説明します。

婦人科の処置で、病変を認めたときに、その正体を調べるために「組織診」が行われることがあります。

実際に、どのように「組織診」をおこなうのか?
今回、「組織診」はどのような処置なのか説明します。

この記事のまとめ

組織診の方法

組織診では、組織の一部を採取して検査に提出します。

とくに婦人科では、腟内や陰部にできものがあった場合に、その正体を調べるために組織診が行われます。
まずは、病変を見て確認します。そして、消毒・痛み止めの注射をしてから、病変の一部をメスなどで切除して採取します。

組織診の目的

組織診は、病変の正体を組織学的に調べるために行われます。

とくに婦人科では、腟内や陰部にできものがあった場合に組織診が行われます。
組織診によって、病変の種類が判明したり、「悪性腫瘍」(がん)や「前がん病変」の可能性などがわかります。

組織診の手順

着替え

組織診において病変が陰部や腟内にある場合には、下からの処置になるため着替えが必要になります。
下着まで脱いで、診察の準備をしましょう。恥ずかしいかと思うので、下半身をタオルで巻いて隠すようにしましょう。
なお、スカートを着ている方は、スカートを着たままで結構です。ただし、長いスカートの場合は診察のときに邪魔になるので、たくし上げるようにしましょう。
また、上着は脱ぐ必要はないです。 

内診台に座る

処置がしやすいように、内診台に座ってもらいます。

内診台は自動で動いて、検査がしやすい状態になります。
内診台が動いているときに、体を動かすと落ちる可能性があり危険です。
力を入れて動かないで、必ず静かに座っているようにしましょう。 

声かけ

女性のデリケートゾーンの診察は繊細です。
切開・排膿などの処置をおこなう場合などには、必ず声をかけてから行います。

視診

陰部の病変をみて確認します。
そして、どこから切開すれば排膿しやすいか考えて、切開する部位を決めます。

消毒

病変の部位を確認したら、その部分をイソジンなどを使って消毒します。

痛み止め

病変を切除する部位に痛み止めの注射をします。
細い針で注射をしますが、少しチクっと痛みます。この時も必ず声をかけてから行います。

組織採取

「セッシ」(ピンセット)や「メス」などを使用して病変の一部を切開して採取します。

組織診

採取した組織を顕微鏡で観察して、組織学的に病変の種類を確認します。
必要に応じて、染色など行い病変の診断を行います。

まとめ

今回は「組織診」について説明しました。

婦人科ではどのような診察がされるのかわからない?
診察は恥ずかしいです!
痛くないか心配…

このような人は多く、婦人科の受診をためらわれる人も少なくありません。

女性のデリケートな部位の診察になるので、受診のハードルは高いかと思います。
しかし、病状によっては、気がついたときには手遅れになってしまうこともあります。

勇気をもって婦人科を受診しましょう。
産婦人科は困った人の味方です。

この記事によって「組織診」についての理解が深まり、受診に対する不安が解消し、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です