ミレーナの合併症【5つ】

結論ですが、

ミレーナの合併症として、「子宮損傷」「感染症」「不正出血」「異所性妊娠」「卵巣のう胞破裂」などがあります。

この記事は「ミレーナ」について知りたい女性に向けて書いています。
医療・健康に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ミレーナの合併症」についてわかります。

ミレーナを挿入した後は、どのような合併症がありますか?

このような疑問にお答えします。

ミレーナは、黄体ホルモンが長期にわたって放出される器具であり、子宮の中に挿入して使用されます。

黄体ホルモンが子宮内膜に持続的に作用することによって、子宮内膜が厚くなるのを抑えられます。
「避妊効果」だけでなく、「月経の量が減少する」「月経の痛みを改善する」効果もあります。

では、ミレーナを挿入した後は、どのような合併症に注意すべきですか?

ということで、今回は「ミレーナの合併症」について説明したいと思います。

「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
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この記事のまとめ

ミレーナの合併症1:子宮損傷

ミレーナの合併症として、「子宮損傷」があります。

ミレーナを挿入するときに、細長い器械が子宮の中に入ります。
そのときに、子宮が損傷し出血が起こったり、子宮の壁に穴があいてしまう場合などがあります。

ミレーナの挿入後に、激しい腹痛、性器出血、発熱・帯下異常などの症状が出た場合には、子宮損傷の可能性がありますので、必ず受診して相談するようにしましょう。

ミレーナの合併症2:感染症

ミレーナの合併症として、「感染症」があります。

基本的に体内に人工物が入ると、感染源になります。
子宮の中にミレーナという人工物が入ると、そこに感染して感染症を起こす場合があります。

ミレーナの挿入後に、おりものが増えた、おりものが臭う、発熱・腹痛などの症状が出た場合には、子宮の中の感染症が疑われますので、必ず受診して相談するようにしましょう。

ミレーナの合併症3:不正出血

ミレーナの合併症として、「不正出血」があります。

ミレーナから分泌される黄体ホルモンが子宮に作用すると、子宮内膜が薄くなり、月経の量は少なくなります。
しかし、ミレーナを使用した最初の数か月は、月経以外の出血である「不正出血」がほとんどの場合みられます。
これは、黄体ホルモンの作用によるものであり、とくに心配する必要はありません。

ただし、定期的に診察を受けて、ミレーナの位置確認、子宮がん検診などの検査を受けるようにしましょう。

ミレーナの合併症4:異所性妊娠

ミレーナの合併症として、「異所性妊娠」があります。

ミレーナが挿入されると、子宮内膜は薄くなり受精卵の子宮内への着床は防がれます。
ただし、受精卵が卵管などの子宮の中以外の場所に妊娠する「異所性妊娠」が起こる場合があります。

ミレーナの挿入後に、月経が来ない、胸が張る、つわりなどの妊娠を疑う症状や、腹痛などがある場合には、必ず受診して相談するようにしましょう。

ミレーナの合併症5:卵巣のう胞破裂

ミレーナの合併症として、「卵巣のう胞破裂」があります。

卵巣のう胞がある方に対して、ミレーナが挿入されると、ごく稀に卵巣のう胞が破裂することがあります。
これは、ミレーナから分泌される黄体ホルモンが卵巣のう胞に作用して起こるものと考えられていますが、因果関係や原因は不明です。

ミレーナの挿入後に、腹部膨満感、激しい腹痛などの症状がある場合には、必ず受診して相談するようにしましょう。

まとめ

今回は「ミレーナの合併症」について説明しました。

ミレーナを挿入した後

出血が続く…
おなかが痛む…
おりものが増えた…

このような症状がある場合、診察を受けて大丈夫かどうか確認してもらいましょう。

ミレーナを挿入した後、何か気になる症状があれば、担当の医師に相談するようにしましょう。

この記事によって「ミレーナの合併症」について理解が深まり、一人でも多くの人の役に立つことを願っています。

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