結論ですが、
HPVワクチンは、原則「3回接種」であり、「不活化ワクチン」であり、「筋注」であり、接種後の経過観察が必要です。
この記事は「HPVワクチン」について知りたいヒトに向けて書いています。
くすりの疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています
この記事を読むことで「HPVワクチンの接種」についてわかります。
HPVワクチンを接種したいですが、注意点はありますか?
このような疑問にお答えします。
新型コロナウイルスの影響もあって、非常に注目を浴びている「ワクチン」です。
これからの季節「インフルエンザワクチン」だったり、
婦人科では「HPVワクチン」など実にさまざまなワクチンを接種するか悩むでしょう。
実際に「HPVワクチン」を接種したいですが、どのような点に注意すればいいですか?
ということで、今回は「HPVワクチン接種の注意点」について説明します。
この記事のまとめ
1.HPVワクチンとは
「HPVワクチン」は、「子宮頸がん」の予防接種で使用されます。
子宮頸がんのほとんどは「HPV」(ヒトパピローマウイルス)というウイルス感染が原因です。性交渉などによって「HPV」が子宮の入り口近い部分(子宮頸部)に感染します。
「HPVワクチン」によって、「HPV」の感染を予防することで、子宮頸がんを予防することできます。
2.HPVワクチンの接種間隔
HPVワクチンは原則3回接種であり、決められた間隔を守る必要があります。
小学6年生から高校1年生まで定期接種にあたり、その接種間隔についてみていきましょう。
HPVワクチン(4価・9価)
2回目の接種は、1回目の接種から「1ヶ月以上」(標準では2ヶ月)あけて接種します。
3回目の接種は、2回目の接種から「3ヶ月以上」(標準では1回目の接種から6ヶ月以上)あけて接種します。
HPVワクチン(2価)
2回目の接種は、1回目の接種から「1ヶ月以上」(標準では1ヶ月)あけて接種します。
3回目の接種は、1回目の接種から「5ヶ月以上」かつ2回目の接種から「2ヶ月半以上」(標準では1回目の接種から6ヶ月)あけて接種します。
3.HPVワクチンの異なるワクチンとの接種間隔
HPVワクチンは「不活化ワクチン」です。
ワクチンには、「注射生ワクチン」「経口生ワクチン」「不活化ワクチン」「mRNAワクチン(新型コロナ)」などありますが、それぞれの種類によって接種間隔は異なります。
注射生・経口生・不活化ワクチン→「HPVワクチン」
先に「注射生ワクチン」「経口生ワクチン」や「不活化ワクチン」を接種した場合には、次に不活化ワクチンである「HPVワクチン」を接種する場合、とくに接種間隔に制限はありません。
「HPVワクチン」→注射生・経口生・不活化ワクチン
先に不活化ワクチンである「HPVワクチン」を接種した場合には、次に「注射生ワクチン」「経口生ワクチン」や「不活化ワクチン」を接種する場合、とくに接種間隔に制限はありません。
mRNAワクチン→「HPVワクチン」
mRNAワクチンの代表である「新型コロナウイルスワクチン」では、他のワクチンを使用する場合には、使用の前後に「中13日以上」の間隔をあける必要があります。
つまり、先に「mRNAワクチン(新型コロナ)」を接種した場合には、次に「HPVワクチン」を接種する場合、「中13日以上」の接種間隔を空ける必要があります。
「HPVワクチン」→mRNAワクチン
先に「HPVワクチン」を接種した場合には、次に「mRNAワクチン(新型コロナ)」を接種する場合、「中13日以上」の接種間隔を空ける必要があります。
4.HPVワクチンの注射方法
HPVワクチンは「筋注」です。
HPVワクチンは、肩に近い腕の筋肉や、太ももの筋肉に注射します。
5.HPVワクチン接種後の経過観察
HPVワクチンを接種した後は「30分間」の経過観察が必要です。
ワクチンによる重い副反応は、ワクチンを接種してすぐに起こる場合が多いです。
さらに、ワクチン接種後に失神して倒れている例も報告されています。そのため、接種後30分ほどは体を預けられるような場所で、なるべく立ち上がることを避けて様子みるようにしましょう。
まとめ
今回は「HPVワクチン接種の注意点」について説明しました。
さまざまなワクチンを接種する場合、接種する間隔をしっかりと意識する必要があります。
また同じ種類のワクチンを何回か接種するときにも、接種間隔を守る必要があります。
ワクチンの接種間隔を守って、より安全にワクチンを受けるようにしましょう。
HPVワクチンの接種についてわからない時は、この記事を参考にしていただければ幸いです。
この記事によって「HPVワクチン接種の注意点」の理解が深まり、一人でも多くの人に役立って頂ければ幸いです。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
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