ピルの使い方【薬の解説】

結論ですが

ピルとは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンの成分を含むくすりのことをいいます。

この記事は「ピル」を使い始める女性向けに書いています。
「ピル」に関する疑問・悩み・不安などが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「ピル」についてわかります。

これからピルを使い始めますが、どのように使えばいいですか?

このような疑問にお答えします。

ピルってどんな薬ですか?
どのように飲めばいいですか?
どんなことに注意すればいいですか?

さまざまな疑問があるかと思います。

今回は「ピルの使い方」について説明していきます。

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まとめ

1.ピルとは

 ピルとは、おもに「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)というホルモンの成分を含むくすりのことをいいます。

もともとピルは、妊娠をしないための「OC」(経口避妊薬)として使われていました。

ところが、ピルを使っている人は「月経の痛みが軽くなる」「月経の量が少なくなる」などの効果があるということがわかり、それらの治療としてピルが使われるようになりました。

「月経痛」「過多月経」「子宮内膜症」「月経前症候群」などの治療に使われます。また、排卵がおさえられるため、「避妊効果」もあります。
「月経困難症」と診断された場合に、保険適応で使用することができます。

2.ピルの使い方

21日タイプ

月経が開始してからピルを飲み始めます。そして「1日1回1錠」毎日同じ時間に飲みます。そして、「21日間」ピルを服用して、「7日間」ピルを休薬します。
すると、休薬期間の間に「消退出血」(月経のような出血)が起こり、理論的には「28日型」の周期で月経が規則的に来るようになります。
そして、「7日間」ピルを休薬した後に、次のシートの1錠目から飲み始めるというのを繰り返していきます。

28日タイプ

月経が開始してからピルを飲み始めます。そして「1日1回1錠」毎日同じ時間に飲みます。
そして、「28日間」ピルを服用したら、次のシートを飲みはじめます。
「28日タイプ」では偽薬が含まれているため、自然に休薬期間ができます。
毎日ピルを飲む習慣がつくため、飲み忘れを防ぐことができるのです。

フレックス法

月経が開始してからピルを飲み始めます。そして「1日1回1錠」毎日同じ時間に飲みます。
フレックス法では、原則をおさえれば「最長120日間」連続してピルを飲むことが出来ます。ただし、「120日間」飲み切る前に不正出血によって、休薬期間が必要になってしまう場合が多いです。

フレックス法の原則

  1. 休薬期間は「4日間」を超えないこと
  2. 「4日間」の休薬後は、出血の有無に関わらず服用を開始すること
  3. 出血の有無にかかわらず「24日間」以上は連続服用をすること
    (初めて薬を内服するときも、休薬期間の後も)

3.ピルの注意点

 ピルを使用する場合は、副作用の出現に注意が必要です。

ピルの飲み始めは「吐き気」が出ることが多いです。ホルモン剤特有の吐き気が出ますが、内服しているうちに改善してくることが多いため、めげずに内服しましょう。
また、月経が終わった後も出血が続いたり「不正出血」が起こる場合もありますが、2-3ヵ月程度ピルを継続すると改善してくることが多いため、めげずに内服しましょう。

ただし、ピルを飲み始めて、息が苦しくなったり、ふくらはぎの腫れ・痛みなどが出現した場合は「血栓症」という血液の塊ができる病気の可能性があります。すぐに担当医師に連絡して相談するようにしましょう。

他に心配な症状が出るようであれば、相談するようにしましょう。

まとめ

今回は「ピルの使い方」について説明しました。

ピルって耳にするけど、実際に使うとなると色々と不安だと思います。
「ピルは副作用が多い」「使い方がわかりにくい」「なんとなくコワイ薬」などのイメージを持たれている方は多いです。

ピルは正しい方法で使うことで、月経に関する症状が改善し「女性の生活の質」は間違いなく上がります。
しかし、注意すべきこともあるため、必ず担当医と相談してピルを使いましょう。

ピルをうまく活用して、よりよく生活できる女性が一人でも多くなることを願っています。

この記事によって「ピルの使い方」についての理解が深まり、一人でも多くの人に役立つことを願っています。

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