結論ですが
更年期女性の性欲低下の原因として「更年期障害」「男性ホルモンの低下」「日常的なストレス」などがあります。
この記事は「更年期の女性」に向けて書いています。
病気に関するさまざまな疑問・不安・悩みなどが解決できればと思っています。
この記事を読むことで「更年期女性の性欲低下の原因」についてわかります。
最近、性欲が低下しましたが、何が原因ですか?
このような疑問にお答えします。
ということで、今回は「更年期女性の性欲低下の原因」について説明していきます。
この記事のまとめ
1.更年期障害
更年期女性の性欲低下の原因として「更年期障害」があります。
更年期障害とは、「更年期」に現れる様々な症状によって、日常生活に支障を来たす状態のことをいいます。
日本人の「閉経」の年齢は、平均で50歳であり、「閉経」の前後約5年間を「更年期」とよばれています。つまり、更年期の年齢は、おおよそ45歳から55歳までを指します。
更年期には、女性ホルモンである「エストロゲン」が低下することで、さまざまな症状がおこります。
たとえば、「hot flush」(のぼせ、ほてり、発汗など)・手足の冷え・動悸などの「自立神経症状」、感情のコントロールがつかない・怒りやすい・抑うつ感・焦燥感などの「精神神経症状」、眠れない・途中で起きてしまうなどの「睡眠障害」、腰痛・関節痛・肩こりなどの「運動器症状」などの症状が起こります。
他にも、女性ホルモンの低下によって、腟の中が乾燥し弾力性が失われ、性交時に痛みが出ることがあります。性機能が低下し、性行為自体に遠のいてしまい、性欲が低下してしまうことにつながります。
更年期女性の性欲低下の原因として「更年期障害」があります。
2.男性ホルモンの低下
更年期女性の性欲低下の原因として「男性ホルモンの低下」があります。
女性なのに、なぜ男性ホルモン??
と思う方が多いかと思います。
男性ホルモンであるテストステロンは男性はもちろん、女性においても男性よりも少ないながらも(男性の5~10%程度)分泌されています。
男性では「精巣」で産生されますが、女性においては「副腎」や「卵巣」で産生されます。
テストステロンは、性欲を高める働きがあります。
しかし、女性においてテストステロンが高まりすぎると、月経異常や不妊症・多毛などの症状が起こる「多嚢胞性卵巣症候群」(PCOS)につながることがあります。
更年期障害女性においては、女性ホルモンだけでなく、男性ホルモンの分泌量が低下するため性欲が低下してしまうのです。
更年期女性の性欲低下の原因として「男性ホルモンの低下」があります。
3.日常的なストレス
更年期女性の性欲低下の原因として「日常的なストレス」があります。
更年期は、仕事・職場・家事・育児・介護などにおいて日常生活におけるストレスがかかりやすい年代です。
仕事においては、40歳や50歳になると、会社の中でも重要なポスト・役割が与えられる場合が多く、責任感が重くなり、仕事量が多くなりがちです。
また、家庭においては子供たちが一人前になって、就職や結婚など巣立ちの時期がやってきます。今まで子育てに力を入れてきた女性は、力が抜けて安心感が訪れるとともに、同時に喪失感などに苛まれるようになります。
さらに、親が高齢となり介護が必要になってくるのも、このくらいの年代です。
親の介護の負担がかかってくるとともに、自分自身の老いに関して改めて考えるようになります。
このような環境の変化や日常的なストレスから性行為から遠のいていきがちで、考える余裕もないほどになります。
更年期女性の性欲低下の原因として「日常的なストレス」があります。
まとめ
今回は「更年期女性の性欲低下の原因」について説明しました。
年齢がいくつになっても、性生活を楽しみたい女性は少なくないと思います。
人は、年齢とともに、どうしても老化の影響を受けます。
それに抗う気持ちもわかりますが、受け入れる気持ちにシフトしていくことも重要だと思います。
年齢とともに性欲が低下するのは自然現象です。
一度それを受け入れた上で、性生活についてパートナーと一緒に考えていくことが大切だと思います。
性行為以外にもパートナーとのスキンシップの取り方が様々あります。
年齢に応じて、自分自身が柔軟に対応していくということも時には必要だと思います。
この記事によって「更年期女性の性欲低下の原因」の理解が深まり、一人でも多くの人が健康的に過ごすことが出来ることを願っています。
「宮の沢スマイルレディースクリニックホームページ」
https://www.miyanosawa-smile-lc.com/
コメントを残す